インターネットで辞書を引いていて、delay(遅らせる)の発音記号が [diˈleɪ]と、間に「ˈ」が入っているのに気づいたことはありませんか?これは、強調して言う「アクセント」の記号です。
通常、英語のアクセントは「母音」にあるものと思いがちですが、実はアクセントは音のかたまり「音節」にあり、この場合は[leɪ]の[e]ではなく[lei]全体にあることを意味します。このように、知っているようで知らなかった英語のアクセントの基本を見直し、英語を正しい発音で話せるようになりましょう。
英語のアクセントは「音節」にある
英語の音は「音節」という小さなかたまりに分かれていて、この「音節」に強弱をつけることで、アクセントが決まります。「でも、音節って何?」と思う人もいますよね。そこでまずは、基本の「音節」とアクセントの置き方について説明していきたいと思います。
「音節」は最小限の発音のかたまり
vacationという語を、カタカナで言ってみてください。「バ・ケ・イ・ショ・ン」という、5つの発音をつなげることになりますね。でも、英語では[və] [keɪ] [ʃ(ə)n]という3つの発音をつなぐことになります。この[və]のような発音の最小単位を、「音節」と呼びます。
vacation(休暇)
カタカナ バ・ケ・イ・ショ・ン(5音節)
英語 [və] [keɪ] [ʃ(ə)n](3音節)
「音節」の中には母音がある
「でも、[k]と[eɪ]を別々に発音できるのでは?」と思うのではないでしょうか。実は、[k]のような子音は単独では認識しづらく、必ず[eɪ]のような母音を伴って「音節」を作ります。カタカナの音を考えても、「バ」は[ba]、ケは[ke]と、必ず母音が入っています。
なお、[eɪ]は[e]と[ɪ]をくっつけたものというわけではなく、「二重母音」という1つの音として考えます。
アクセントは「音節」にある
[keɪ]を発音の最小単位として考えると、単語のアクセントは[keɪ]の[e]にあるわけではなく、[keɪ]全体にあるということになります。つまりvacationのアクセントは、以下のように表すことができます。
vacation [vəˈkeɪʃ(ə)n]
*音節[keɪ]にアクセント
これまで「母音にアクセントがある」ものと思い込み、[e]の音だけやたらと強く発音しようとしていた人はいないでしょうか。英語のアクセントとは、[keɪ]全体を強く言うことを意味するのです。
音のかたまりからアクセントの位置を見極めよう
英語の「音節」と「音節にアクセント」という考え方がわかってくると、これまでどうもうまくつかめなかった発音のコツが理解できるようになります。「音節」「アクセント」「発音」のコツを、個々の単語の例から見ていきましょう。
strangeは1つの音のかたまり
strange(奇妙な)という単語は、どこにアクセントがあるかわかりますか?「『レイ』を強く言うから、ra?」と思いますよね。
でもよく見ると、sもtもnも子音、geも[(d)ʒ]という子音の音です。母音はaの[eɪ]しかなく、つまりstrangeは「1音節」で、「単語全体にアクセントがある」ことになります。
strange(奇妙な)
カタカナ ス・ト・レ・ン・ジ(5音節)
英語 [streɪn(d)ʒ](1音節)
カタカナでは「ス」や「ト」だけ強く言うことができますが、英語では[s]や[t]だけ強くすることができず、必然的に[eɪ]が強調された発音になります。この場合、辞書ではアクセント記号がついていなかったり、 [ˈstreɪn(d)ʒ]と単語の前に[ˈ]がついていたりします。
smart phoneは2つの音のかたまり
同じ考え方で、smart phoneのアクセントを見ていきましょう。smartはsもmもrもtも子音、母音がaしかないので、「1音節」。phoneはphもnも子音で、eは発音せず、母音はoだけなので「1音節」。つまり、カタカナで言うと「スマートフォン」という長い単語なのに、英語では「2音節」しかないのです。
smart phone(スマートフォン)
カタカナ ス・マ・ア・ト・フォ・ン(6音節)
英語 [smɑːt] [fəʊn](2音節)
phoneよりもsmartを強く言うので、アクセント記号を付けるときは[ˈsmɑːt fəʊn]となります。
音節とアクセントを見極める練習
コツがわかってきたら、次の単語を「音節」と「アクセント」を意識しながら声に出して言ってみましょう。
muscle
precious
digestion
entertainment
答え:
muscle(筋肉)[ˈmʌsl] 1音節の単語。「マスル」と一気に言います。
precious(貴重な)[ˈprɛ ʃəs] 2音節の単語。[prɛ]を強く言います。
digestion(消化)[dʌɪˈ dʒɛs tʃ(ə)n] 3音節の単語。[dʒɛs]を強く言います。
entertainment(エンターテインメント)[ɛn tə ˈteɪn m(ə)nt] 4音節の単語。[teɪn]を強く言います。*4音節の単語は、基本的に第3音節にアクセントがあります。
「音節」を理解するには、英語の歌が役に立ちます。例えばyesterdayはカタカナでは「イエ・ス・タ・デ・イ」ですが、英語では[ˈjɛs tə deɪ]と3音節で、1音節1音、[j]と[ɛ]の音を分けて歌うことはできません。好きな洋楽の曲を聞きながら、英語の音節とアクセントの感覚を身に付けてみてください。
英語を正確なアクセントで話したいと思うなら
英語には「音節」というものがあり、アクセントは「音節」にあるとわかったら、自分で発音を練習してみて、実際の会話の中で使ってみましょう。相手の発音に耳を傾けることも、より正確な話し方を理解するのに役立ちます。
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