finishとendはどう違う?英語の似たもの動詞を使い分けよう

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「仕事を終えました」と言うときに使うのは、finish?それともend?ごく簡単な動詞でも、ちょっとしたところで使い分けにつまずいてしまうことがありますよね。そこで、身近なところにある意味の似た動詞を取り上げ、それぞれの基本的な意味と、どんな場面で使えばいいかをご紹介したいと思います。

日常生活の中でよく見かける基本動詞の使い分け

「どっちの動詞を使えばいい?」と気にしていると、言いたいことがスムーズに出てきません。日常生活の中でよく登場する動詞を上手に使い分けられるようになりましょう。

「終える」のfinish対end

finishもendも「終える」「終わる」という意味で使えますが、finishは「何かを成し遂げた」ということ、一方endは「最後のところまで来た」ということ。同じように使っても、finishのほうが達成感を出せます。

I finished my work today.(今日の仕事を終えました)

*やるべきことをやった、完成させたということ。

I ended today’s work.(今日は仕事を終わらせました)

*仕事をするのを終わらせた、ということ。やるべきことを全部やっていないときにも使えます。

「始める」のbegin対start

 「始める」「始まる」のbeginとstartはほぼ同じ、beginのほうがややフォーマルな印象ですが、beginが「物事の最初のところから動き始める」のに対し、startには「止まっているものを動かす」というイメージがあります。

You may begin the game.(試合を始めてもよろしい)

*「~しなさい」「~してもいいです」と言うのに、You may begin ~が使われます。

How can I start the engine?(どうやってエンジンをスタートさせればいいですか?)

*止まっているエンジンを動かすということ。この場合、beginは使えません。

「乗る」のget on対ride

電車やバスに「乗る」ときはget onやrideを使いますが、get onは「onの状態になる」こと、つまり「乗り込む」という動作を表します。一方rideは「電車やバスを使って移動する」ことを指します。

Get on the bus and wait for the departure.(バスに乗って、出発を待ってください)

*「バスに乗り込みなさい」と言っています。

I ride the bus to work every day.(毎朝そのバスに乗って仕事に行きます)

*「そのバスに乗って移動する」という行為を指しています。

「起きる」のget up対wake up

朝「起きる」のを表すにはget upとwake upの両方が使えますが、get upは「upの状態になる」で「布団から出る」ことを指し、単に「立つ」ときにも使えます。一方、wakeは「目を覚ます」ということで、wake upは「目が覚める」。まだ布団の中にいるときにも使えます。

Get up and have some breakfast.(起きて朝ごはんを食べて)

*「布団から出なさい」ということ。

I woke up at night and couldn’t sleep.(夜目が覚めて眠れませんでした)

*wokeはwakeの過去形。布団から出なくてもwake upと言えます。

「上がる、上げる」のrise対raise

riseは「何かが下から上に動く」ということで、通常自動詞として使います。raiseは「下から上へ動かす」ことで、通常他動詞として使われます。

The temperature is rising quickly.(急激に温度が上がっています)

*「上がる」ものを主語にします。

Please raise your hands.(手を挙げてください)

*手を下から上へ動かすということ。

「横になる/する」のlie対lay

lieは「横の状態になる」ことで自動詞、layは「横たえる、横の状態にする」ことで他動詞。lieの活用はlie-lay-lain、layの活用はlay-laid-laid。つまり、layは「lie(横たわる)の過去形」か「lay(横たえる)の原形」ということになります。

She lay in the bed for hours. She didn’t feel well.(彼女は何時間もベッドで横になっていました。具合が悪かったんです)

*このlayはlie(横たわる)の過去形で、「横になっていた」。

We are going to lay flowers at his grave.(彼のお墓に花を供えます)

*このlayは「横たえる」の原形。花を「横にしておく」ということ。

聞いたり話したりする動詞の使い分け

日本語では「見る」と言えば済むのに、英語ではsee、look、watchなどさまざまな言い方があります。基本的な「見る」「聞く」「話す」の使い分けを確認しておきましょう。

「見る」のsee対look対watch

seeは「目に映る」で、「わかる、気づく」という意味にも使え、lookは「視線を向ける」、watchは基本的には「じっと見る」で、「観察する」という意味にもなります。

I saw him on the street.(通りで彼を見かけました)

*彼が「目に映った」ということ。話をしたりすると「会った」ことになります。

I was so embarrassed, I couldn’t look at him.(恥ずかしくて、彼のことが見られませんでした)

*彼に「視線を向ける」ということ。視線を向ける対象を定めるため、atなどの前置詞が必要になります。

You should watch him. He might do it again.(彼をよく見ていたほうがいいですよ。またやるかもしれない)

*彼を「じっと見る」、「注意する」「観察・監視する」ということ。

「話す」のspeak対talk対say対tell

speakはspeak English(英語を話す)と言うように、言葉を発する行為。talkは話す相手がいる「対話」です。sayは何かしら意味のあることを言う行為、tellはその意味を相手に「伝える」ことが目的になります。

Can you speak to David?(デイビッドに話してくれますか?)

*一方的に話すだけで、相手の答えは期待していません。speak to~は、「話しかける」という意味にもなります。

Can you talk to David?(デイビッドと話してくれますか?)

*この場合は、相手と「話し合い」を持つことが期待されています。

Can you say that to David?(そのことをデイビッドに言ってもらえますか?)

*何か具体的な意味のあることを相手に「言う」よう頼んでいます。

Can you tell that to David?(そのことをデイビッドに伝えてもらえますか?)

*「伝える」ことが大事なので、メールや手紙の場合もtellが使えます。

思ったり考えたりするための動詞

「~と思う」「~のようだ」など、抽象的な意味を持つ動詞は使い分けが難しいもの。基本的な意味を押さえて、似ている単語を正しく使いこなせるようになりましょう。

「~と思う」のthink対believe

thinkは「~と思う」「~と考える」と言うのに幅広く使える動詞。一方、believeは何かが「正しい、間違っている、本当だ」と思うときに使い、「信じる」という意味にもなります。

I think Suzy is coming too.(スージーも来ると思います)

*一般的な「思う」の言い方。

I believe Suzy is coming too.(スージーも来ると思います)

*自分では「スージーも本当に来る」と思っていますが、他の人は違うかもしれません。

「~のようだ」のlook like対seem like

look likeもseem likeも「~のようだ」という意味で使われますが、look likeは「見て~のようだ」と思い、seem likeは見た目だけでなくさまざまな状況から判断して「~のようだ」と言っていることになります。

It looks like a good like(よさそうなものですね)

*「見た目」だけを言っていて、中身については不明です。look like ~は「~に似ている」という意味にもなります。

It seems like a good one.(よさそうなものですね)

*見た目やその他の条件から判断していて、アイデアや提案などについても使えます。

「学ぶ」のstudy対learn

「学ぶ」「勉強する」と聞いて真っ先に思い浮かぶのはstudyかもしれませんが、learnを使うこともできます。studyは「調査する、研究する」こと。一方、learnは「知識やスキルを得ること」で、「習う」「知る」といった意味にもなります

I’m studying with YouTube.(YouTubeで学んでいます)

YouTubeの動画で何かを勉強・調査・研究しているということ。結果が出せているかどうかはわかりません。

I learned it from YouTube.(You Tubeで学びました)

*YouTubeの動画を見て、何か知識を得た、何かができるようになったということです。

動詞の使い分けが理解できたら

説明を読んで「わかった!」と思っても、いざ使おうとするとすぐに言葉が出てこなかったりします。使い分けの感覚を、実際の会話の中で磨いていきましょう。

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