海外で通用する『ケンブリッジ英検』を受験しよう!概要と試験対策

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日本で受験できる英語の資格試験は数多くありますが、その中でも国際的に通用する試験である「ケンブリッジ英検」の概要と試験対策について解説します。

日本で就職や転職に役立つのはTOEICですが、もし海外での転職や留学を考えているのであれば、ケンブリッジ英検かIELTSがおすすめです。ケンブリッジ英検は4技能の本当の実力を測る試験となっていて、英語脳ができていないと合格が難しい試験です。

海外で通用するケンブリッジ英検に、ぜひ挑戦してみましょう。

ケンブリッジ英検とは

ケンブリッジ英検とはどういう試験なのでしょうか。ここでは知識がない方向けに、簡単に概要を説明します。

レベルは5つ

ケンブリッジ英検は欧州言語共通のレベル分けに準拠しており、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のA2に該当するA2 Key(KET)から、C2のC2 Proficiency(CPE)まで5段階あります。

出典:https://www.cambridgefoundation.jp/

基礎レベルから順に以下のようになっています。
A2 Key(KET)
B1 Preliminary(PET)
B2 First(FCE)
C1 Advanced(CAE)
C2 Proficiency(CPE)

就職などで通用するのはB2 First(FCE)からで、英語学習者はまずこのレベルを目指すことになります。試験の内容や形式が異なるので一概に言えませんが、B2 First(FCE)はTOEICなら800点、英検なら準1級程度の英語力が必要となります。

とはいえ、TOEICで800点以上あるから必ず合格するかというと難しいでしょう。普段から英語で思考し読み書きできる力が求められます。

仕事で使うレベルや、海外の正規留学で求められるのはさらにこの上のC1 Advanced(CAE)からになります。B2 First(FCE)が日常的な内容中心なのに対し、C1 Advanced(CAE)はグッとアカデミックな内容が多くなります。私は高校生の時にB2 First(FCE)、大学生の時にC1 Advanced(CAE)を取得しましたが、2つのレベルの開きはかなり大きいと感じました。

ケンブリッジ英検の特徴

ケンブリッジ英検の大きな特徴の一つとして、一度取得した資格は生涯有効ということがあります。言葉を変えると、ちょっと勉強したから合格できるというものではないということです。語学は一度身につけると、そこから劇的にレベルが下がることはめったにありません。英語の総合力がB2レベルに到達していれば、初級者に戻ることはないでしょう。

ケンブリッジ英検の大きな特徴としてもう一つは、合格ラインに届かず不合格になっても、合格スコアから20点以内なら下のレベルの認定を受けることが可能なことです。逆に満点に近い高い点数をとった場合は上のレベルの認定を受けることも可能です。

合格した場合の結果は上からグレードAからCで表示されます。どのグレードでも合格には変わりありませんが、自分がB2でもより下のレベルに近いのか、あるいは上のレベルに近いかの目安になります。

試験の構成はどのレベルもほぼ同じです。レベルが上にいくにつれて試験時間も少しずつ長くなります。試験は、読解、文法・語彙、エッセー、リスニング、面接の5分野ですが、読解及び文法・語彙はテスト上は一緒になっているので、実際の試験は4つになります。

B2 First(FCE)は、マークス&スペンサー、デロイト、アーンスト&ヤング、HSBCなど名だたる企業で通用します。さらにその上のC1 Advanced(CAE)はオックスフォード大、シドニー大、スタンフォード大など海外の大学に入学する際の英語力証明として使えます。学部ではC1 Advanced(CAE)を英語力証明書として認めていますが、一部のトップ校や大学院では最上位のC2 Proficiency(CPE)が必要とされる学校もあります。

まずはB2 First (FCE)を目指そう

英語力の証明として海外で通用するのはB2 First (FCE)からです。日常に関する英語力の証明として、まずはここを目指しましょう。

B2 First (FCE)の試験内容

具体的な試験の内容は次の通りです。評価割合は各20%ですが、読解、文法・語彙は2つの分野が一緒になっているため40%の配分です。なおライティングは一つは与えられたテーマでのエッセー、もう一つは批評・手紙・記事などから自分で選んだ形式で書きます。

・読解、文法・語彙:1時間15分。穴埋めや置き換え問題など
・ライティング:1時間20分。与えられたテーマに従い2つのエッセーを各140-190語で作成
・リスニング:40分。会話文、文章、インタビューなどを聞いて選択問題や語彙の補完
・スピーキング:14分、ペアで行う。写真を見て1分で説明、もう一人の受験生と議論や意思決定

日本の英語学習者にとって、ライティングが一番難しいのではないでしょうか。付け焼き刃ではできないので、普段から英語で素早く考えをまとめ書く練習が必要になります。エッセーは文法から語彙力・表現力など真の英語力を測ることができ、いつもの英語学習に取り入れることで英語で直接考えをまとめる力がつきます。英会話にも役立ちますので、試験の受験有無に関わらず、ぜひ英語を書く練習を心がけてくださいね。

スピーキングも一方通行ではないのが特徴です。写真を見て説明したあと、ペアの相手からの質問を受けて答えます。また相手も別の写真で同じことを行います。そして下のようなマインドマップ形式の図を見てどのアイデアがいいか意見交換を行い、最後に二人の意見をまとめるという形になります。

(出典)公式ページよりB2 Fist Sample Paper

試験の詳細は公式ページをご覧ください。サンプル試験を見ると、要求されているレベルや具体的な試験内容がわかります。いきなりB2 First (FCE)を受けるのが不安で、もう少し下のレベルを受けてみたい方もいるかもしれません。ただこの下のレベルは海外で通用しないですし、受験料も高いので、実力試しだけの目的である場合以外はB2 First (FCE)を受けた方がいいと思います。

試験対策方法

試験対策には独学で準備する方法と、試験対策コースに通う方法の2つがあります。ケンブリッジ英検はエッセーや面接試験が特殊な部分もあるので、試験対策コースで準備する人が多い印象ですが、もちろん独学でも十分可能です。実際私も独学でFCE、CAEとも一発合格しました。どちらを選ぶかは英語の総合力や性格によるので、自分に向いている方法を選んでくださいね。

独学で試験準備する

独学の一番のネックはモチベーションを保つのが難しいことと、自分に何がたりないかが見えにくいところだと思います。まずはサンプル試験を時間内でといて、どこを集中的に学習すべきか見極めるところから始めましょう。

基本的には英語の総合力が試されるので、全てを満遍なく学習する必要があります。また、試験対策だけをやっても合格しません。試験対策よりも、英語の総合的なレベルアップをあげるような学習をした方がいいです。レベルが達していれば、あとは問題形式に慣れるだけです。

英語力アップとケンブリッジ英検合格には、多量の英文を読むことが最重要です。英文をたくさん読むことで語彙力や表現力も身につきます。大量のインプット、特に読書を意識し、英字新聞や小説、雑誌などを読んでみてください。読んだ記事や本に対して、自分の意見をまとめて、英語で感想やまとめを書く練習をするとライティング試験対策になります。

リスニングは海外のドラマや映画、Podcastなどを聞くといいでしょう。特にPodcastはインタビューなどもあって試験対策におすすめです。

なおテクニック的な面での試験対策に限っては、次の2つのサイトをしっかり学習すれば十分だと思います。

https://www.cambridgeenglish.org/exams-and-tests/first/preparation/
公式ページ。サンプル試験問題・参考書・リスニング練習・アプリなど無料のものが充実しています。

https://www.flo-joe.co.uk/
試験対策で大変有名な海外サイト。通信教育は有料だが、無料のコンテンツも充実。

また、面接対策は一人だとなかなか難しいと感じる場合は、レアジョブで先生に模擬試験の相手をしてもらうといいでしょう。

試験対策コースに通う

試験対策コースに通うメリットは同じ試験を目指す仲間がいるので、モチベーションを保ちやすいこと、効率的に学習できることです。

ケンブリッジ英検の試験対策に特化したコースは4技能まんべんなく対策でき、国内の受験の多くは対策コース受講者です。私が受験したときも、試験会場でクラスメイト同士で面接準備などしていました。ペアで意見交換をしなくてはいけない面接で、普段から一緒に練習している相手と組めるのは安心感が大きいですね。

学生やフリーランスの方で可能なら、海外の語学学校の試験対策コースに入り現地で受験もおすすめです。英語圏なら日常生活で英会話の練習もできて一石二鳥です。

ただこの方法はお金と時間がある人向けです。国内で対策コースに通っても、ただ通うだけではあまり意味がないので、多量の自学習が必要になります。対策コースは効率的に学べる利点はありますが、必要な学習量という点では独学とあまり変わりません。

すでに高い英語力があれば対策コースでテクニック的なことを学ぶだけで大丈夫だと思いますが、そこまでの英語力がまだ足りない場合は、さらに英語の総合力を底上げしていくことが必要です。たくさん読書をして、文法を復習し、語彙力を高めるというインプットをしながら、レアジョブなどでアウトプットをあわせて行っていくことが実際の試験対策以前に大切でしょう。

ケンブリッジ英検の対策がわかったら

ケンブリッジ英検は英語の本当の実力を客観的に測る試験としてとてもよくできていますので、ぜひ受験をしてみてください。特に将来的に大学や大学院への正規留学や、海外での就職を考えている人には受けておいて損はない試験です。

ケンブリッジ英検の面接に備えるなら、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してみましょう。

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