話せない理由は語彙数じゃない!中学で習った単語だけで英会話

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「英会話ができないのは、単語力がないせい」と思い込んでいる人は多いのではないでしょうか。ところが実は、中学までに習う英単語だけで、日常会話に必要なことはほとんど表現できるのです。どんなことがどこまで言えるのかを見ていきながら、知っている単語だけで話すためのコツを紹介しましょう。

中学で習った英単語を振り返ってみよう

「中学で習った単語」と言っても、もうだいぶ前のことでよく覚えていないという人も多いのではないでしょうか。自分たちが中学生のときは何語くらい学んだのか振り返りつつ、現在の中学英語事情も押さえておきましょう。

中学で1,000語くらいは習っている

日本人が中学で習う英単語の数は、2000年頃までは3年間に1,000語程度でした。2012年から1,200語になり、2021年から小学校で600~700語、中学で1,600~1,800語とだいぶ増えてきていますが、現在働いている人の大多数は、中学のうちに1,000語ぐらいまでは習ったと考えていいでしょう。

中学ではこんな単語を学んでいた

「1,000語」と言うと多いような気がするかもしれませんが、aやtheといった冠詞やon、ofのような前置詞も含まれているので、全体としてはそう多数ではありません。例えば、以下のような語を習った人が多いかと思います。

build(建てる、築き上げる)、bring(持ってくる)、choose(選ぶ)、continue(続ける)、decide(決める)、exciting(面白い、ワクワクするような)、favorite(お気に入りの)、forget(忘れる)、influence(影響を与える)、job(仕事)、museum(博物館)、remember(思い出す)

どれも「知ってる!わかる!」と思うはずです。つまり、中学で習った1,000語は、すでに自分のものになっていると考えて大丈夫だということです。

中学の英単語だけでどこまで話せるか

「でも、1,000語くらいではたいしたことは言えないのでは」と思う人もいるかもしれません。そこで、英語圏の日常会話では普段何語くらい使われているのか、1,000語でどこまで話せるのかを確認しておきたいと思います。

ネイティブスピーカーは何語くらい知っている?

一般に、ネイティブスピーカーの語彙数は1人数万語程度。でも、そのうち1,000~2,000語で日常会話の大部分をカバーするとされています。つまり、中学英語の1,000語が身についていれば、日常会話にはあまり困らないはずなのです。

中学英語の単語で何が言えるか確認しよう

次の会話を読んでみてください。意味が全部わかるでしょうか?

A: Hi, Suzy, what’s the matter?(やあ、スージー。どうしたんですか?)
B: Hi, George. Mr. Smith asked me to finish this today but it’s too much for me.(ああ、ジョージ。スミスさんに、これを今日終わらせるよう頼まれたんだけれど、私には大変すぎるんです)
A: Let me help you. What do you need?(手伝わせてください。何が必要ですか?)
B: Thank you. Can you find the report of the last meeting?(ありがとう。この間の会議のレポートを見つけてもらえますか?)

「簡単!」と思ったのではないでしょうか。この会話は、たいてい中学で学ぶ単語だけで、中学で習う英文法のみで成り立っています。中学英語ができれば、オフィスの中の日常会話くらいはスムーズに進むはずなのです。

なぜ話せない?どうすれば話せるようになる?

「じゃあ、どうして自分は英語がしゃべれないんだろう?」と思ってしまいますよね。そこで、基本的な語彙数はあるのに話せない理由と、それを克服するための方法を考えていきます。

語彙数はあるのに英語がしゃべれない理由

知っている単語をうまく使いこなせない理由としては、例えば以下のようなものが挙げられます。

1.頭の中に浮かんだ日本語を英語に直そうとしている。
2.単語を組み合わせで表現することができない。
3.応答のパターンが身についていない。
4.「単語がわからないから話せない」と思い込んでいる。
5.話す練習をしていない。

英語で話そうとしたとき、頭の中に浮かんだ日本語を英語にしようとしてうまくいかず、思いついた単語を並べてみたけれど話が通じなくて、「やはりもっと単語を知らないとダメなんだ…」とあきらめてしまった経験があるのではないでしょうか。

発想を変えて、知っている単語を使いこなそう!

中学英語だけで話せる会話の例を、もう一つ見てみましょう。

A: Excuse me. Can you tell me the way?(すみません。道を教えてもらえますか?)
B: Sure, no problem.(ええ、いいですよ)
A: I’m looking for the history museum. Is it near here?(歴史博物館を探しているんです。ここから近いですか?)
B: Maybe. I don’t know well. I’m new around here.(多分。よくわかりません。この辺りは初めてなんです)
A: I heard it’s next to the big hospital.(大きい病院の近くだって聞いたんですが)
B: OK, I see. I can take you there. It’s on my way.(ああ、わかりました。連れて行ってあげますよ。私もそちらへ行くんです)

例えばこの会話から、知っている単語だけで話すためのヒントをつかむことができます。

1.日本語を英語に直そうとしない。

「いいですよ」と言おうとしてgoodという単語が浮かんでしまうかもしれませんが、英語のgoodは「良い、優れた」という意味なので、それではうまく話が通じません。OKでもいいですし、noとproblemというよく知った単語を使い、No problem.(いいですよ)と答えられることを知っておいてください。

2.単語を組み合わせて表現することを覚える。

new around here(この辺りは初めて)、on my way(そちらへ行くところ)など、ごく簡単な単語を組み合わせた慣用表現が、会話ではよく登場します。聞くとなんとなく意味がわかるのではないかと思いますが、自分で使いこなせるようになるのが難しいところ。普段英語の会話を聞いているときに、語句のかたまりを意識するようにしましょう。

3.応答のパターンを身につける。

「ええ、いいですよ」「多分」「ああ、わかりました」といった応答の決まり文句は、英語でSure, no problem、Maybe、OK. I seeといったように表現できます。難しいことを説明できるようになるよりも、こういった決まり文句がすぐ口から出てくるようになることが、会話では意外に大切。了解するときにYes.ではなくSure.と言うといったことから始めてください。

簡単エクササイズにチャレンジ

ここまでご紹介したことのコツをつかんでもらうために、エクササイズを用意しました。聞かれたことに、[ ]内の指示に従って英語で答えてみてください。

1) A: I’m going to see a movie this weekend. Will you come?
(週末に映画を見に行くんです。来る?)
B: [行くという意思表示をする] _____________

2) A: The presentation was a big success, wasn’t it?
(プレゼンは大成功でしたね)
B: [同意する] _____________

答え:
1) Sounds good.(いいですね)、Great!(いいね!)など。Yes.(はい)だけだと不自然、ポジティブな表現で応答します。
2) Sure.(ええ)、Right.(そうですね)、I agree.(その通り)など。ここもYes.(はい)だけだと不自然。

日本語をそのまま英語に直さず、単語の組み合わせと応答パターンをつかむことが大切なのです。

使いこなすには実際に会話することが大切

コツをつかむことが肝心と気づいたら、これからは次のようなことを常に心がけるようにしてください。

自分には単語力があると思い込む。

「ダメだ、単語が出てこない」と思うと、本来言えるはずのことまで口から出てこなくなってしまいます。日常会話に必要な1,000語は身についているはずですから、「今の自分の力で大丈夫」と自信を持つようにしてください。

中学英語で話す練習をするには

ここでご紹介したことは、英語の映画やドラマを見たり、自分で声に出して英語を言ってみたりしながら身につけることが可能ですが、覚えた表現を使いこなすには、やはり実際に外国人を相手に話をすると効果的です。

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