英語の文章を訳したり、自分で英文を書いてみたりしたときに、「答え合わせができればいいのに」と思ったことはありませんか?今はGoogle翻訳やDeepL翻訳ツールなどのAI翻訳が発達していて、かなりちゃんとした翻訳を提供してくれます。ただし、未完成な訳や不自然な表現が出てくることも。自分で和訳・英訳をした文を自動翻訳と比べてみて、AIの訳の方が優れているか、または自分の訳のほうがいいか、2つを対決させながら最善の訳を考えてみましょう。
AI自動翻訳とは?
現在のコンピューター翻訳は、単語や語句を1対1で訳すのではなく、AI(人工知能)が文脈や丁寧度などをくみ取って、自然な訳にしてくれます。インターネットでよく使われているAI自動翻訳には、次のようなものがあります。
Google翻訳
英語、日本語のほか韓国語、中国語など各国語に対応していて、5,000字まで一度に翻訳することができます。無料。
DeepL翻訳ツール
非常に精度が高いと評判のAI自動翻訳。こちらも多言語対応ですが、無料だと1回につき5,000字までといった制限があり、それ以上は有料。
今回のAI自動翻訳には、これら2つのツールを利用しています。
英語を訳してAI翻訳と比べてみよう
英文の意味は辞書を引くとなんとなくわかったような気になるかもしれませんが、いざ日本語に直そうとすると、意外に難しいもの。次の英文を自分で訳し、さらにAI自動翻訳でチェックしてみてください。「そんなふうに表現できるのか」と、気づくことがあるはず。ここでは私自身が考えた訳を「自分の訳」として、AIと対決させました。
お題:I suggest you go there.
自分の訳:そこへ行くことをおすすめします。
会話でよく使われる言い方。suggest(勧める)の後にthatが省略されています。自然な言い方にするのが意外に難しい表現です。
AI翻訳:行ってみてください。
「そこへ」は言わなくてもわかりますね。「おすすめします」は何か硬い感じで、「~してみてください」と言うとスッキリします。
勝負はAIの勝ち!
お題:He doesn’t deserve you.
自分の訳:彼にはつきあう価値がありません。
恋愛アドバイスなどに使われます。deserveは「~の価値がある」ということで、「つきあう価値がない」としました。
AI翻訳:彼はあなたにふさわしくない。
「つきあう価値がない」を「ふさわしくない」と表現するのもいいですね。
勝負は引き分け!
お題:Our manager is unavailable right now.
自分の訳:ただいま責任者がおりません。
お客様から急な問い合わせがあったときなどに使える表現。unavailableは「利用できない」ですが、「いない」と言ってしまってよいと考えました。
AI翻訳:マネージャーは現在不在です。
unavailableを同じく「いない、不在」とする訳。managerはそのまま「マネージャー」としています。
勝負は引き分け!
お題:What do you do in your spare time?
自分の訳:暇なときは何をしていますか?
仕事の面接などでよく聞かれる表現。spare time(余分な時間、空いている時間)の訳が意外に難しいですね。ここでは「暇なとき」としてみました。
AI翻訳:余暇は何をされていますか?
spare timeを「余暇」とし、やや改まった表現と解釈したようですが、実際にこんなふうに聞いてくる人はあまりいなさそうですね。
勝負は自分の勝ち!
AI和訳活用のコツ:ここに挙げたのは会話で使う表現なので、一言一句訳すのではなく、普段使われている自然な日本語にしたいもの。AIは日本語の口語表現をデータベースとして蓄積していて、思いがけずいい訳をくれることがあります。
日本語を英語にしてAI翻訳と対決!
「仕方ない」「よろしく」のように、日本語には「これって英語でなんて言うんだろう?」と思う言い方がありますよね。次の文を、まずは自分で英語にしてみましょう。さらにAI自動翻訳でチェックして、どこがどのように違うか確認してみてください。
お題:雨だから仕方ない
自分の訳:We have no choice because it’s raining.
「仕方ない」は、「選択肢がない」と考え、have no choiceとしてみました。
AI翻訳:It’s raining, so there’s nothing we can do.
「仕方ない」を「何もできない」と考え、there’s nothing we can doとしています。これもあきらめた感じがよく出ています。
勝負は引き分け!
お題:年配の人に席を譲りました
自分の訳:I gave my seat to an old person.
「譲る」が難しいところですが、実際は席を渡してしまうので、giveを使いました。
AI翻訳:I gave up my seat to an elderly person.
give upは「手放す、渡す」という感じがよく出ています。old(年取った)という直接的な言葉を使わず、婉曲的なelderly(年配の)を使うのがいいですね。
勝負はAIの勝ち!
お題:皆さんによろしくお伝えください
自分の訳:Please say hello to everyone.
「よろしく」が訳しにくいところですが、say helloで「あいさつする」という意味になるので、Please say helloとしてみました。
AI翻訳:Please give my best regards to everyone.
give my best regardsは手紙やメールの文面に出てきそうですね。仕事相手であれば会話でも使えそう。
勝負は引き分け!
お題:とっさに言葉が出てこない
自分の訳:I can’t come up with words quickly.
「とっさに」は「すばやく」なのでquicklyとし、「言葉が出ない」は「言葉が思い浮かばない」なのでcan’t come up withとしました。
AI翻訳:Words don’t come out at once.
直訳すると「言葉はすぐに出てこない」で、「言いたいことが出てこなくて困っている」という感じが伝わってきません。
勝負は自分の勝ち!
AI英訳活用のコツ:AIは英語圏で使われている自然な表現を出してきてくれますが、日本語のニュアンスとのずれが感じられることも。日本語で言おうとしていることをよく考え、AIがそれを正確にくみ取ってくれているかどうか判断するのは、やはり人間にしかできないことです。
AI自動翻訳を英会話学習に生かすには?
AIがだいぶいい翻訳をしてくれることがわかってもらえたでしょうか。例えば以下のように、英会話の学習に活用することができます。
1.週末の出来事や映画の感想など、自分の話したいことを日本語でまとめる。
2.自分の書いた日本語を英語に直す。どう訳せばいいか迷うところは、AI自動翻訳を使ってみる。
3.AI自動翻訳の結果を見て、「大丈夫」と思ったらそのまま採用。疑問に感じるときは、自分の訳を生かす。
4.出来上がった英文を音読する。AI自動翻訳の読み上げ機能(スピーカーボタンをクリック)を利用して発音を確認。
5.内容を覚え、文字を見なくても言えるようにする。
翻訳した英文を使ってみよう
自分で作った英文をそらで言えるようになったら、実際に外国人を相手に話してみましょう。話し相手を見つけるには、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してください。
初回レッスンのレベルチェックをもとに日本人カウンセラーがあなたのためにアドバイスします。
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