sometimeは「いつか」で、sometimesとsがつくと意味は「時々」。わかってはいても、いざとなると使いこなせない人は多いのではないでしょうか。someには「いくつかの」「いくらかの」という意味があるほかsome guy(たいしたやつ)といった言い方でも使われ、意外に意味がとらえにくい単語の一つ。この機会に、someの持つ意味と会話の中での使い方を整理しておきましょう。
数えられる名詞/数えられない名詞につくsome
someの基本的な意味は、数えられる名詞に使う「いくつかの」と数えられない名詞に使う「いくらかの」ですが、「少しの数や量を表す?」とだけ覚えていると、戸惑うことがあるかもしれません。someの基本的な使い方を見直しておきましょう。
数えられる名詞に使うsome
someを「いくつかの」という意味で覚えている人は思いますが、実はsomeは「多くも少なくもない複数」を表すだけで、a few(2、3の)のように具体的な数を表すわけではありません。目安としては、以下のようになります。
a few people(2、3人)
several people(3~5人くらい)
some people(何人かの人)
some peopleは「少ないわけではないが、多いというほどでもない人数」。状況により2、3人のこともあれば10~20人の場合もあります。
someでは数が特定されないことから、「およそ、約」という意味で使うこともできます。
some twenty people(約20人)
A: There are some people in the office.(オフィスに何人かいます)
B: Is it a few?(2、3人?)
A: No, maybe seven or eight.(いえ、多分7、8人)
数えられない名詞に使うsome
「数えられない名詞にsomeを使うと『いくらかの』という意味になる」と習ったことがあるかと思いますが、someは元々「多くも少なくもない」という意味なので、数えられない名詞につくときも「(少ないわけではないがすごく多いというわけでもない)ちょっとした量の」という意味を表すことになります。
a little money(少々のお金)
a large amount of money(大金)
some money(いくらかのお金)
人によって数百円程度のこともあれば、数万円またはそれ以上を意味することもあります。
A: I need some money.(お金がいくらか必要なんです)
B: Ten or twenty dollars?(10ドルか20ドル?)
A: That’s too little. Maybe 100 dollars.(それは少なすぎ。多分100ドル)
B: That’s a large amount of money!(それは大金ですね!)
数えられる名詞の単数につくsome
some wayのように、「数えられる名詞の単数」の前にsomeがついていることがあります。これは「何かの」「何らかの」という意味で、数や量を意識しているわけではありません。
There must be some way to do it.(それをするための方法が何かあるはずです)
Some car was coming this way.(何かの車がこっちに向かってきたんです)
Some smart person figured it out.(誰か賢い人にそれがわかったんです)
このsomeはaで言い換えることもできますが、単に「1つの、1人の」ではなく、someを使って「何か、誰か」と強調している感じになります。
A: An error again? There must be some way to solve it.(またエラーですか?解決するための方法が何かあるはずです)
B: We need to consult with some qualified person. There’s nothing we can do about it.(誰か資格のある人に相談すべきです。私たちにできることはありません)
実は多かったりすごかったりするsome
「多くも少なくもない」「いくらかの」「何らかの」を基本的な意味とするsomeですが、実は「かなり多い」「すごい、素晴らしい」という意味で使うことができます。少々ややこしくなりますが、うまく使いこなせるようになると、生き生きとした会話ができるようになります。
「長い」「かなり」を表すsome
someで時間が「長い」、程度が「かなり(大変な)」という意味を表すことができます。
I need some time to think about it.(それを考えるのにしばらく時間が必要です)
ある程度「長い」時間ですが、1時間かもしれないし数カ月かもしれず、長さは特定されません。
It took some effort to convince them.(彼らを納得させるのにかなり努力が必要でした)
effort(努力)が「かなりものであった」ということ。a big effort(大きな努力)と言い換えることもできます。
「たいした」「なかなかの」を表すsome
単数名詞の前につけて、「たいしたもんだ」「なかなかのものだ」といった意味を表すことができます。これは多少口語的な言い方です。
He’s some guy.(あいつはたいしたやつだ)
It was some presentation.(なかなかのプレゼンでした)
日本語の「たいした」「なかなか」同様、多少皮肉っぽく聞こえることがあるので、注意が必要です。
怒って非難するときのsome
someを冒頭に置いて「Some+名詞」とすると、「なんて~なんだ!」と非難している感じになります。これも口語的な言い方です。
Some friend you are! You weren’t there when I needed you.(たいした友だちだよ!必要なときにいてくれなかったよね)
What a friend you are!(なんて友だちなんだ!)も同じような意味を表します。
A: It was some presentation. You did a great job.(なかなかのプレゼンでした。素晴らしい出来でしたね)
B: It took some effort to prepare it and I think it’s worth it.(準備にかなりの努力が必要でしたが、その価値はあったと思います)
someの意味がわかるとsome-が理解できる
sometime、sometimes、someone、somethingなどsomeを使ったさまざまな単語がありますが、これらの中にも「いくつかの」「いくらかの」「何らかの」といったsomeの基本的な意味が生きています。どういう意味合いが入っているかを理解すると、使い分けしやすくなるはずです。
some+timeのバリエーション
sometime=some(何らかの)+time(時)=いつか
sometimes=some(いくつかの)+times(時)=時々
sometimesのtimesは数えられる名詞で、「回数」をイメージしていることに注意してください。なお、先ほどご紹介したsome timeは次のように考えます。
some time=some(長い)+time(時間)=しばらく
「some+人や物」で1語になるとき
someone=some(何らかの)+one(人)=誰か
something=some(何らかの)+thing(もの)=何か
数えられる名詞の単数の前につく、「何らかの」とするsomeです。
「some+where/how/what」の意味は?
somewhere=some(何らかの)+where(場所)=どこか
somehow=some(何らかの)+how(方法、状態)=どうにかして、どういうわけか
somewhat=some(何らかの)+what(もの、こと)=いくぶん、多少
someの「何らかの」という意味を利用し、「どこか」「どうにか」「いくぶん」という漠然とした様子を表します。
A: Somehow, my computer doesn’t work at all.(どういうわけか、パソコンが全然動かないんです)
B: Does it happen sometimes?(時々起こるんですか?)
A: No, this is the first time.(いえ、初めてです)
B: OK, I’ll find someone who can fix it.(わかりました。誰か直せる人を見つけます)
someの使い分けを実践しよう
多くも少なくもなく、長かったりすごかったりと、someはなんともとらえようがない語に思えますが、どこか日本語の「なんか」に似ています。
「なんか多い」「なんかすごい」「なんかあれば」など、普段意識せずに言っているのではないでしょうか。英語のネイティブも、自分ではそうと意識することなく、不特定のものやそれでもちょっと強調したかったりするときにsomeを使っているのかもしれません。
どのような場面でsomeが使われるのか、また自分のsomeの使い方が正しいのかどうか、実際の会話の中で確認してみるには、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してください。
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