必須フレーズを復習して、海外旅行英語をブラッシュアップしよう

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日本をはじめ、世界各国で入国についての規制がゆるやかになり、再び海外旅行に行きやすい環境が整ってきました。でも、もう何年も海外旅行から足が遠のいていて、「英語がしゃべれないかも?」と不安に思っている人は多いかもしれません。そこで、覚えておくと必ず役立つ海外旅行の必須表現と、基本的な言い回しをどのように活用すればいいかをご紹介します。

機内やお店で「~がありますか?」と尋ねるには?

「英語ができなくてもなんとかなるはず」と思っている人でも、やはりお店で自分がほしいものを手に入れるには、「~がありますか?」と尋ねる必要があります。機内でも「みそ汁ありますか?」のように聞くと、意外に出してくれたりするかもしれません。そんなときのために覚えておきたい表現を復習しておきましょう。

「~がありますか?」はIs there ~?ではなくDo you have ~?

「~がある」はThere is ~だと学校で習ったかもしれませんが、There is ~は「~が存在する」という言い方なので、Is there miso soup?だと「みそ汁というものが存在しますか?」になってしまいます。海外旅行の機内やお店で「~がありますか?」と尋ねるには、次の言い方を使います。

Do you have ~?(~がありますか?)

これは、「あなた方は~というものを持っていて、それを私に提供してくれますか?」と聞いていることになります。

Do you have ~?で尋ねてみよう

<機内で>

Do you have miso soup?(みそ汁はありますか?)

Do you have Japanese tea?(日本茶はありますか?)

<お店で>

Do you have this in a smaller size?(もっと小さいサイズはありますか?)

Do you have a discount?(割引がありますか?)

<レストランで>

Do you have less spicy dishes?(あまり辛くない料理はありますか?)

Do you have Mahi-mahi?(マヒマヒはありますか?)

*「マヒマヒ」はハワイ名物の高級魚

買い物で「~ください」と頼むには?

機内やお店、レストランなどで、「~ください」という言い方はとてもよく使いますが、ひょっとして「pleaseだけ覚えておけばOK!」と思ってはいないでしょうか。確かにpleaseはお願いするための表現なのですが、少々上から目線に聞こえ、相手が内心ムッとしてしまう可能性も。場面に合った適切な言い方を復習しておきましょう。

「~ください」はPleaseではなくCan I have ~?

pleaseは「お願いします」と断定する言い方なので、「相手が当然それをしてくれるもの」というニュアンスが出ます。機内やお店などで、「~がもらえるとうれしいんだけど」という丁寧な言い方をするには、次のフレーズを使います。

Can I have ~?(~をください)

「私は~を手に入れられるでしょうか」と疑問形にすることで、丁寧な感じが出せます。日本語で言うと、「~をもらえますか?」に近いと言えます。

Can I have ~?を使ってみよう

<機内で>

Can I have some water?(お水もらえますか?)

Can I have some more coffee?(コーヒーをもっともらえますか?)

<お店で>

Can I have that T-shirt?(あのTシャツをもらえますか?)

Can I have two of them?(それを2つもらえますか?)

注文はI’ll take ~やI’ll have ~で

いろいろ見ていて「これにします」と伝えるときは、Can I have ~?(~ください)でもいいのですが、一般には以下のような言い方を使います。

<お店で>

I’ll take this.(これにします)

「これに決めました」という言い方です。

<レストランで>

I’ll have the steak with chips.(フライドポテト付きのステーキにします)

メニューを見て、「〇〇にします」という言い方です。「フライドポテト」はFrench fries(米)またはchips(英)。メニューにある決まった料理なのでtheを付けます。

pleaseを使う場面とは

「それじゃpleaseは使わないの!?」と思った人もいるかもしれませんが、pleaseは相手が当然やってくれることに対して使えます。

<機内で>

乗務員: Which one would you like, chicken or fish?(チキンと魚、どちらがよろしいですか?)

客: Chicken, please.(チキンをお願いします)

さらに、Can I have ~?(をください)のようなお願い表現をさらに丁寧にするためにも使われます。

<お店で>

Can I have a plastic bag, please?(ビニール袋もらえますか?)

ただし袋はたいてい有料なので、shopping bag(買い物袋、エコバッグ)を持っていくといいですね。

<レストランで>

For starter, I’ll have the sauteed mushroom, please.(前菜にはマッシュルームソテーをお願いします)

starterは「前菜」で、appetizerとも言います。

ホテルで「~したい」と言うには?

海外のホテルではスパやエステのサービスが充実、滞在中に一度試してみるといいですね。また、レストランで「窓際のテーブルがいい」と言うなど、海外旅行では「~したい」というフレーズも欠かせません。丁寧に伝えるための方法を見ていきましょう。

「~したいんです」はI want to ~ではなくI’d like to ~

「~したい」はI want to ~と思っている人が多いと思いますが、want to ~は「~したい」という気持ちを述べているだけで、ホテルやお店などで「できれば~したいのですが」と頼んでいる感じは出ません。何かをお願いしたいと思っているときは、次のような言い方を使います。

I’d like to ~(~したいんですが)

I’dはI wouldの略で、would like to ~は「~したいのですが」という丁寧な意味を表すことができます。

I’d like to ~を使ってみよう

<ホテルで>

I’d like to make a reservation for the spa.(スパを予約したいのですが)

「~の予約をする」はmake a reservation for ~。

I’d like to call a taxi.(タクシーを呼びたいんです)

<レストランで>

I’d like a table by the window.(窓際のテーブルがいいんですが)

「I’d like+ほしいもの」で「~がいいんですが」と言えます。

海外旅行の英会話を練習するには

「難しいことを考えなくても、Is there ~?やpleaseでいいのでは?」という人もいるかもしれませんが、お店の人は普段Do you have ~?で聞かれることに慣れているので、Is there ~?と聞かれると、一瞬「エッ?」と思ってしまうかもしれません。

そんなとき、日本人は「やっぱり自分の発音が悪い?」「英語が間違っていた?」などと思いがちですが、実はDo you have ~?を使えばすべてがスムーズに行く、ということもあるのです。

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