外国人が再び自由に日本へ旅行できるようになりました。街を歩いていて英語で道を聞かれることが増えてくるかもしれません。でも、Excuse me.と急に話しかけられ、ビックリして言葉が出てこない、ということになってしまう可能性も。そこで、道案内をするための英語フレーズを復習して、いざというときにスラスラ説明できるようになっておきましょう。
外国人はどんなふうに話しかけてくる?
「~はどこですか?」と尋ねるのに、Where ~?と聞いてくるとは限りません。まずはどのような尋ね方があるかを知って、しっかり心構えしておきましょう。
場所を尋ねるとき
How do I get to ~?(どうすれば~に行けますか?)
get to ~は「~に着く」という言い方で、会話でよく使われます。
Can you tell me the way to ~?(~への行き方を教えてもらえますか?)
the way to ~で「~への道、~への行き方」となります。
Do you know where ~ is?(~はどこか知っていますか?)
間接疑問文なので、whereの後は主語+動詞となります。
ポイントは、HowやCan youで聞かれてもあせらず、行こうとしている場所をしっかりと聞き取ることです。
具体的に聞いてくるとき
Which road should I take?(どの道を行けばいいですか?)
正しい道を指して、This way.(こちらです)と答えればOK。
How close am I to the railway station?(駅のどれくらい近くまで来ているでしょうか?)
How close は「どれくらい近い」と尋ねる言い方。A few minutes walk away.(歩いて数分です)のように答えることができます。
Where am I? Can you show me on the map?(ここはどこですか?地図で教えてもらえますか?)
日本語では「ここはどこ?」と聞きますが、英語では「私たちはどこにいる?」と尋ねます。地図の上で現在地点を指し示してあげましょう。
▼会話例
A: Excuse me. How do I get to Kaminari-mon Gate?(すみません、どうすれば雷門へ行けますか?)
B: Can you see the big brown building over there? Kaminari-mon Gate is across from it.(あそこの茶色い大きな建物が見えますか?雷門はその向かいです。
A: Yes, I can see it. Thank you!(ああ、わかります。ありがとう!)
外国人が行きたそうな名所を英語で言うと?
Tokyo City Hallと言われて、どこのことかすぐわかりますか?これは東京の人なら誰もが知っている「都庁」のこと。実は気づいていなかったかもしれない、東京と京都の名所の英語名を知っておきましょう。
東京の名所を英語で言うには
Tokyo Metropolitan Government OfficeまたはTokyo City Hall(都庁)
無料のobservatory(展望台)が人気。city hallは一般に地域の省庁を指し、「市役所」もcity hallです。
Shibuya Crossing(渋谷交差点)
crossingは「交差点」または「横断歩道」。これに対し、intersectionは「十字路」です。
Tokyo Imperial Palace(皇居)
京都の「御所」はKyoto Imperial Palaceと呼びます。
State Guest House, Akasaka Palace(赤坂迎賓館)
state guest houseは「国家の迎賓館」。guest houseは「ゲストハウス、安宿」のことも指すので要注意。
Kappabashi Kitchenware Street(合羽橋道具街)
日本の昔ながらのkitchenware(調理道具)が買えるところ。iron kettle(鉄びん)なども人気です。
京都の名所を英語で言うには
Kinkaku-ji Temple, Golden Pavilion(金閣寺)
私たちが普段「金閣寺」と呼んでいる建物は、元々は足利義満の別荘(villa)で、英語圏ではよくGolden Pavilion(黄金の楼閣)のように呼ばれます。
Fushimi Inari Shrine(伏見稲荷)
「伏見稲荷」は正式には「伏見稲荷大社」と言いますが、基本的には神社なので、shrine(神社)をつけます。お寺の場合は名前にそのままtempleをつけ、「清水寺」はKiyomizu TempleまたはKiyomizu-dera Templeのように言います。
Heian Shrine(平安神宮)
神社の格や役割によって「神宮」「大社」といった名を付けますが、英語では皆shrine。「伊勢神宮」はIse Shrine、「出雲大社」はIzumo Shrineです。
Philosopher’s Path(哲学の道)
南禅寺から銀閣寺へと続く散策道。philosopherは「哲学者」で、pathは「小道、遊歩道」を指します。
▼会話例
A: Excuse me. Can you tell me the way to Tokyo Metropolitan Government Office?(すみません、都庁への行き方を教えてもらえますか?)
B: It’s on the west side of Shinjuku Station. Go straight from the station exit and after a few minutes walk, you’ll find it in front of you.(新宿駅の西側にあります。駅出口からまっすぐ行き、何分か歩くと、正面にあります)
A: Got it. Thank you.(わかりました。ありがとう)
道を教えるのに役立つ必須表現をチェック
道案内に使う英語表現はごくシンプルなものばかり。よく使われるものをきちんと身につけておけば、いざというときに困ることはありません。次のような表現を覚えているかどうか、1つ1つチェックしてみましょう。
▼方向を表す英語フレーズ
go straight(まっすぐ行く)
turn right / left(右/左へ曲がる)
on your right / left(右/左手に)
in the direction of ~(~の方向に)
▼位置関係を表す英語フレーズ
next to ~(~の隣)
across from ~(~の向かいに)
behind ~(~の後ろに)
in front of ~(~の正面に)
on / in /at the corner(角に)
at the end(突き当たりに)
between A and B(AとBの間に)
▼移動の仕方を表す英語フレーズ
passまたはgo past ~(~を通りすぎる)
crossまたはgo across ~(~を横切る)
go along ~(~に沿って進む)
keep going(そのまま進む)
▼会話例
A: Do you know where Philosopher’s Path is?(哲学の道はどこか知っていますか?)
B: Sure. Go straight this way. Turn right at the first corner. You’ll find it at the end of the street.(ええ。この道をまっすぐ行って、最初の角を右に曲がります。通りの突き当たりがそれです)
A: Great! Thanks a lot!(よかった!ありがとう!)
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