英語学習にモチベーションはいらない！？習得に必要なのは●●●

日々の忙しさや家庭のゴダゴタなどにより英語学習を後回しにしていたら、いつの間にかモチベーションが下がってしまったという経験はありませんか？

英語学習には長い時間がかかるので、「モチベーションが上がらない」「やる気が出ない」などと感じることもあるでしょう。パソコンを開けば、「モチベーションを維持する方法」や「モチベーションがないときの対処法」など、さまざまな解決策が示されていますが、そもそも英語学習に「モチベーションは必要」なのでしょうか？

この記事では、英語学習のモチベーションを維持するよりも重要なことを解説します！

英語学習とモチベーション

英語学習において「モチベーションの維持」より重要なことがあると述べましたが、当然のことながら英語学習にはモチベーションが必要です。ここでは、英語学習とモチベーションについて解説します。

英語学習を始めるときにはモチベーションが必要

モチベーションとは簡単に言えば「動機」のこと。つまり、何らかの行動を起こすときの要因を指します。要因とは文字通り「要となる原因」を指し、「最も大切なこと」という意味です。

英語学習を始めるときには、「英語をペラペラと話せるようになりたい」「外国人と英語で話したい」「外国人の友人がほしい」「海外で働きたい」など、誰もが何らかの目的を持っています。言い換えるなら、モチベーションがとても高くなっている状態です。

このように英語学習を始めるときには、何らかの目的による高いモチベーションが必要です。そのモチベーションがなければ、英語学習を始めることもありませんからね。

モチベーションは下がるもの

モチベーションが上がって英語学習を始めようと決意した後は、目標を達成するためのロードマップを自分なりに考えて日々学習していくことになりますが、モチベーションが下がってしまうときがあります。

その理由の1つは、すでに述べたように英語学習には長い時間がかかるから。要するに、一朝一夕には達成できないということです。その長い時間のなかで、常にモチベーションを高く維持するのは、どんな人にとっても不可能です。

もちろん、モチベーションを維持するためにいろいろなことを試してみるのは悪いことではありません。けれども、最も理解しておく点は、「モチベーションは下がるもの」ということ。これは英語学習に限ったことではなく、何をするにもモチベーションは上がるときもあれば下がるときもあるのです。

モチベーションが下がったときにすること

では、モチベーションが下がったときにはどうすればいいのでしょうか？

最初にすることは、英語学習を始めたときに自分が抱いた目的を思い出してみることです。そして「今の自分がそのときと同じように感じているのか」を自身に問うてみてください。今の自分も同じように感じているのなら、これまでの学習方法に無理があったのかもしれないので、学習方法や時間の使い方を再検討してみるといいでしょう。

また、「なぜモチベーションが下がってしまったのか」という理由を探ることも重要。これも学習方法の改善等に結びつくので、いったん立ち止まって自分自身を振り返って見ることをおすすめします。

モチベーションの維持より必要なのは習慣化

英語学習を始めるときには高いモチベーションが必要ですが、モチベーションは上がったり下がったりするものなので、個人的にはモチベーションの維持よりも、学習を「習慣化」することが最も重要だと考えます。その理由を見ていきましょう。

習慣化とは

習慣とは自分の意志に関係なく、何かを毎日あるいは定期的に行うこと。わかりやすく言えば、毎朝顔を洗ったりコーヒーを飲んだりするように、無意識に行動することです。犬を飼っている人なら、毎日散歩に行くのも習慣の1つ。出勤をして毎朝まずメール確認をするなら、それも習慣の1つですね。

ですから、習慣化とは「やる」「やらない」を考えることなく、行動を生活の一部に組み込むことを指します。

英語学習を習慣化すればモチベーションとは無関係に

「やる」か「やらない」かわざわざ決める必要のない習慣のなかに「英語学習」を組み込むことで、英語学習が毎日のルーチンになります。要するに「英語学習」が、歯を磨いたりお風呂に入ったりするのと同じように、毎日することの一部になるということ。

このように英語学習を「やる」か「やらない」か決めることがない行動の一部にすることで、モチベーションとは無関係な存在になります。誰も歯を磨いたりお風呂に入ったりするのに、「やる」か「やらない」あるいは「好き」か「嫌い」かを考えたり決めたりすることはありませんよね。

「英語学習のモチベーションを常に維持しているな」と感じる人が周囲にいるなら、おそらくその人は学習を習慣化しているはずです。これまでモチベーションの維持が大変だと感じている人は、英語学習を習慣化することに焦点を当ててみてください。モチベーションに左右されることなく、継続的な学習が実現できるはずです。

たいてい人はやりたくないことや好きでもないことを続ける場合、「習慣」か「義務」かのどちらかしかありません。「義務」は毎朝遅刻しないで出勤するなど「立場的に当然しなければならないこと」を指します。ですから英語学習を義務化するのは少し違和感があるので、「習慣化する」と考える方が自然でしょう。

英語学習を習慣化するコツ

一口に「英語学習を習慣化する」と言っても、それは簡単なことではありません。習慣化するにも時間がかかります。なぜなら、どうしても甘えが出てしまうから。ですから習慣化するには、自分なりのルールを決めることが学習継続のコツとなるでしょう。大切なことは、学習量ではなく「学習の頻度」です。

学習時間・学習することを決めておく

まず、通勤の電車や車のなか、お風呂の後、寝る前など、自分の生活に合った学習時間を決めます。そして、その時間に何をするのかも事前に決めておきましょう。時間を決めるのは習慣化を容易にするため。時間を決めておけば、自動的に始められますからね。また、学習することを事前に決めておく理由は、いちいち考えなくてもいいから。

例えば、毎日通勤の電車やバスのなかで英語の音声を聞く、お風呂上がりにシャドーイングをする、夜9時から30分単語を勉強する、寝る前に英語で日記をつける、週3日オンライン英会話を活用するなど。何をするのかは自分で作ったロードマップに従って、その都度変えていきましょう。

また、決めたことを紙に書き出して自室に貼り付けておくと、忘れずに行動しやすいかもしれません。

スキマ時間を活用する

待ち合わせや電車待ちなど、予定と予定の間にできるスキマ時間を活用するのも1つの方法です。スキマ時間にスマホに入れてあるアプリを使って単語を覚えたり、ダウンロードしたポッドキャストの音声を聞いたりと、できることはいろいろあります。スキマ時間に聞いた音声で理解できなかった単語などがあれば、その日の英語学習の時間に意味を調べたり、その単語を使って英作文したりしてもいいかもしれません。

もちろん、周囲の人を眺めながら「あの人は待ち合わせかな？」「この人は素敵な装いだな」などと頭のなかで英作文するのもいいでしょう。スキマ時間に英語に触れるようにすれば、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月後には大きな成果になるはずです。

簡単なことから始める

「学習することを決めておく」ことにもつながりますが、自分の英語レベルにあっていない学習を突然始めるのはおすすめできません。英語の超初心者がいきなりシャドーイングを始めても、効果が望めないばかりか挫折感を抱いてしまうかもしれません。ですから自分のレベルにあった簡単なことから始めるようにします。

簡単なことから始める理由は、小さな達成感や成功体験を重ねていく方が継続しやすいから。大切なのは、自分の作ったロードマップに従って少しずつ進めていくことです。

自分にご褒美を与える

その日の英語学習をしたら「○○できる」と自分の好きなことをやってもいいと、自分にご褒美を与えるのも効果的です。例えば、その日の英語学習をしたら「動画が観る」「アイスクリームを食べる」など。

達成感も得られる上、好きなこともご褒美としてできるので幸せな気分にもなるため、習慣化にはとても効果があります。基本的には「やる」「やらない」は考えませんが、どうしても「今日はやりたくないな」と感じた場合も、ご褒美のためにやるようになるでしょう。

学習記録をとる

「英語学習の記録をとる」ことも、習慣化するのに役立ちます。その理由は、自分がやってきたことを目で確認できるから。きちんと習慣化できていれば自信につながり、「習慣化できている」と実感もできるでしょう。また、自分の学習がどのようにどこまで進んでいるのかを客観的に見られるのも利点の1つ。学習の見直し等にも役立つはずです。また、習慣化を妨げている原因も見つけやすくなるでしょう。

ノートなどに学習記録をとるという方法もありますが、最近では学習を記録できるアプリもあるので、活用するのも1つの方法です。

学習記録アプリ「Studyplus」
Google Play
App Store

英語学習を習慣化したいなら