sushiからemojiまで―英語になった日本語が意外と多いって知ってる?

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外国の映画やテレビで「Look at this イモウジィ」というセリフが聞こえてきて、何かと思ったら実は「emoji(絵文字)」のことだった!なんていう経験はありませんか?sushi(寿司)やkimono(着物)だけでなく、現代のカルチャーを表す日本の言葉が、英語圏でそのまま使われるようになっています。世界の共通語となっている日本の言葉を知り、英語の会話の中で活用できるようになりましょう。

日本のカルチャーが伝わってできた英語

外国に起源を持つ言葉を「外来語」「カタカナ語」のように言いますが、英語ではこれをloan words(借用語)と呼びます。例えば「カラオケ」は英語でそのままkaraokeで、これもloan wordsの一つ。まずは、アニメ・オタク文化など最近の日本のカルチャーの広がりから英語圏でも使われるようになった語を見ていきましょう。

メッセージで使われるemoji(絵文字)

His message is full of emoji.(彼のメッセージは絵文字だらけです)

以前は「:-)」のように記号を組み合わせて作ったemoticon(顔文字)がよく使われていましたが、スマートフォンの普及により、英語圏でもすっかりemoji(絵文字)が主流となりました。

Nintendoは「ゲーム」の代名詞

My son plays Nintendo late into the night.(息子は夜遅くまでゲームをやっています)

video game(ビデオゲーム)という言い方もあるのですが、Nintendo(任天堂)がいつしかゲーム全般の代名詞のようになり、play Nintendoは「ゲームをする」という意味で使うことができます。

「オタク」はotakuでOK

Mike is definitely an otaku.(マイクは間違いなくオタクですね)

英語にもgeek、nerdなど「オタク」を表す語がありますが、最近はotakuでも通じるようになりました。「特定の分野について深い知識がある人」という、いい意味になることもあります。

「数独」はそのままSudoku

Can you solve the Sudoku?(この数独解けますか?)

元々アメリカにあったNumber Place(ナンバープレイス)というゲームが日本で「数独(すうどく)」として紹介され、海外のパズル愛好家経由で世界的ブームを巻き起こしました。今ではどこでもSudokuと言えば通じます。日本では「ナンバープレイス」を略して「ナンプレ」とも呼びます。

奥深い日本の食文化から生まれた英語

sushi(寿司)、tempura(天ぷら)といった語は昔から使われていますが、日本には海外にはない食材や調理文化があることから、意外な言葉が英語として使われるようになりました。日本の食文化を見直しつつ覚えておくようにしましょう。

umami(旨味)は世界の共通語

The sauce is rich in umami.(そのソースは旨味豊かです)

だしが効いている感じ、コクがある様子を一言で表す英語がなく、最近は日本語のumami(旨味)という言葉が、西洋料理についても使われようになりました。

kombu(昆布)が大人気

Can I have some kombu-cha, please?(昆布茶もらえますか?)

栄養価が高くumami(旨味)たっぷりの「昆布」はいつしか海外でもkombuとして知られるようになり、スーパーでペットボトルのkombu-cha(昆布茶)が売られていたりします。

「弁当」はbentoに

Today’s lunch is salmon bento.(今日のランチはサケ弁当です)

「弁当」は以前よくlunch boxと英訳されていましたが、箱の中にきれいに盛り付けられた様子が海外にもネットで広まり、bentoという語は、a Japanese-style packed lunch(日本式の詰めたランチ)という意味で英語の辞書に載るようになりました。

panko(パン粉)は日本生まれ

Fries are crispier with panko.(パン粉を使うと揚げ物がよりサクサクします)

海外に元々ある「パン粉」はbreadcrumbsといって、サラサラの粉状です(crumbは「粉々になった粒、かす」)。日本人が作る「パン粉」は、1つ1つの粒が大きくサクサクした食感が得られることから、海外ではbreadcrumbsではなく特に「panko」として知られるようになりました。

edamame(枝豆)がグローバルに

Boiled edamame is best with beer.(ビールにはゆでた枝豆が最高)

枝豆は、大豆(soybean)を未成熟な緑色のうちに収穫したものですが、ヘルシーで食べやすいことから、海外でも大人気に。スーパーに行くと、frozen edamame(冷凍枝豆)のパックが売っています。

実は日本発だった、以前から使われている英語

日本語の「津波」がそのまま海外でtsunamiと使われているように、昔から英語に入り込み、すでに日本発祥と意識することなく英語圏で使われている言葉もあります。知らずに使っている外国人に、実は日本のものだと教えてあげるのもいいですね。

「人力車」はrickshawになった

Why not try a rickshaw in Asakusa?(浅草で人力車に乗ってみてはいかがですか?)

明治時代の日本で生まれ、インドやタイ、マレーシアなど世界各地に広まった「人力車」。英語では「力車(リキシャ)」をもじってrickshawと呼ばれ、三輪のものはtrishawと言うようになりました。日本では現在はもっぱら観光用ですが、海外ではまだ日常の交通手段として活躍しています。

「葛」はkudzuになった

We have to cut down the kudzu.(葛を伐採しなくては)

vine(ツル)がどんどん伸びる植物の「葛」。主に観賞用として日本からアメリカに持ち込まれたところ繁茂しすぎ、cut down(伐採)が必要とされるまでになっています。kudzu starch(葛粉)も作られていますが、まだそれほど人気があるわけではないようです。

「大君」はtycoonになった

He’s a business tycoon.(彼は実業界の大物です)

日本に昔からある言葉「大君(おおきみ、たいくん)」は、江戸時代には征夷大将軍を指す語として使われました。その「たいくん」を英語にしたのが、tycoon。現代の英語圏で、「有力者、大物」を指すのに使われています。

英語になった日本語を会話の中で使ってみよう

こうした日本生まれの言葉が英語の会話の中に突然出てくると、一瞬「知らない単語だ」と思ってしまうかもしれません。例えば次のような会話で使われることを知っておくと、スムーズに話についていけるはずです。

同僚や友人との会話で

A: My son plays Nintendo late into the night.(息子は夜遅くまでゲームをやっているんです)

B: That’s common. Nothing to worry about.(普通ですよ。心配する必要ありません)

A: And his message is full of emoji. I can hardly understand it.(それにメッセージが絵文字だらけなんです。ほとんど理解できません)

ピクニックに行く

A: Let’s bring bento boxes for a picnic.(ピクニックにお弁当を持っていきましょう)

B: I’ll bring some kombu-cha.(私は昆布茶を持っていきますよ)

A: And edamame will be best with beer.(それにビールには枝豆が一番ですね)

日本を案内する

A: Former Iwasaki House was built by the family of a Japanese tycoon.(旧岩崎邸は、日本の有力者の一族が建てたものです)

B: How impressive.(素晴らしいですね)

A: We’re going to Asakusa. Why not try a rickshaw?(浅草に行きますが、人力車に乗ってみませんか?)

英語になった日本語を学んだら

こういった言葉を外国人は普段の会話の中でどのように使っているか、また元々日本の言葉だということを知っているかどうか確認したいと思ったら、ぜひ、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してください。

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