英語で経済について話してみよう!ビジネス英語で必須の経済に関する英語22選

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ビジネス英語を学び、英字新聞を読んだり海外のニュース番組を見ることを英語学習に取り入れている方も多いことと思います。今回は英語で経済について語るときに、特によく使われる基本的な用語を学習します。これらの単語は目にする機会も多いので、覚えておくと便利です。

一般的な経済に関する英語

まず経済状況を説明する上で欠かせない、一般的な英単語を押さえておきましょう。

global economy「世界経済」

世界経済は英語でworld economyとも表現されますが、英語ニュースではglobal economyの方が一般的によく使われます。globalを使った単語にはほかにも「global strategy(世界戦略)」「globalization(国際化・グローバリゼーション)」「global issues(国際問題)」「global monetary policy(国際金融政策)」など数多くの単語があります。その都度覚えるようにしましょう。

The global economy is still unstable due to the pandemic.(国際経済はパンデミックの影響でまだ不安定だ)

The global economy has entered a difficult phase.(国際経済は難しい局面を迎えている)

market economy「市場経済」

市場経済とは、商品が自由に売り買いが行われる中で、需要と供給のバランスが取られ、物資やサービス・貨幣が効率よく流通しているしくみを指します。

The consumer is king in a market economy.(市場経済では消費者が王様だ)

The country took drastic steps to move toward a market economy.(この国は市場経済に移行するために思い切った措置をとった)

economic growth「経済成長」

economic growthと合わせて、最近ではdegrowth(逆成長・脱成長)という言葉もよく目にするようになりました。degrowthとは人口増加や経済成長によって破壊されてきた環境を、生産抑制を行い意図的に経済を後退させることでエコロジカルで持続可能な社会を目指す活動です。

The financial crisis slowed down Japanese economic growth.(金融危機は日本の経済成長を鈍化させた)

Rapid economic growth caused some serious environmental problems.(急速な経済成長は深刻な環境問題を引き起こした)

They believe degrowth is needed to protect natural resources.(彼らは天然資源を保護するためには脱成長が必要だと考えている)

privatization「民営化」

動詞は「privatize(民営化する)」。民営化の逆である国有化は英語で「nationalization」といいます。こちらも合わせて覚えておきましょう。

The government announced the privatization of some state-owned companies.(政府が国有企業の民営化を発表した)

You should buy some shares in the company when it gets privatized.(会社が民営化されたら株を買うべきだ)

economic recovery「景気回復」

景気回復に対して、景気後退は英語で「economic downturn」と表現します。

Tax increases imperil the economic recovery.(増税は景気回復を妨げる)

There is a sure sign of economic recovery.(景気回復の確かな兆しがある)

Many people lost their jobs in the economic downturn.(景気後退で多くの人が職を失った)

regulation「規制・規則・条例」

「規制」や「取り締まり」という意味で使う場合は不可算名詞として、「規則・規定」や「条例」の場合は可算名詞として使われますが、ほとんどの場合は可算名詞である「規則・規定・条例」の意味で使われます。「safety regulations(安全規定)」「security regulations(保安規定)」「traffic regulations(交通規則)」などさまざまな場面で目にすることが多いでしょう。

同じ「規則」という意味の単語でも、regulationとruleには大きな違いがあります。ruleは個人や組織によって設定されるものであることに対し、regulationは国家によって法律で定められるもの。ruleの方がフレキシブルで、regulationは厳重なものとして覚えておくと混乱しません。

According to the new regulations, smoking is not allowed in this area.(新しい条例で、このエリアでの喫煙は禁止されている)

Under the new regulation, foreigners can purchase lands.(新しい規則では、外国人も土地を購入できる)

stagnation / recession「不景気」

stagnationとrecessionは日本語ではどちらも「不景気」や「不況」と訳すことができますが、違いがあります。

stagnation

stagnationは「停滞」という意味です。経済に関して使う場合は、経済成長がゼロの状態か伸び悩んでいることを指します。通常成長が2-3%未満である場合に使われる言葉で、失業率が減らなかったり、正社員としての雇用が難しくなるためパートタイマーが増える傾向にあります。日本の「失われた10年」は典型的な例です。

recession

stagnationが経済の伸びがほとんど見られない状態に対し、recessionはマイナス成長である「景気の後退」を意味します。GDP(国内総生産)が下がり、失業率が増え、企業の倒産が起こります。

どちらも経済状況を語る上でよく使われる言葉なので、意味の違いを確認し、使い分けられるようになりましょう。

Japan’s Lost Decade is a real-world example of economic stagnation.(日本の「失われた10年」は、経済停滞の実例である)

Stagnation in the housing market has been severe.(住宅市場の停滞は深刻だ)

Many people lost their jobs during the recession.(不況の中で多くの人が職を失った)

The Japanese economy is in recession.(日本経済は不況に陥っている)

public sector「公共部門」 / private sector「民間部門」

public sectorは平たく言えば政府の関連団体を指します。分野は教育、道路交通、社会福祉など多岐に渡ります。対してprivate sectorは民間企業のことです。

Working in the private sector after retirement from the public sector is quite common.(公共部門を定年退職後、民間部門で働くことはごく一般的だ)

Pay is generally lower in the public sector than in the private sector.(給与は一般的に民間部門より公共部門の方が低い)

bankruptcy「破産・倒産」

企業や個人が破産することをbankruptcyといいます。「破産する・倒産する」は動詞のgoを使ってgo bankruptと表現します。

During the recession, many companies go bankrupt.(不況下では多くの企業が倒産する)

He filed for bankruptcy.(彼は破産を申請した)

commodity「産物」

複数形のcommoditiesで使われることが多く、農業・鉱業・工業などの生産物を意味します。「物価」は「price of commodities」です。こちらもよく使われるので合わせて覚えておきましょう。

People suffer from the rising price of commodities.(人々は物価の高騰に苦しんでいる)

Many commodities that Japan sells abroad are popular.(日本が海外に売る商品の多くは人気がある)

inflation「インフレーション」deflation「デフレーション」

inflationは物価が上がり続ける状態で、deflationはその逆です。インフレは需要が上昇し、供給より需要が上まわるため起こります。物が高くなるため、「安価なうちに購入しよう」という市場心理が働き、企業の売り上げが増え、景気がいい状態になります。一方、デフレは需要が供給を下回るので、物の価格が下がります。消費者は「もっと安くなるまで待とう」と買い控えを行うので景気が悪くなります。

The rate of inflation increased by 5%.(インフレ率は5%上昇した)

The deflation caused increased competition and rising costs.(デフレは競争激化とコスト上昇を引き起こした)

price stability「物価安定」

stabilityは「安定」を意味し、安定している状態をstableといいます。stableは生活のあらゆる面で使われる単語ですので、覚えておくと便利です。

Price stability supports economic growth.(物価安定は経済成長を支える)

He is not mentally stable.(彼は精神的に不安定だ)

She was severely injured in a car accident but is in stable condition.(彼女は交通事故で重傷を負ったが、容態は安定している)

「価格」に関するそのほかの用語については次の記事も参考にしてください。

全世界で価格が高騰中!?海外の価格上昇状況と考えられる要因

scarcity「不足」

生活必需品の不足などについて語る場合には「scarcity of 〜」を使いましょう。「不足している」という意味の形容詞は「scarce」です。

The scarcity of skilled workers is a serious problem.(熟練労働者の不足は深刻な問題だ)

There is a great scarcity of food in the drought-stricken areas.(干ばつに見舞われた地域では食料が非常に不足している)

oligopoly「寡占」

少数の企業が市場を独占している状態を指します。一社が独占状態の場合はmonopolyです。

A small number of firms control the market in an oligopoly.(寡占状態では少数の企業が市場を支配する)

Automobile manufacturing is a typical example of an oligopoly.(自動車製造は寡占の典型的な例だ)

quota「定数・規定量」

経済ニュースでは、輸出の規定量や移民の定数などについて語るときに使われます。ビジネスではよく「ノルマ」が話題になりますが、このノルマを表す英語がquotaです。売り上げノルマやそのほかのノルマについて話す機会も多いと思いますので、ビジネスで英語を使う方はぜひ覚えておきましょう。

The country has a quota on immigration.(この国には移民の受け入れ枠がある)

We may not be able to achieve this year’s sales quota.(今年の売り上げノルマは達成できないかもしれない)

I’ve done my quota of work for today. I’m going home now.(今日のノルマは終わりました。もう帰ります)

個人の生活に関わる経済用語

大きな経済状況によく使われる単語と合わせて、個人レベルの経済状況について話すときに使われる言葉も学習しましょう。

interest rate「金利」

「金利」はローンの支払いや貯蓄など、生活のさまざまな場面で話題になるでしょう。また経済ニュースを読むときにも欠かせない言葉なので、覚えておくべき用語の一つです。

The interest rate on my credit card is 2.5%(私のクレジットカードの金利は2.5%です)

My housing loan interest rate is 1% for the next ten years.(私の住宅ローンの向こう10年間の金利は1%です)

standard of living「生活水準」

standardはいろいろなものの基準です。livingは名詞で使われる場合は、「生計・暮らし」を意味します。

My neighbor is rich. Their standard of living is higher than most of us around here.(私の隣人は金持ちだ。 彼らの生活水準はこの辺りの私たちよりも高い)

I feel that our standard of living was higher when we didn’t have kids.(私たちの生活水準は、子供がいなかった頃の方が高かった気がするなあ)

cost of living「生活費」

cost of livingは暮らす上でのコスト、つまり生活費を指します。生活費も日常的に話題にのぼることが多いので、よく使われる表現です。

Since our kids are in high school, our cost of living is higher.(子供たちが高校生になったので、生活費が高くなった)

My parents have been suffering from the high cost of living.(両親は生活費の高さに苦しんでいます)

mortgage「抵当・担保」

銀行からお金を借りて家を購入したり、ビジネスを始めた方もいらっしゃると思いますが、この抵当を指す単語がmortgageです。mortgageとは銀行などからお金を借りる契約自体や金額そのものを指します。「take out a mortgage on/to」で「〜に抵当権を設定する」という意味になります。

I took out a 50,000,000 yen mortgage to buy a new house.(新居を購入するために5,000万円の住宅ローンを組みました)

I plan to get a mortgage to start a new business.(新しいビジネスを始めるために住宅ローンを組む予定です)

credit rating「信用貸付格付け」

個人の信用の格付けが低いと、借りれる金額が低く設定されたり、新しいクレジットカードを作ることができないなどのリスクが伴います。credit ratingとは個人が借りたお金を返すことができるかどうかの指標になり、高いcredit ratingを維持する努力が大切です。

credit history(信用情報)も合わせて使われますが、これは過去の負債や支払い状況の記録です。破産申告をした人はこのcredit historyをゼロの状態にするまで何年もかかり、さらにゼロになると信用情報がないということになり、クレジットカードを作るのが難しくなります。

Late payments give you a bad credit rating, so try to pay before the due!(支払いが遅れると信用度が下がるので、期日前に支払うようにした方がいいよ)

A long credit history can make you a favorable credit customer.(信用情報が長いと、信頼度の高い顧客になることができる)

unemployment「失業」

景気が悪いときは失業の話題がニュースになりますが、失業を表す単語がunemploymentです。失業した状態を表すには「be unemployed」を使います。職種を聞かれた場合、定年退職や主婦で仕事をしていない無職の状態も unemployedと表します。

The unemployment rate of new graduates is high.(新卒者の失業率は高い)

I have been unemployed for more than a year.(私は1年以上失業している)

liquid assets「流動資産」

liquidは液体のことです。水ものである資産、つまり現金や商品などのすぐにお金に変えることができるものを指します。それに対して、家や土地などの現金化するまで時間がかかるものは固定資産=fixed assetsと呼ばれます。

We have few liquid assets as most of our assets are real estate.(資産のほとんどが不動産なので、流動資産はほとんどない)

My grandparents had a lot of liquid assets, but they didn’t own a house.(祖父母は流動資産をたくさん持っていたが、家を持っていなかった)

経済状況に関する英語がわかったら

今回はよく使われる経済用語について解説しました。経済用語は数多くあるので覚えるのが大変ですが、日常会話で使われるものは限られます。ここに出ているものはできるだけ覚えるようにしましょう。ほかにもニュースで気になった用語はチェックして、よく出てくるものは覚え、語彙力を増やしていくといいですね。

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