「〜とは違う」の英語表現集。「あなたらしくない」や「そんなんじゃない」を表現できる?

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会話の中で他のものと比較しながら話す際に、「~とは違って」「~とは違う」という表現をすることがありますよね。こうした「~とは違う」を英語ではどう表現すればいいのでしょうか。今回はいくつかある「違う」の英語表現を例文とともにご紹介し、使い分け方をお伝えしたいと思います。

「~とは違う」のよく使われる英語表現3選

「〜とは違う」という言葉で他のものと比べたり、どんなものかを説明することはよくあります。ですので「〜とは違う」という意味の英語表現を最低でも一つは知っておくと、ぐっと言いたいことが表現しやすくなるでしょう。

そこで、まずは会話の中でネイティブもよく使う「〜とは違う」という一般的な英語表現を3つご紹介したいと思います。

different from:~とは異なる、別の

My sister is different from me because she is smart.(私の姉は賢くて私とは違う。)

What I saw is quite different from what I had heard.(見ると聞くとでは大違いだ。)

「~とは違う」「~とは異なる」の表現で最も馴染みがあるフレーズが「be different from~(~とは違う)」でしょう。「different」は形容詞で、例文のように、「A is different from B」という形で使われます。この「different from」が最も一般的ですが、「different than」や「different to」の形で表現されることもあります。

なお2つ目の例文の「what I saw」は直訳すると「私が見たもの」、「what I had heard」は「私が聞いていたこと」という意味の名詞句。「quite」は「かなり」の意味です。

Unlike:~とは似ていない

Unlike him, his son is tall.(彼と違って、彼の息子は背が高い。)

He, unlike his brother, is able to cook well.(彼の兄と違って彼は上手に料理ができる)

That is so unlike you.(それはまったくあなたらしくありませんね。)

For twins, they are very unlike.(双子にしては彼らは非常に異なっている)

Unlikeはdifferentと違い、「形容詞」と「前置詞」があります。特に「前置詞」の用法では、1つ目や2つ目の例文のように、文頭や文中に置いて、主節(his son is tall)と分けて表現することができます。「different from」はこうした使い方ができません。(例:「Different from him, his son is tall.」は間違い)

また前置詞には「~らしくない」という意味もあり、3つ目の例文のように「あなたらしくない」という表現はよく耳にします。

形容詞のUnlikeとしては4つ目の例文のように、「似ていない」という意味でもよく用いられますよ。なお「twins」は「双子」の意味で、「s」をつけると2名のことを指し、双子のうちの一人は「twin」と表現します。

not like:〜のようではない

I’m not like you.(私はあなたとは違う)

It’s not like you.(君らしくない)

It’s not like that.(そんなんじゃないよ。)

「like」は前置詞で「〜のように」「~と同じように」という意味があります。そこに否定の「not」をつけた「not like」は、「~のようではない」「~とは違った」という意味で用いられます。2つ目の例文のように、「It’s not like you」は直訳すると「あなたとは違う」となり、「いつものあなたとは違う」、つまり「あなたらしくない」という意味になります。よく使われる表現なので一緒に覚えておきましょう。

また3つ目の例文の「It’s not like that.」は非常によく使われるフレーズです。「that」は「相手が言ったこと・内容」を指し、直訳すると「あなたが言ったようなことではない」となります。相手の言う事をやんわりと否定し、「そんなんじゃないよ」と言いたいときにはとても便利な表現です。

似た表現で「〜と違う」を表現しよう

他のものと比べて「〜と対照的に」というフレーズで違いを表現することもありますよね。また「〜と同じではない」「〜とは反対の」という言葉で違いを表現することもできます。次にそうした「対照的に」や「反対に」という英語の言い回しをご紹介しましょう。

in contrast to, in contrast with:~とは対照的に

In contrast to his brother, he is very tall.(彼の弟とは対照的に、彼はとても背が高い。)

He seemed happy in contrast with her.(彼女とは対照的に、彼は幸せそうだった。)

「contrast」は「2色のコントラストが美しい」など、日本語にもなっているように、「対照」という意味の言葉です。「in contrast to〜」もしくは「in contrast with〜」で「〜とは対照的に」という意味になり、toやwithの後ろには名詞を置きます。toもwithもどちらもほぼ同じ意味合いで、入れ替え可能ですが、「to」はより対照的であることを強調したい場合に使われます。

なお2つ目の例文の「seem」は「〜のようだ」という意味の動詞です。

as opposed to:~とは反対に

His new novel is interesting as opposed to his last one.(彼の新しい小説は前作とは対照的にとても面白い。)

Select “Clear” as opposed to “Cancel”.(キャンセルではなく、クリアを選んでください。)

「opposed」は「反対した」「対立した」という意味の形容詞で、「as opposed to」の形になると「〜とは反対に」「〜と対象的に」という意味があります。また2つ目の例文のように、「〜ではなくて」や「〜じゃなくて」と訳すとしっくり来る場合もありますのでぜひ覚えておいてください。

not similar to:〜とは似ていない

The article is not similar to my opinion.(その記事は私の意見とは違う。)

The U.S. market is not similar to any other market.(アメリカの市場は他のどんな市場とも違う。)

「similar」は「似通った」「類似した」という意味の形容詞です。「be similar to〜」の形で「〜と似た」「〜と類似した」という意味になります。この「be similar to」の否定文、「be not similar to〜」を使って、「〜とは似ていない」「〜とは違う」という意味合いを表現することができます。2つのものが「同類のものではない」ことを表現したいときに便利な表現です。

dissimilar:異なる

International business needs the ability to work with people with dissimilar backgrounds.(国際的なビジネスには異なる背景を持つ人達と働く能力が必要です。)

I will show you how to migrate your system to a machine with dissimilar hardware.(お使いのシステムを異なるハードウェアに移行する手順をご紹介します。)

「dissimilar」は「similar(同種の、似た)」という形容詞に否定の接頭語「dis」がついた形容詞で、「似ていない」「異種の」「異なる」という意味の英単語です。1つ目の例文のように「dissimilar backgrounds」で「異なる背景」と表現することができます。

また「dissimilar」は2つ目の例文のように、科学やITなどの説明等で、素材や部品、機械やシステムなどが「異なる」と言いたい時にもよく見かける英単語です。

なお、1つ目の例文の「background」は「背景」、「ability」は「能力」で、2つ目の例文の「migrate」は「移行する」という意味ですよ。

「〜と違って」の英語表現がわかったら

「〜と違って」という言葉で文章を述べることで、より言葉に説得力が増したり、対照性が際立つことがありますよね。まずは「different from」や「unlike」などから始めて、使い慣れてみましょう。その他の色々な便利な表現もネイティブが使うのをしっかり理解できるよう知っておくといいと思います。

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