アメリカの大統領官邸をThe White House(ホワイトハウス)と呼びますが、「これって通称?正式名称はなんていうの?」と思ったことはないでしょうか。イギリスやその他の国々のリーダーの住まいにも、特別な呼び名があるかもしれませんね。
また、日本の「首相官邸」を英語で言うとどうなるのでしょう?海外のニュースを理解できるよう、世界の官邸の呼び名と、house、residence、mansionなど、「住まい」を表す言葉の違いを見ていきましょう。
「ホワイトハウス」にまつわる英語
The White House(ホワイトハウス)は、実は正式名称です。この機会にアメリカ大統領の仕事場であり住まいである「ホワイトハウス」の英語に強くなっておきましょう。
そもそも「ホワイトハウス」とは
The White Houseは、アメリカの首都ワシントンD.C.にあります。1800年に完成し、当初はPresident’s House(大統領の家)のように呼ばれていたのですが、外壁が白く塗られたことから、White Houseという通称が生まれました。
その後、1901年にセオドア・ルーズベルト大統領がThe White Houseを正式名称とし、以降は政府の公式文書でもThe White Houseが使われるようになりました。インターネットの公式サイトの名称もThe White Houseです。
「ホワイトハウス」にあるものは
ホワイトハウスの建物の中には、どんな施設や部屋があるのでしょうか。ニュースや映画、ドラマなどでよく名称が登場するので、覚えておくと役に立つかもしれません。
Main House / Executive Residence(本館)
大統領とその家族が暮らすところ。海外の要人を招いてのレセプションが開かれることもあります。
Oval Office(大統領執務室)
oval(楕円形)という形からこの名前が付いています。これも通称ではなく、正式名称です。歴代の大統領が自分の好みに合わせて装飾を変えることができ、トランプ大統領は金色のカーテンをかけたことで知られています。
Resolute Desk(大統領執務机)
Oval Officeで大統領が使っている机の名前。resoluteは「毅然とした、決意の固い」といった意味。
West Wing(西棟)
Oval OfficeやVice President(副大統領)、presidential aide(大統領補佐官)などのオフィスがあるところ。The West Wingは、ホワイトハウスを舞台としたドラマのタイトルになったこともあります(邦題は『ザ・ホワイトハウス』)。
East Wing(東棟)
First Lady(ファーストレディ、大統領夫人)やスタッフのオフィスがあります。ファーストレディは単なる大統領の妻ではなく、公式な地位の一つなのです。
Truman Balcony(トルーマンバルコニー)
「本館」の2階にある半円形に張り出したバルコニーで、設置させたトルーマン大統領にちなんでこう名付けられています。ホワイトハウスのシンボルの一つで、大統領一家がここから手を振っている写真を目にすることがあるかもしれません。
イギリスや日本の「首相官邸」を英語で言うと
The White Houseを正式名称としているアメリカは、世界でも特別な例なのでしょうか。他の国のリーダーの住まいを英語で表す言い方を見ていきながら、ニュース英語に強くなりましょう。
イギリスの首相官邸は「ナンバー10」
イギリス首相が暮らし、仕事をしている建物には、次のような呼び名があります。
Prime Minister’s Office(首相官邸)
10 Downing Street(ダウニング街10番)
Number 10(ナンバー10)
「10 Downing Street(ダウニング街10番)」は首相官邸の住所なのですが、英語圏では10 Downing Streetと言えば、すなわち「イギリス首相官邸」のこと。Number 10はこの10を取った通称で、非公式な会話の中では首相のことをNumber 10と呼んだりすることがあります。
カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの首相官邸
カナダ:Office of the Prime Minister (首相官邸)
カナダ首相の住まいにして仕事場。住所は24 Sussex Drive(サセックスドライブ24番)で、首相官邸の建物を24 Sussex Driveまたは24 Sussexと呼ぶことがあります。ただし、老朽化が問題となり、トルドー首相はRideau Cottage(リドー・コテッジ)という別の建物で暮らしているそうです。
オーストラリア:Prime Minister’s residence(首相の邸宅)
オーストラリアの首相のオフィスは議会の中にあり、住まいは首都Canberra(キャンベラ)にあるThe Lodge(ロッジ)、Sydney(シドニー)のKirribilli House(キリビリ・ハウス)と、2か所用意されています。
ニュージーランド:Prime Minister’s residence(首相の邸宅)
オフィスはやはり議会の中にあり、住まいは首都WellingtonにあるPremier House(プレミアハウス)です。
日本の「首相官邸」を英語で言うと
Prime Minister’s Office(首相官邸)
Prime Minister’s Official Residence(首相公邸)
日本では、首相が仕事をするのが「官邸」、住んでいるのが「公邸」です。首相の中には公邸に住まず自分の家に住む人もいましたが、岸田首相は公邸に住んでいます。
house、residenceなど「住まい」を表す英語の使い分け
大統領や首相の「住まい」を表すのに、house、office、residenceといったさまざまなワードが登場しました。これらはどのように使い分ければいいのか、ここで整理しておきましょう。
houseとhomeの違い
house:基本的には家族などが住む「家」の「建物」のこと。
Tokyo house prices are rising.(東京の家の値段は上がりつつあります)
home:「住んでいるところ」のことで、「建物」はほとんど意識されず、「拠点となるところ」といったイメージ。
I can relax at home.(家ではリラックスできます)
officeの「仕事場」以外の意味
office:基本的には「仕事場」ですが、政府機関の「部署」や「公職」を指すことがあります。
The new President took office.
(新大統領が職務に就きました)
residenceは豪華な邸宅
residence:基本的には「住宅、居住地」のことで「建物」はあまり意識されませんが、豪華な「邸宅」はresidenceと呼ばれることがあります。
The museum was once a royal residence.
(この博物館はかつて王家の邸宅でした)
mansionとapartmentの違い
mansion:見るからに立派な「大邸宅」のこと。
The city preserves the historic mansion.
(市がこの歴史ある大邸宅を保存しています)
apartment:「共同住宅」のことで、日本語の「マンション」「アパート」はどちらも英語ではapartmentです。
I live in an apartment with my sister.
(妹とマンション/アパートに住んでいます)
世界の官邸の英語表現について理解できたら
海外の大統領や首相について知っていることを英語で話してみたい、「家」や「住まい」にまつわる表現を使いこなせるようになりたいと思ったら、ぜひレアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してみましょう。
初回レッスンのレベルチェックをもとに日本人カウンセラーがあなたのためにアドバイスします。
Please SHARE this article.
英語を話せるようになりたいなら
学習のプロにみてもらおう
英語を学んできたのに、いざ話そうとなると全く言葉が出てこない、その原因は圧倒的にアウトプット量が不足していることにあります。
英会話の経験量を増やしたいなら断然オンライン英会話がおすすめ。1日25分だけ英語を話す習慣が鍵を握っています。高いお金を払って海外留学する必要はないのです。
無料登録しておくとお得な情報が届きます
今すぐ無料体験する最適な学習サイクルが
レアジョブ英会話ひとつで完結
※「ソロトレ」は有料会員様のみご利用いただけます
レアジョブ英会話なら、英会話レッスンはもちろんのこと、「聞いて話す」発話トレーニング「ソロトレ」や一歩一歩英語力を積み上げられるオリジナル教材など、オンライン英会話市場で長年培ってできたコンテンツを豊富に取り揃えています。(追加料金なし/教材無料)苦手を克服したいなら使うべき選りすぐりのコンテンツです。
利用者インタビュー
無料登録~7日以内なら初月半額
今すぐ無料体験する