「ロケット」って食べ物?英語の野菜名と野菜を使ったイディオムまとめ

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野菜は英語で「Vegetable(s)」だと知っている人は多いでしょう。日常会話ではたいてい省略して「Vege(s)」と表現します。「野菜」は私たちの生活にとって身近な存在ですが、それぞれの野菜の英語名を知っていますか?「キャロット」「パンプキン」「ポテト」など、英語をそのままカタカナで使う野菜はよく知られていますが、「きゅうり」「白菜」「ごぼう」などはどうでしょう?

今回は、野菜の英語名をまとめるとともに、野菜を使ったイディオムもご紹介します!

保存版、野菜の英語名まとめ

さっそく、それぞれの野菜の英語名を見ていきましょう。ここでは「根野菜」「葉茎菜類」「果菜類」「キノコ類」「香味野菜」にざっくり分けます。

根野菜:root vegetables

「根野菜」は土の中で成長する野菜で、英語ではroot(根)を使って、root vegetablesと表現します。

大根 white radish / Japanese radish / daikon radish
人参 carrot
じゃがいも potato
里芋 taro
さつまいも sweet potato
かぶ turnip
ごぼう burdock
れんこん lotus root
山芋・長芋 yam(Japanese yam / Chinese yam)

かぶを赤くしたような「ラディッシュ」と混同されるためか、大根は「white radish」や「Japanese radish」と表現。最近では「daikon radish」のように表現する場合もありますが、欧米圏で大根はあまり見ません。筆者が暮らすオーストラリアでも見つけるのは一苦労です。ただし、イギリスでは「mooli」という名で売られているそう。mooliはヒンディー語で「大根」という意味ですが、日本の大根よりは細くて柔らかいようです。

to grate the (white) radish with a grater(大根をおろし金ですりおろす)

grated radishes(おろし大根)

I like to add grated daikon radish to the blue fish. (私は青魚に大根おろしを添えるのが好きだ)

れんこん(蓮根)のlotusは「蓮」のことで、「蓮の花」はa lotus flowerと表現。また、「山芋」と「長芋」はどちらもyamで表現できますが、厳密にいうと「山芋」がJapanese yam、「長芋」がChinese yamです。

大根の他にも、里芋、かぶ、ごぼう、れんこん、山芋、長芋は欧米圏ではほとんど見ません。

葉茎菜類:leafy vegetables / stem vegetables

「葉菜類」または「葉茎菜類」は葉や茎を食用とする野菜で、leafy(葉の茂った)を使ってleafy vegetables、「茎菜類」はstem (茎)を使ってstem vegetablesと表現。ここではブロッコリーやカリフラワーのようなカタカナで表す野菜は割愛しました。キャベツは「キャベッジ」のような発音なので要注意。

レタス lettuce
白菜 Chinese cabbage
キャベツ cabbage
ほうれん草 spinach
小松菜 Japanese mustard spinach
チンゲン菜 bok choy / pak choi
春菊 garland chrysanthemum
長ねぎ Japanese leek
葉ねぎ scallion / shallot / green onion / spring onion
玉ねぎ onion
にら garlic chives / Chinese chives
にんにく garlic

春菊のgarlandは「花輪」、chrysanthemumは「菊の花」という意味。日本の「長ねぎ」と「葉ねぎ」は、アメリカやイギリスとは少し異なる場合があります。「長ねぎ」はJapanese leekと表現しますが、とても似た「西洋ねぎ(leek)」が欧米圏では一般的。「葉ねぎ」は「scallion」「shallot」「green onion」「spring onion」などいくつかの呼び名があり、国や地域あるいは種類によって異なります。

果菜類:fruit vegetables

果菜類は果実や種実を食用とする野菜で、fruit(果実)を使ってFruit vegetablesと表現します。

きゅうり cucumber
なす eggplant(米・豪)/ aubergine(英)
トマト tomato
ピーマン green bell) pepper(米・英) / capsicum(豪)
かぼちゃ pumpkin
トウモロコシ corn
さやいんげん green bean / string bean
さやえんどう snow pea
えんどう豆 pea / green pea
そら豆 broad bean
枝豆 green soybeans / edamame
もやし bean sprout

いくつかの野菜は国により異なります。「ピーマン」はカタカナで表記しますがフランス語由来で、アメリカやイギリスではgreen pepperやbell pepper、オーストラリアやニュージーランドではcapsicumと表現。

また、tomatoはアメリカ英語とイギリス英語で発音に少し違いがあります。アメリカ英語では “tuh-MAY-toh” (トゥメィトゥ) と「メィ」を強く発音するのに対し、イギリス英語では “tuh-MAH-toh” (トマァトゥ) と「マァ」を強く発音するので注意しましょう。

キノコ類:mushrooms

キノコ類はmushroomsと表現しますが、いわゆる「マッシュルーム」もmushroomsなので注意が必要です。海外では日本のようにたくさんのキノコの種類が見られませんので、日本でおなじみの以下のキノコ類の多くは日本語名にmushroomsがついた形です。以前は滅多に見かけませんでしたが、最近では椎茸やえのき茸なども見かけます。

マッシュルーム mushrooms
椎茸 shiitake mushrooms
えのき茸 enoki mushrooms / winter mushrooms
(ぶな)しめじ brown beech mushrooms
舞茸 Grifola frondose
松茸 matsutake mushrooms
エリンギ eryngii mushrooms
なめこ nameko mushrooms

エリンギには「king trumpet mushroom」「French horn mushroom」「king oyster mushroom」「king brown mushroom」などいくつもの呼び名があります。

ちなみに「毒キノコ」はtoadstoolで、「野生のキノコ」はwild mushrooms「食用のキノコ」はedible mushroomsです。

香味野菜:potherb / herb

香味野菜は料理に香りをつけて風味を引き立たせる野菜で、potherbまたはherbと表現。「パクチー」はタイ語の呼び名で、英語では異なるので注意しましょう。

パセリ parsley
バジル basil
しその葉 Japanese basil / shiso leaves
三つ葉 honewort
みょうが Japanese ginger
しょうが ginger
パクチー coriander

「しその葉」「三つ葉」「みょうが」は欧米圏ではほとんど見ませんが、パクチー、パセリ、ローズマリーなどのハーブは庭で栽培している人が多くいます。

日本ではあまり見ない欧米の野菜4選

日本でもなじみがある野菜を多く見てきましたが、ここでは日本であまり見かけない欧米の野菜を厳選してご紹介します。

ロケット(ルッコラ):roquette

日本語では「ルッコラ」と呼ばれる葉野菜のハーブであるroquetteは、まさに宇宙に飛び立つ「ロケット」と同じような発音です。ゴマのような香ばしさがありながら苦みもあるのが特徴。生のままサラダに使ったり、軽く加熱して和え物や炒め物にしたりしてもおいしいですよ。

フェンネル(ウイキョウ):fennel

fennel(フェンネル)の日本語は「ウイキョウ」で、伝統的なハーブの1つ。生のフェンネルの球根をサラダに入れたり、種子をスープやシチュー、肉料理に香辛料として使ったりします。魚との相性が良く、魚の臭みを取ることでよく知られています。満腹感を長く保ち食欲や過食を防ぐため、最近ではダイエットに適した食材としても注目を集めているようです。

パースニップ:parsnip

parsnip(パースニップ)は人参に似た根菜で、「白人参」という別名があるほど。人参に似た香りがあり、甘みとわずかな苦みが特徴。スープ、シチュー、ポトフなどの煮込み料理によく使われます。英語圏の一部ではクリスマス料理の1つであり、イギリスの伝統的な食事のサンデーローストにもよく添えられる野菜です。

ルタバガ:rutabaga / swede

かぶに似たrutabaga(ルタバガ)はスウェーデンが原産ということもあり、イギリスではSwedish turnip(スウェーデンかぶ)やswedeと呼称。語源はスウェーデン語のrotabaggeだそうです。

野菜を使ったイディオム5選

次いで、野菜を使ったイディオムをご紹介します。イディオムが使えるとワンランク上の英語に聞こえるので、ぜひ使ってみてください。

瓜二つ:two peas in a pod

two peas in a podは直訳すると「1つのさやの中の2つのえんどう豆」という意味で、まさに2つの豆のように非常によく似ているというイメージ。イディオムでは非常に似ている2人の人物や2つの物事を表すのに使われます。

Twins are a boy and a girl, but they look like two peas in a pod. (双子は男の子と女の子だが、瓜二つだ)

The author’s new book, like his previous works, is like two peas in a pod.(その作家の新しい本は、これまでの作品と同様に非常によく似ている)

愚か者・間抜け:pea brain

pea(えんどう豆)を使ったイディオムをもう1つご紹介しますね。pea brainは直訳すると「えんどう豆の脳」という意味で、イディオムでは脳が小さく理解力が乏しいこと暗示します。「豆粒ほどの脳みその」「愚か」という意味で、軽蔑的な表現となるので使用には注意しましょう。

You should stop asking Tom for advice. He’s such a pea brain that he can’t even tie his shoelaces properly. (トムにアドバイスを求めるのはやめた方がいいよ。彼は靴ひもをきちんと結べないくらい愚かなんだから)

I can’t believe I’m taking driving lessons from someone who drives like a pea brain. (あんなに愚かな運転をする人から運転のレッスンを受けるなんて信じられないよ)

飴とムチ:carrot and stick

指導方法の1つとして日本語でも「飴とムチ」という言葉がありますが、carrot and stick(人参と棒)は英語版の「飴とムチ」です。carrot and stickは報酬と罰を組み合わせた手法やアプローチを指すイディオムで、誘因(報酬)と威嚇(罰)を使って人を動かそうとする戦術や戦略を表します。

Sometimes we need a carrot and stick approach when coaching new employees. (新入社員を指導する際には、飴とムチのアプローチが必要な場合がある)

The coach uses a carrot and stick method to train his team. (コーチはチームのトレーニングに飴とムチの方法を採用している)

急激な伸び:mushroom growth

mushroom growthは急速な増加や急激な発展を指す表現で、キノコが急速に成長する様子に例えられています。

After the company introduced a new product, there was a mushroom growth in sales. (その会社が新製品を発表した後、売上が急激に伸びた)

Online learning platforms have seen mushroom growth during the pandemic. (オンライン学習プラットフォームはパンデミック中に急激に成長した)

元気いっぱいで:full of beans

full of beansは直訳すると「(容器などが)豆でいっぱいになっている」という意味ですが、イディオムでは非常に元気で活気に満ちている様子を表します。馬がいっぱいエサの豆を与えられて元気になったことに由来するそう。

My grandmother is 85 years old but still full of beans. (祖母は85歳ですが、まだとても元気だ)

Even after spending all day at the amusement park, the kids are still full of beans. (遊園地で1日中過ごしても、子どもたちはまだ元気いっぱいだ)

覚えた野菜の名前やイディオムを英語で話そう!

野菜は身近な存在ですが、英語名を知らない野菜もあったのではないでしょうか。この機会に野菜の英語名と野菜を使ったイディオムを覚えてくださいね!難しく感じたイディオムは、例文をそのまま暗記して使ってみるといいかもしれません。

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