英語の関係代名詞「whom」ってなに?whoとの違いや使い方を徹底解説!

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英語学習をしていると、関係代名詞のwhomがあまり使われないことに気づくかもしれませんね。そのため学習者の中には、「結局whomってなに?」と意味や使い方がわからなくなっている人もいるでしょう。

whoとwhomは似ているようで異なる別の英単語なので、両者の違いや使い方、見分け方のポイントとともに、よく使われるwhomの例を含めて徹底的に解説します!

関係代名詞のwhoとwhomの違いと使い方

関係代名詞は2つの文をつなげるために使われる代名詞で、先行詞(関係代名詞が指す名詞)を説明する役割を果たします。whoとwhomも関係代名詞で、その他にもwhose, which, thatなどがありますよね。

whoとwhomはどちらも人を指す関係代名詞ですが、文中での役割が異なるので、それぞれの違いと使い方を見ていきましょう。

主語を表すwho

whoの役割は主格、つまり人について質問する際の「主語」として使われるということ。この場合、先行詞が行為の主体となり、主語として使われます。疑問代名詞の場合は「誰が」、関係代名詞の場合は「~する[した]人」という意味。

The woman who is speaking is my teacher. (話している女性は私の先生です)

whoがThe womanを指し、is speakingの主語。

I have a friend who lives in New York. (ニューヨークに住んでいる友達がいます)

whoがa friendを指し、lives in New Yorkの主語。

whoは関係代名詞としてだけでなく疑問代名詞(疑問詞)としても使われますが、この場合も人について質問する際の主語です。つまり、行為をする人について質問しているということ。

Who is coming to the party? (誰がパーティーに来ますか?)

Who made this cake? (誰がこのケーキを作りましたか?)

上の文ではWhoがis coming to the party、下の文ではmade this cakeという行為をする主語。

目的語を表すwhom

whomは目的格、つまり先行詞が行為の対象となる際の「目的語」として使われるということ。口語ではwhomを使わずにwhoを使うのが一般的ですが、文法的にはwhomが正しいので覚えておきましょう。疑問代名詞の場合は「誰を[に]」、関係代名詞の場合は先行詞が人となり、「~する[ところの]人」という意味。

The man whom you met yesterday is my uncle. (昨日あなたが会った男性は私の叔父です)

whomがThe manを指し、you met yesterdayの目的語。

She is the person with whom I shared the secret. (彼女は私がその秘密を共有した人です)

whomがthe personを指し、関係代名詞節はwith whom I shared the secretで、whomは前置詞のwithとともに使われ、I shared the secret with whomという文に置き換えることができます。

whoと同じようにwhomも関係代名詞としてだけでなく疑問代名詞として使われ、この場合も人について質問する際の「目的語」です。つまり、行為の対象となる人について質問しているということ。

Whom did you invite to the dinner? (夕食に誰を招待しましたか?)

Whom are you going to call? (誰に電話をかけるつもりですか?)

上の文ではWhomがinvite to the dinner、下の文ではare going to callの目的語。

whoとwhomの使い分けのポイント

次いで、whoとwhomのどちらを使えばいいのかがわからないときの使い分けのポイントを見ていきます。ポイントを押さえることで、適切に使い分けることができるでしょう。

主語か目的語かを確認する

whoとwhomのどちらを使えばいいのかを見分けるには、文の構造を確認するのが最も簡単な方法です。文の中で動詞を行う人やものなら「主語」なのでwho、文の中で動詞の影響を受ける人やものなら「目的語」なのでwhomを使います。

<主語:who>

Who was the beautiful woman talking to? (誰がその美しい女性と話していましたか?)

Whoがwas the beautiful woman talking toの主語。

He who makes no mistakes produces nothing. (間違いをしない人は何も生み出しません)

whoがHeを指し、makes no mistakesの主語。

<目的語:whom>

Whom did you choose to be our team leader? (私たちのチームリーダーに誰を選びましたか?)

youが主語でWhomが目的語。you choose whom to be our team leaderと置き換えると目的語だとわかりやすいでしょう。

To whom did you give the book? (その本を誰に渡しましたか?)

こちらもyouが主語でWhomが目的語。you give the book to whomとすると、whomがgive the book toの目的語であることは一目瞭然です。

文を2つに分けてみる

主語か目的語かを見分けるもう1つの方法は、関係代名詞でつなげられている文を2つに分けてみることです。

<whoの場合>

Tom is the boy who went to school with. (トムは一緒に学校に通っていた少年です)

Tom is the boy / He went to school with.

この場合、TomとHeは同じ人物で主語となるのでwhoでつなげます。

<whomの場合>

Some friends went to the cinema, one of whom was the birthday girl. (何人かの友だちが映画館に行きましたが、そのうちの一人が誕生日の女の子でした)

Some friends went to the cinema / one of them was the birthday girl.

この場合は、Some friends(主語)がthem(目的格)に置き換えられるのでwhomでつなげます。

whomを使うときの注意点

口語ではwhomを省略することが多く、whoで代用されるのが一般的。ですから、あまりwhomを見聞きしないのです。ただし、フォーマルな文章や文法を重視する厳密な文章ではwhomを使用することが推奨されます。

以下の文では、whomの代わりにwhoを使っていますが、口語ではこれが一般的です。

Who did you invite to the dinner? (夕食に誰を招待した?)

Who are you going to call? (誰に電話をかけるつもり?)

Who did you choose to be our team leader? (私たちのチームリーダーに誰を選んだ?)

すでに述べたように、関係代名詞のwhomは省略できますが、whomが直前に前置詞を伴っている場合は省略できないので注意しましょう。

よく使われるwhomの例

最後に、よく使われるwhomの例を見ていきましょう。特に、前置詞とともに使われるwhomについて解説します。

To whom it may concern

英語でビジネスレターを書くときに、相手の名前を知らない場合に使われる定番のあいさつ文。

To whom it may concern (ご担当者様・関係各位様)

インターネットが普及する前は受取人の役職や名前などが公開されていない限り特定するのが困難だったため、このフレーズは非常に便利でした。

もちろんインターネットが普及した今も使われますが、以前に比べて使われる頻度は減っているようです。

とは言え、受取人の名前や性別がわかっても、現代社会ではその人の本当の性別は情報からではわかりません。特に海外ではセクシュアルマイノリティへの配慮が日本以上なので、「多様性」を考慮すればフォーマルな英文レターや文書などを作成するときにはTo whom it may concernを使うのが無難かもしれません。

前置詞 + whom:with whom, of whom, to whom, for whom, by whom, about whom

ここからは、前置詞とともに使われるwhomの例をいくつか見ていきましょう。「前置詞 + whom」は関係代名詞節の一部として使われ、この節は先行詞を修飾し、先行詞について詳しく説明します。フォーマルな文脈でよく使われるので、whoに置き換えた口語表現も併せて確認してみてください。口語表現もフォーマルな表現と意味は同じです。

with whom

The colleagues with whom I worked were very supportive. (一緒に働いていた同僚たちはとても協力的でした)

the colleaguesが先行詞。with whom I workedは関係代名詞節で、the colleaguesについて詳しく説明。whomはthe colleaguesを指し、I worked with the colleaguesと同義。

口語ではwith whomはwhoに置き換えて、前置詞を関係詞節の末に移動させた形にするのが一般的。フォーマル度が低くなりますが、自然な会話ではよく使われます。

<口語表現>

The colleagues who I worked with were very supportive. 

of whom

 The book is written by an author of whom you have probably never heard. (この本は、おそらくあなたが聞いたことのない著者によって書かれています)

an authorが先行詞。of whom you have probably never heardは関係代名詞節で、an authorについての追加情報を提供。whomはan authorを指し、You have probably never heard of the authorと同義。

<口語表現>

The book is written by an author who you have probably never heard of. 

to whom

He is the person to whom I gave the book. (彼は私がその本をあげた人です)

the personが先行詞。to whom I gave the bookは関係代名詞節で、the personについての追加情報を提供。whomはthe personを指し、I gave the book to the personと同義。

<口語表現>

He is the person who I gave the book to.

for whom

She is the person for whom I bought a present. (私がプレゼントを買った相手は彼女です)

the personが先行詞。for whom I bought a presentは関係代名詞節で、the personについての追加情報を提供。whomはthe personを指しI bought the gift for a presentと同義。

<口語表現>

She is the person who I bought a present for.

by whom

The leader by whom the team was guided is retiring soon. (チームを導いたリーダーはまもなく退職します)

The leaderが先行詞。by whom the team was guidedは関係代名詞節で、The leaderについての追加情報を提供。whomはThe leaderを指し、The team was guided by the leaderと同義。

<口語表現>

The leader who the team was guided by is retiring soon.

about whom

The person about whom we were talking is my neighbor. (私たちが話していた人は私の隣人です)

the personが先行詞。about whom we were talkingは関係代名詞節で、the personについての追加情報を提供。whomはthe personを指し、We were talking about the personと同義。

<口語表現>

The person who we were talking about is my neighbor.

whoとの違いやwhomの使い方がわかったら

ここで紹介したように、リスニングができない原因を特定するには、まずディクテーションを行って、どこでつまずきやすいのかを把握しておくことが大切です。

関係詞は口語でも使われますので、ぜひ、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してみましょう。

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