意味が逆になる?onとoutの使い分けに強くなろう

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“Turn out the light.”と言われて、とっさに「電気をつける?消す?」と迷ってしまったことはないでしょうか。turn on the light(電気をつける)/turn out the light(電気を消す)、put on fire(火をつける)/put out fire(火を消す)など、同じ動詞を使っても、onをつけるかoutを使うかで、意味がまったく逆になることがあります。onとoutの持つ意味合いをしっかり理解して、迷わず使い分けられるようになりましょう。

onとoutの基本的な意味を理解しよう

onと言えばon the table(テーブルの上に)、outであればout of a box(箱から<出して>)というのが典型的なイメージですが、これがどうして「電気をつける/消す」という意味で使われるのでしょうか。まずはonとoutの基本的な意味を押さえておきましょう。

onの基本的な意味

onはよく「~の上に」と訳されますが、実際には「~に接している」ことが大切で、物事が「続いている、進行中」「作動する状態にある」という意味で使われるようになります。

on the ceiling(天井に)*天井に「接して」ということ

on the phone(電話中)*電話をしている状態が「進行中」ということ

The power is on.(電源が入っている)*powerが「作動する状態にある」ということ。

例えばturn on the lightの場合、turnが「(何かを)~の状態に変える」でonが「(電気が)作動する状態にある」なので、「電気が作動する状態にする」から「電気をつける」となります。

outの基本的な意味

outは何かの「外に」ということで、そこから「なくなる」「作動しない状態にある」といった意味に展開します。

go out(外出する)*「外に」「行く」ということ

The money ran out.(お金を使い果たした)*お金が動いて「なくなる」状態になったということ。

out of order(故障中)*order(あるべき状態)から外れて「作動しない状態にある」ということ。

turn out the lightは、電気をout(作動しない状態)に、turn(~に変える)ことから、「電気を消す」となります。

なお、電気のスイッチのところに「on/off」と書かれていることがあるように、turn off the lightと言うこともできます。offの意味は「外れて」で、outのように単に「外側」ということでなく、「本来あるべきところにない」というイメージです。

offを電気について使うと、outと同様「作動しない状態にある」ということになり、結果的に、turn out the lightもturn off the lightも同じ意味で使われます。

意味がまったく逆になる場合

onの「接して」「作動する状態にある」、outの「外に」「作動しない状態にある」という意味から、同じ動詞につけて使っても、まったく意味が逆になることがあります。turn on / out the light以外の例をいくつか見ていきましょう。

putで「火をつけるか消すか」

put on fire(火をつける)

on fire(火がついている状態)にput(置く、する)ということ。

Put on fire on stove.(レンジに火をつけて)

stoveは一般に台所の「レンジ」のこと。

put out fire(火を消す)

fireをout(なくなる、ついていない状態)にput(置く、する)ということ。

After the barbecue, make sure you put out the fire.
(バーベキューの後は、確実に火を消してください)

bringで「持ってくるか持っていくか」

bring on(持ってくる、引き起こす)

「接して」「作動する状態にある」というonの状態をbring(もたらす)ということ。

Can you bring on some beer?
(ビール持ってきてくれますか?)

bring out(持っていく、引き出す)

out(外に)bring(持っていく)ということ。

Sunny day! Let’s bring out a table.
(いい天気!テーブルを外に出しましょう)

動詞の意味合いが異なってくる場合

onやoutを使うことで、動詞の表す意味合いが変わってくることもあります。うっかりミスをしないよう、次のような言い方も覚えておきましょう。

moveにonとoutを使うと

move on(先へ進む)

on(続いている、進行中)のままmove(動く)ことから、「先へ進む」となります。

Let’s move on to the next page.
(次のページに進みましょう)

move out(出ていく、引っ越す)

out(外に)move(移動する)というイメージから、「引っ越す」という意味で使われるようになります。

We’re moving out soon.
(もうすぐ引っ越します)

keepにonとoutを使うと

keep on(続ける)

on(続いている、進行中)の状態をkeep(保つ)ことから、「続ける」となります。

Just keep on. It’s almost done.
(続けてください。もう少しで終わります)

keep out(締め出す、入らせない

out(外に)の状態をkeep(保つ)ことから、「締め出す、入らせない」となります。

Keep out of this area.
(この区域に入らないでください)

hangにonとoutを使うと

hang on(つかまる)

hangは「吊るす、垂れ下がる」ですが、onの「接した状態」を保つことからhang onで「つかまる」となります。

Hang on to the handrail.
(手すりにつかまってください)

hang out(ブラブラする)

out(外で)hang(垂れ下がる)感じから、「ブラブラして過ごす」というときに使われます。

Let’s hang out until the movie starts.
(映画が始まるまでブラブラしよう)

「動詞+on, out」を使って会話をしてみよう

ここで紹介したような「動詞+on」「動詞+out」の表現は、例えば会話の中で以下のように使われます。

日常会話で

A: I’m ready to go. Can you turn out the light?
(出かける用意ができた。電気消してくれる?)
B: OK. Let’s stop by at a convenience store. Cathy asked me to bring on some beer.
(OK。コンビニに寄ろう。キャシーにビールを持ってきてくれるよう頼まれたんだ)
A: Sure.
(わかった)

街中で

A: Keep out of this area. It’s under construction.
(この区域に入らないでください。工事中です)
B: All right. Can we take those stairs?
(わかりました。あの階段を使ってもいいですか?)
A: Yes. Please hang on to the handrail.
(はい。手すりにつかまってください)

頭では理解できたつもりでいても、実際に話したり聞いたりしようとすると、うっかり間違えてしまうことがあるかもしれません。使いこなせるようになるには、外国人との会話の中で練習してみるのが一番。ぜひ、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してみましょう。

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