日本語にすると同じ「許す」という意味を持つ「let」「allow」「permit」、あるいは「ほとんど」を意味する「nearly」「almost」。使い方の違いがわかるでしょうか。中学英語で学ぶ比較的簡単な単語でも、細かい用法で使い分けていますか?
今回は日常的によく使われる同じ意味を持つ2つ、あるいは3つの単語の違いについて解説します。
let – allow – permit「許す」の違い
「let」「allow」「permit」はどれも「誰かに対して何かをすることを許す」という意味ですが、次のような違いがあります。
・permitが一番フォーマルで、インフォーマルな会話ではletが使われる
・「AにBをすることを許す」という場合、letはto不定詞を使わず(let A B)、allowおよびpermitはto不定詞の形になる(allow/permit A to B)
・受動態の場合は、allowおよびpermitを使い、letが受動態になることはまずない
letは通常、主語が積極的に許可を与えるときに使われ、allowは必ずしも主語の個人的な関わりを強調することはなく、許可そのものに焦点が当てられる場合に使います。また、permitは主に受動態で、規則や規制について話すときなど、フォーマルな文脈で使われることが多いです。
Let me pay this time.(今回は私に払わせて)
I’ll let you know tomorrow if I can join the party.(パーティーに行けるかどうか明日連絡するね)
Her mom doesn’t let her stay out late.(彼女の母親は娘が夜遅くまで外出するのを許さない)
The teacher didn’t allow the students to use their phones during the camp.
(教師は生徒がキャンプの間に携帯を使うことを許可しなかった)
He allows his dog to sleep in his bed.(彼は犬を自分のベッドで寝させている)=寝ることを許可している
You’re allowed to play after doing the homework.(宿題をしたら遊んでもいいわよ)
Parking is not permitted here.(ここは駐車禁止だ)
Smoking is not permitted inside.(屋内での喫煙は禁止されている)
The security guard didn’t permit me to enter the building.(警備員がビルに入るのを許可してくれなかった)
nearly – almost「ほとんど」の違い
「nearly」と「almost」はある地点に近づいているときを表し、場所や時間など概念的で数えられないもの、ものや人などの数えられるもの両方に対して使うことができます。
同じ意味で使われるので、どちらを使っても構いません。もしどちらがよりいいかの判断に迷ったときは、ニュアンス的な違いとして次のことを頭においておくといいでしょう。
・nearlyの方がalmostより、目標や対象により近い(=ほとんど到達している)
・nearlyは、目標を達成できなかったときの悔しさや驚いた気持ちが微妙にニュアンスにある
almostよりnearlyの方がよりゴールに近いに近いことをイメージしておくと、何かを成し遂げる一歩手前で失敗した、負けた、などという場合、nearlyには期待と違ってびっくりした気持ちや悔しさが込められている、というのも自然と理解できるでしょう。
She was nearly late for her meeting but managed to arrive on time.
(彼女は会議にもう少しで遅刻するところだったが、なんとか間に合った)
He nearly passed the exam, missing the passing score by just one point.
(彼はあと少しで試験に合格するところだったのに、1点の差で泣くことになった)
I nearly won the lottery last week – I matched five out of six numbers.
(先週もう少しで宝くじに当たるところだったのに。6個の数字のうち5個まで当たってた)
I almost forgot to bring my umbrella, but I remembered just in time.
(傘を忘れそうになったけど、ギリギリで思い出した)
We were almost ready to leave when the phone rang.
(私たちがもう少しで出るところで、電話がなった)
He almost finished his painting, but he decided to add a few more details.
(彼はほぼ絵を完成させたが、もう少し描き加えることにした)
also – too – as well「〜もまた」の違い
「also」「too」「as well」の3つとも追加の情報を示すときに使われます。3つのことばには次のような違いがあります。
・alsoが一番フォーマルで、主に書き言葉で使われる。tooとas wellは主に会話で使われるが、tooが一番インフォーマル
・tooは過剰を意味するが、alsoやas wellはそのような意味合いを含まず、単に情報を加えるだけ
・tooとas wellは文末に使用されるが、alsoは主に文中や文頭に使われる。alsoを文頭で使う場合、その後に続く内容を強調したり、新たなポイントや話題を追加する意味合いがある
・「私もそう思った」というような場合、tooを主語のすぐあとにおくこともあるが、alsoのように助動詞の後におかれることはない。この場合、tooの前後にカンマをつけることも多い
She is a talented musician; she also writes her own songs.
(彼女は才能ある音楽家で、自分で作曲もしている)
I have also been to Paris, and I loved visiting the Eiffel Tower.
(私もパリにいったことあって、エッフェル塔が楽しかったわ)
The movie was entertaining. Also, the soundtrack was fantastic.
(映画は面白かったよ。それに、音楽も最高だった)
I too enjoy reading mystery novels. (私もミステリー小説が大好きよ)
We, too, have enjoyed the beautiful weather this week and spent time outdoors.
(私たちも今週は天気に恵まれて外を楽しんだんだ)
He was late to the meeting, and I was too.(彼が会議に遅れたけど、実は私も)
I love chocolate ice cream; I like vanilla too.(チョコアイスが大好き。バニラアイスも好きだけどね)
She speaks French and Spanish as well.(彼女はフランス語に加えて、スペイン語も話せる)
I’ll bring my camera as well.(私はカメラも持っていくよ)
The conference will feature keynote speakers, and there will be workshops as well.
(カンファレンスでは基調講演が行われるほか、ワークショップも開催される)
still – yet「まだ」の違い
「still」も「yet」も同じ「まだ」を意味しますが、次のような大きな意味の違いがあります。
・still は、何かが現在に至るまで起こり続けている、あるいは変わらないことを示す。否定文の場合は状況が変わっていてもいいのに、まだ変化していないことを表す場合に使う
・yet は主に否定文や疑問文で使われ、現時点ではまだ起こっていない、あるいは起こっていないかもしれないと人々が考えていることで、将来起こると予想されることを示す
否定文の場合の意味の違いを具体的に見てみましょう。意味の違いと同時に、位置についても、yetは通常文末におかれることに対し、stillは主語の後にあることに注意してください。
I haven’t done my homework yet. (まだ宿題やってない=将来的にやる)
I still haven’t done my homework.(今になってもまだ宿題をやっていない=今まで宿題をやるつもりでいて、すでにやっていてももいいのに状況が変わっていない)
I don’t understand the problem yet.(問題がまだ理解できていない=将来的に理解できる)
I still don’t understand the problem.(問題が今になってもまだ理解できていない=知識の欠如がずっと続いている)
なんとなくイメージできたでしょうか。肯定文の場合も比べてみてみましょう。
Have you eaten yet?(もう食べた?=単にすでに食べたか、これから食べるのかを聞いている)
Are you still eating?(まだ食べているの?=まだ食べ続けているのか聞いている)
begin – start「始める」の違い
「begin」も「start」も同じ「何かを始める」という意味ですが、次の違いがあります。
・beginは連続的な動作の最初の時点や、よりフォーマルであったり大きいな出来事の開始を表すときに使われるが、機械類や新規事業の立ち上げには使わない
・startは、「start the car 」(車を発進させる)や 「start a race 」(レースを開始する)のように行動や活動の開始を表、物理的な動作も含め、より幅広い文脈でカジュアルな場面で使うことができる
The meeting will begin at 10 am.(ミーティングは午前10時に始まります)
When did you begin learning the piano?(ピアノを習い始めたのはいつですか?)
The concert will begin at 8 PM, so we should leave soon.
(コンサートが午後8時に始まるから、そろそろ出発しよう)
He started running when he heard the whistle.(彼は笛を聞くと走り出した)
The washing machine won’t start.(洗濯機が動きません)=機械
He started a new shop.(彼は新しい店を始めました)=新規ビジネス
使い分けが分かったらオンライン英会話で話そう
2つの単語が日本語にすると同じでも、英語では同じ意味とはいえニュアンスや使われ方が異なるものがあります。解説を読んでもまだモヤモヤする場合は、とにかくたくさん例文を見て比べてみると徐々に感覚がつかめてくるでしょう。
ここで取り上げた英単語を使って話してみたいと思ったときは、ぜひレアジョブ英会話のレッスンを活用してみましょう。
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