入試や試験が近づくと、苦手分野が心配になりますよね。英語ではリスニングが苦手という方も多いように思います。そこで今回は、高校入試やテストなどで絶対知っておくべきリスニングのコツやスキルについておさらいしたいと思います。一つでも「やってなかった」というものがあれば今のうちにぜひ取り入れて練習をしてみてください。
問題文の先読みテクニック
リスニングテストでは、ただ流れてくる英語を聞いているのと、スキルやコツを意識してリスニングに取り組むのとでは大きく結果が変わります。
中でも、リスニングで問題が流れて来る前にすべきことは、「時間が許す限り、まず問題文と選択肢の内容に目を通す」ということです。特に公立高校の入試などであれば、最初に流れる日本語の説明は毎年同じであることが多いので、その説明の間に、問題文と選択肢を先の方までどんどん読んでいくことが大切です。では早速、その方法を具体的に説明していきます。
1. 全体に目を通す
問題用紙が配られて、問題を見てもいい状態になったら、すぐに問題の全体にばっと目を向けます。例えば下記のような問題用紙であったとしましょう。
出典:https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/63774/r06ippan-110eigo-risuab-mondai.pdf
全体にばっと目を通した時、大問5と6の選択肢の英文が比較的長いことに気がつくと思います。まずはそれを記憶に留めます。
出典:https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/63774/r06ippan-110eigo-risuab-mondai.pdf
2. 問題文と選択肢にあらかじめ目を通す
全体に目を通して、時間がかかりそうな部分(大問5.6)に目星をつけたら、まずは順番に最初から、問題文と選択肢に目を通していきます。その間、放送では「全体で何問ある」であったり、「問題文は2回読む」などの説明がされているかもしれませんが、たいていの場合、それは毎年同じですので、じっと聞き入る必要はありません。実際に問題の英文が流れるまでは、とにかく先まで問題文に目を通す時間とします。
出典:https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/63774/r06ippan-110eigo-risuab-mondai.pdf
大問1、や大問3などは、選択肢の英文も短いので、実際にリスニングを聞いてから選択肢を吟味しても問題ないでしょう。大まかに、どんな問題なのかをチェックしたら次に移ります。過去問をやっていれば、同じ形式の問題が出ることが多いので、例年通りであることをチェックしたら先に進みます。何度もいいますが、ここにはなるべく時間をかけずに、先に行くことがポイントです。
3. 選択肢から予測を立てる
大問4に目を通します。
出典:https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/63774/r06ippan-110eigo-risuab-mondai.pdf
問題文は、「エイミーと健太との会話を聞いて、彼らの学校の次週の予定として適するものを選ぶ」とあります。また、選択肢は1週間の予定のようなものになっています。この問題文と説明文を読んで、大問4がどんな内容のリスニングで、何を聞きとらなければならないのか、予測を立てます。
・エイミーと健太は学校の予定について話すようだ。
・リスニングでは、1週間の予定を把握しなければならないらしい。
また、「次週の予定」という点にも注意する必要があります。
リスニングの中では、もしかすると、引っ掛け問題として、「今週」のことも織り交ぜて話すことがあるかもしれません。そうだった場合、「今週」ではなく「次週」の予定をしっかり聞き取って把握しなければ、正答に結びつきません。そこで、「次週」というところを◯などで囲んで自分のための注意点として、覚書にしておきます。
4. 反復して繰り返す
問題の先読み時間がまだ残っていれば、続けて大問5、6の先読みに移ります。もしタイムオーバーとなり、大問1のリスニングが始まってしまったら、まずは流れているリスニングに集中します。大問1が終わって、大問2に移る間のちょっとした時間があれば、その際に、また大問5、6の先読みを行います。大問1があなたにとってとても簡単だった場合には、大問1の2回目のリスニングが流れている間に、大問5、6の先読みに取り組んでもいいでしょう。
忙しいですが、意識を集中して、「リスニングに集中する時間」と「問題の先読みをする時間」を「反復して繰り返す」のです。
5. 印をつける
大問5、6の先読みについては工夫をする必要があります。特に大問5の選択肢は一つひとつの文章が比較的長いので、先読みして文章の意味を掴んだら、特徴となる単語にマルを付けたり、下線やスラッシュを入れて、次に自分が実際に問題を解く際の手助けになるようにしておきます。
出典:https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/63774/r06ippan-110eigo-risuab-mondai.pdf
例えば大問5の最初の選択肢について、
ア He was moved by a present he got when he left Japan for America.
とあれば、
ア He was moved by a present he got / when he left Japan for America.
というように、この文章が「プレゼント」についてである、「アメリカへ」行く時のことである、というのが見てすぐにわかるように、下線を入れておきます。(丸で囲ってもOK)また、文と文の区切れをわかりやすくするために、「when」の前にスラッシュをいれておくのもいいでしょう。
このように印を付ける理由は、次に自分が問題を実際に解く際に、もう一度読みなおして意味を掴み直さなければならないのを極力避けるためです。せっかく「先読み」したのに、その内容を忘れてしまって一から意味を掴み直さなければならないのでは意味がありませんよね。そこで印をつけてすぐに思い出せる状態にしておくわけです。
音声ファイルは、以下のサイトから。
出典:大阪府ホームページ-令和6年度一般入学者選抜 学力検査問題及び採点資料等
メモの取り方テクニック
これまでは「問題文の先読みをするためのテクニック」をご紹介してきました。次は、実際にリスニング問題が始まって、問題を解く段階になった際の「メモの取り方」についてご紹介しましょう。
要点だけメモを取る
リスニングの文を聞き取る際、その文が長いほど、内容を覚えておくことが大変になります。ですので、要点をメモしておくことが大切になります。とはいえ聞こえたことすべてをメモしていくと、メモが膨大になり、肝心の「聞くこと」に集中がしにくくなってしまいます。そこで、主に下記のような内容はメモを取るように心がけます。
・時刻 (例:7 o’clock、8:30など)
・日時 (例:January 17th、 など)
・曜日 (例:Wednesday、Sunday など)
・数量 (例:4、20、thousand など)
・順序 (例:Second、 Third、 ninth など)
・人物 (例:My father、 Teacher、 John など)
・場所 (例:At the supermarket、 in front of the doorなど)
また、これらの単語の意味がわからなければ、せっかく聞き取れても回答に繋がりにくくなってしまうため、テスト前には「曜日、◯月、順序、時間」などの基礎英語表現は完璧にしておくことも大切です。
メモは暗号でよし
メモを取る際、聞こえた内容をすべてフルセンテンスで残す必要はありません。例えば、
・We don’t have school on Monday, because it’s national holiday.
という音が聞こえた際、この文を聞こえた通りに完璧にメモする必要はまったくありません。メモを後から見た自分が分かりさえすればいいので、
「Mon なし」「ほりでー」
など、最短で簡単にかける文字でメモを取るといいでしょう。
また、聞こえた文章をわざわざ日本語に訳してからメモにする必要もありません。「英語から日本語に訳す」という時間と、「日本語でメモをとる」という時間は、合計するとかなりの時間になり、時間のロスに繋がります。メモはなるべく簡単に、自分で分かればそれでいい、という気持ちで残しましょう。
疑問文の頭は特にしっかり聞き取る
高校入試であれば、「What time」「How much」といった疑問文の頭をしっかり聞き取ることもとても重要になります。例えば下記の大問1のような問題であれば
出典:https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/63774/r06ippan-110eigo-risuab-mondai.pdf
質問の仕方によって答え方が変わってくるのは明確です。
もし答えが、
「ア It was fun.」になるのであれば、「How was 〜?」で始まる質問になるだろう、という予測がたちますし、
「イ Three times」であれば、「How many times〜?」、
「ウ Yes, I am」であれば「Are you〜?」、
「エ No, it didn’t」であれば「Did 〜?」で始まるのではないか、という予測ができます。
ですので、質問の頭は必ず聞き取らなければなりません。
聞こえたものを軽くメモしておくと、安心して適した答えを選ぶことができるでしょう。(メモをせずとも答えがすぐに分かる場合はメモを取らなくてもOK)
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