「最近、先輩の態度がそっけないんだけど」「気のせいじゃない?」といったように、日本語では「気のせい」という言い方をよく使います。これは英語でどう表現すればいいのでしょうか。「気」と「~のせい」と考えてしまうと、通じる英語表現になりません。会話でよく使われる、英語らしいフレーズを覚えておきましょう。
imaginationを使った「単なる想像」
日本語では「気」という言葉を使いますが、英語ではよくimagination(想像)という語で「気のせい」という言い方を作ります。imaginationは、「思い描くこと」という以外に、「実際にはないのに本当だと信じること」という意味でも使われます。
人の態度や様子について話す
A: He’s been indifferent to me lately.(最近、彼の態度がそっけないんです)
B: It’s just your imagination.(気のせいですよ)
indifferentは「無関心な、そっけない」。just your imagination(あなたが想像しているだけ)と言うことで、「気のせい」と表現します。
自分の考えについて話す
A: Maybe this is just my imagination, but I think someone is following me.(気のせいかもしれないけれど、誰かにつけられていると思うんです)
B: Oh, why do you think so?(えっ、どうしてそう思うんですか?)
this is just my imaginationは「単に自分の想像かもしれないけれど」ということ。
imaginationは、Use your imagination.(想像力を働かせなさい)というようにも使われますが、このように「思い込み」という意味にもなります。
all in your head/mindを使って相手を励ます
head(頭)という言葉を使い、all in your head(すべてあなたの頭の中にあること、頭の中にあるだけ)とも表現できます。英語のheadは「頭」というだけでなく、「気持ち、心の状態」という意味を表すことがあり、mind(心、精神)で置き換えられます。
headを使って相手の考えを否定する
A: Am I getting fat?(私、太ってきた?)
B: No, it’s all in your head.(いえ、気のせいですよ)
何か悪いことを考えている相手に対し、「そんなことはない」「あなたの頭の中にあるだけ」と否定して励ましてあげる言い方です。
mindを使って相手の考えを否定する
A: Tell me the truth. Am I seriously ill?(本当のことを言ってください。深刻な病気なんですか?)
B: Don’t say that. It’s all in your mind.(そんなことを言わないで。気のせいですよ)
これも、「あなたの心の中にあるだけ」と否定して励ます方法。この場合のheadとmindは、ほぼ同じように使うことができます。
just meで「自分でそう思っているだけ」と言う
「気のせい」は「自分でそう思っているだけ」という場合もあり、英語ではこれはjust meという簡単な言い方で表現することができます。
同じ経験をしている人の中で使う
A: Maybe it’s just me, but I think we’ve been here before.(気のせいかもしれないけれど、私たちここに来たことがあると思うんです)
B: You think so? I’m not sure.(そう思う?わからないな)
同じことを経験している人が他にいる状況で、「これは私だけかもしれない」と言うのに使われます。
遠回しに言う
A: Is something wrong with Michael?(マイケル、どうかしたの?)
B: Micheal? I didn’t notice anything.(マイケルが?何も気づかなかったけど)
A: Oh, maybe it’s just me.(ああ、気のせいかも)
確かではないことを「自分がそう思っているだけかもしれない」と言うことで、否定せず肯定もせずぼかしておくという場面で使われます。
see/hearで「見える/聞こえる気がするだけ」と表現
「何かが見えたような気がする」「聞こえたような気がする」ということもよくあります。この場合、seeやhearという動詞を使うと、「気のせい」という意味合いをうまく表現することができます。
see thingsで「見える気がする」
A: I thought Tom was there.(トムがいると思ったんです)
B: You were seeing things. He’s not here today.(気のせいですよ。彼は今日来ていません)
see thingsは、文字通りには「物事を見る」。「正しく理解する」という意味でも使われますが、このように「見える気がするだけ(実際には見えていない)」という意味になることもあります。I can see things.は「幽霊や幻が見える」というときに使われます。
hear thingsで「聞こえる気がする」
A: Did someone knock on the door?(誰かドアをノックした?)
B: No, you must be hearing things.(いえ、気のせいに違いありません)
hear thingsは「何か聞こえる」ですが、このように「何か聞こえる気がするだけ(実際には聞こえていない)」という意味でよく使われます。
知覚動詞のsee(見る)やhear(聞く)は、それぞれ「自然に目に入る」「自然に耳に入る」ということで、具体的に何かに目を向けたり耳を傾けたりしているわけではないため、このように「見えるような気がする」「聞こえるような気がする」という場面で使うことができます。
「気のせい」を使って会話をしてみよう
ここで紹介した表現を使って、例えば次のような会話をしてみましょう。
A: I think our team members have been indifferent to me lately.(最近、チームの態度がそっけないんです)
B: I didn’t notice it. Is something wrong?(気がつきませんでした。どうかしたんですか?)
A: Maybe it’s just me, but I don’t think I’m welcome.(気のせいかもしれませんが、私は歓迎されていないと思うんです)
B: No, it’s all in your head.(いいえ、気のせいですよ)
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