ダイムラーグループに属し、トラックやバス、産業エンジンなどの開発設計、製造、売買、輸出入といった事業を行っている三菱ふそうトラック・バス株式会社。160を超える国と地域に進出する同社は、海外市場の重要性の高まりを受け、社員の英語教育にも力を入れている。その一環として、一昨年よりレアジョブ英会話の法人利用をスタート。そんな中、個人ユーザーとして利用し、「レアジョブ英会話レッスンの受講時間社内ナンバー1」の座を誇る、人事企画マネージャーの平井賢さんに、レアジョブ英会話の活用法や独自の学習法について、じっくり話を聞いた。
外国人上司と“ガチ”での英語会議が激増!
Q:以前、御社のマイケルヨルグ・イワン人事部長にインタビューをさせていただいたことがありますが、やはり外資系だけあって、社内には外国人社員の方が多いのでしょうね?
そうですね。私はイワンの部下だった時期もあるんですが、彼のような外国人上司と仕事を一緒にする際のコミュニケーションは基本すべて英語になります。私は2010年に初めて外国人が上司になってから今まで3人の外国人上司を経験しています。
一番マメな外国人上司のときは、コミュニケーションも非常に密に取る必要があって、進捗状況や何か問題がないかなどを、少なくとも週1回のOne on one meeting(1対1形式の会議)で報告していましたね。そのときは、キツかったですね(笑)。
また、外国人上司を交えた会議などでは、それまでは通訳が入ったりしていて、「英語ができないと大変」という切迫感はそこまでなかったです。もちろん、コミュニケーションを取るための最低限の英語は従来から必要でした。でも私の場合は、マメな報告を求め、密なコミュニケーションを取りたがる外国人上司になってから、仕事で英語をしゃべらなければならない状況が急激に増えました。
Q:必要に迫られてきたということですね?
その通り! おかげで、その外国人上司の英語はことのほかよく理解できるようになりました。ビジネスの話をしているから、単語も限られている。ミーティングを何度もしていると、上司の知りたがっていることもわかるようになるし、報告する言い回しは同じフレーズを活用して、何とかできるようになりました。
Don’t say, “Yes.”にYes.と答えてしまい……?
Q:報告しなければならないこととは?
仕事の進捗状況ですね。たとえば、あまり進んでいないように見える仕事が、なぜペンディングしているかを逐一、論理立てて説明しなくては納得してくれませんでした。そういう報告がスムーズにできるようになるのには1年かかりました。
それ以前も私は、周囲の日本人社員の目から見れば「英語がそれなりに話せる」と映っていたかもしれません。でも、日本人社員を代表して、「こういった仕事のやり方は問題がある」と、外国人上司に伝えなきゃいけないこともありました。そんな時、感情だけが先走りうまく状況が説明できず、歯がゆい思いをよくしました。「自分の英語をもっと何とかしなければ」とそのたびに痛感しました。
外国人上司に私の仕事のスタイルでよく注意されたのが、Don’t say, “Yes.” (イエスと言うな)という一言ですね。日本人全般に言えると思いますが、とりあえず「はい、やっておきます」という感覚で、Yes, yes, yes. と答えてしまう。あるとき、”From now on, don’t say, “Yes.” (今後はイエスと言うな!)とかなりの剣幕で上司に怒られて、とっさにYes. と答えてしまい、結果、 さらに大目玉を食らってしまったこともありました(笑)。
Q:「すぐにできないものをイエスと引き受けるな」ということですね?
ええ。文化や考え方の違いでしょう。日本ではイエスと言ったとしても、状況が大変なのは相手もわかっているので、温かく見守ってくれるところもありました。ローコンテキストと言われるように、日本人同士なら、あうんの呼吸で説明しなくても意思の疎通が簡単に図れる。でも、外国人に対してはハイコンテキストで、一から説明する必要がある。言わないと絶対にわからない、伝わらない。「現状をちゃんと報告できる英語力を身に着けないと身がもたない」とさえ思いました。
レアジョブ英会話に目覚めたのは“下心”から!?
Q:それで、レアジョブ英会話に社内一と言われるほどにのめり込んだのですね?
いえ。レアジョブ英会話を始めたのは、国内販売本部を担当する人事に異動になってからなんです。異動先では英語を使う頻度も少なくて、英語を必要としない日本人社員も多い環境です 。ただ、トップマネージメントの意向として「英語をやらないといかん」、「国内販売本部の部長、マネージャークラスに英語教育をちゃんとしろ」という、お達しがありました。
そこで「こういう研修材料があるからやってみてください」とマネージャーたちに広めようと思って、レアジョブ英会話を始めたのが最初でした。勧めるからには自分も理解していなければと思いました。
Q:いつからになりますか?
2014年の5月からです。ネット上で評判をチェックすると「発音がなまっている」「メンタリティーが独特」いろんな評価がありましたが、やってみると楽しくて、すぐにハマりました。
まず、レアジョブ英会話は先生選びをする段階からよくできています。講師を条件で選べることができ、年齢・性別・学科、自身のスキルやトレーニングしたいカテゴリーも選べて、リストがすぐに出てきます。
Q:女性の先生が中心のようですね?
そうですね(笑) 英語学習にはこれまでいろんな教材を使ってきましたが、続ける上で、うきうき楽しく話せる環境は絶対に必要です。分厚いTOEICの参考書とかでは絶対に続きません。モチベーションをアップさせるには、やはり講師が重要です(笑)。
Q:「発音がなまっている」とネットで見かけたというレアジョブ英会話の先生ですが、実際にレッスンをしてみてどうでしたか?
まったく気になりません。私は発音がきれいな人というような基準で先生を選んだりはしません。同じく、英語の表現や言い回しを気にしたりすることもありません。私レベルで必要な英語は、仕事で相手の言っていることが理解できて、なぜこれが必要/不要といったことが伝えられることですから。
2、3回飲み会を我慢すれば英語が学びたい放題
Q:毎月かなりのレッスン数を受けてらっしゃる?
今は「毎日100分プラン」を受講しています。レッスン回数はカウント機能があるので正確にわかります。(スマホを見ながら) 2014年の5月:59回、6月:58回、7月:4回、8月:4回、9月:40回、10月:73回、11月:50回、12月:20回です。
こうして見ると、2、3カ月ぐらいの周期でやる気の波が落ちる周期が来るようです。5月、6月は外国人と英語で話せるのが楽しくてしょうがなかった。それが、ある程度コミュニケーションも取れるようになったし、「まあいいか」と思って2、3回さぼってしまう。すると、再び始めるのがしんどくなる。英語学習は筋トレみたいなもので、間隔を空けずに日々続けるのが大事だなと感じます。
Q:とは言っても、50回を超える月が多く、レッスンをたくさん受けていらっしゃるのは間違いありません。
確かに。以前同僚の紹介で、大手の英会話スクールで先生をしている英語ネイティブがアルバイト的にやっている個人レッスンを受けていた時期がありました。直接話せるのはいいなと思って。1回1時間5千円でした。月4レッスンだけで2万円。かなり家計を圧迫するなあと思いました。
「毎日100分プラン」は月1万6千円ですが、レッスン量が圧倒的に多い。ネイティブとのプライベートレッスンと話している内容は変わらないし、教科書がある分、もっとしっかり学べる。2、3回飲みに行くのを我慢すればレッスンがどんどん入れられるのは、画期的なことです。
レッスン方法と「しごとの基礎英語」
Q:レッスン内容はどんな感じですか?
「DAILY NEWS ARTICLE」を使うことが多いです。以前は単語の意味調べをして、記事を10回読んでからレッスンに挑んでいました。それでもディスカッションは2つ目のトピックまで到達しないくらいの進行状況でした。ただ最近は、先生のサポートがあればだんだん予習しなくても読めるようになり、ディスカッションも2つ、ある程度できるようになりました。
あと、レアジョブ英会話の「発音教材」もすごく役立ちました。出てくる単語は、tease、taste、tennis、teach、tree、toast、telephone、sit、cat、insect、seatといったように至って簡単。これらの単語を見ながらtの発音に注意して、音読の練習を先生と一緒に発声します。「舌の先を上の歯の裏に付けて」などと指導してもらいました。「ちゃんと舌が付いているか口の中を見せて!」なんて要求してくる先生もいましたよ(笑)。
発音の初級講座はひと通りやり終えて、発音に意識が少しいくようになりました。その効果もあり、リスニング力もアップした気がします。
Q:意識的に発音を学習すると効果があるんですね。レアジョブ英会話で習い、多用しているフレーズは何かありますか?
Take your time. (ゆっくりどうぞ、時間をかけてかまわないから)という言い方がありますよね? 実は私、これをWait.(待って)と同じ意味だとずっと勘違いしていました。だから、先生にTake your time.と言われたら、何もせずに待っていました。でも、「何かおかしいな」とだんだん思うようになって……。そしたら、私が何かを調べていたか、考えていたときに、「時間をかけていいよ」と告げるのに、正に最適の瞬間にTake your time.と声をかけてくれたみたいです。
「あなた使い方を間違っているよ。意味全然違うから!」とストレートに指摘するのではなく、傷つかないように、遠回しに教えてくれたんだと思います。メンタルが弱いので、ダイレクトに指摘されたら相当ダメージがあったかもしれない。そんなエピソードがあるので、このフレーズは一生忘れないでしょうし、使い方も完璧なはずです!
Q:レアジョブ英会話と平行してやっている英語学習は何かありますか?
NHKのEテレでやっている「しごとの基礎英語」を見ています。英語が社内公用語の職場という設定のミニドラマの中で、毎回彼が英語のキーフレーズをぶっつけ本番で言わなきゃいけない場面があります 。1回10分でワンフレーズを学ぶ番組です。
このフレーズが結構使えます。毎晩見ることはできないので、2週間分ぐらい録画して一気見します。キーフレーズは覚えるつもりでノートに書き写す。すると「これなら言えるかな」と思えてくる。そして、実際に使いたくなりますね。
Q:どんなフレーズですか?
It may not be easy, but we can try. (簡単ではないかもしれませんが、やってみることはできます)とか。文法や単語は中学で習ったものが中心で、それほど難しくないです。こういったキーフレーズをIt may not be easy, but I can try. というように自分なりにアレンジして実際に仕事で使っています。上司に「これ頼むね」って言われたとき以前ならYes. やI can do it. としか返せていなかったのが、もう少し高度な受け答えができるようになりました。
それから、「しごとの基礎英語」はストーリーがおもしろいです。ミニドラマはドタバタでコメディータッチの軽いものですが、話的にはサラリーマンなら「あるある!」と共感できるものが多い。厳しい上司にプレッシャーを受けて会社を休む社員の話で、彼が電話口でI’m scared.(怖い)って同僚に告げるシーンを見ながら、「これって職場で使っていいんだ」と思いました。
定年後の夢と英語が趣味になった理由
Q:今後の英語学習の目標を教えてください。
60歳を過ぎたら、浅草などで、外国人のためにボランティアの観光ガイドができたらいいなと思っています。仕事で必要だからと始めた英語学習ですが、レアジョブ英会話のレッスンを受けていても、「しごとの基礎英語」を見ていても、日本のいいところを説明できるようになりたいと強く感じます。 定年まではあと約20年あるので、それまでに魅力を語れるようになりたいですね。
私にとって英語は出世の道具ではありません。英語は楽しいのでやっているのであって、勉強しているというよりは、趣味でやっている感覚のほうが強いです。「仕事のため」というのでは続きませんしね。この年で猛勉強してこれからネイティブ並みになろうというのは無理ですし、そんな気もありません。 現在、会社に入ってくる若手社員は外国人もいて、しかも日本語が堪能な人が多いです。そんな彼らに張り合うのではなく、職場では最低限の意思疎通が英語でできればいいと考えています。
レアジョブ英会話のレッスンは当初は仕事のためだったのが、今は定年後の夢へと向かっていくという気持ちになった。仕事のためだけにやっていたら2、3年で挫折していたでしょうから、長く続けられる目標ができてよかったです。
Q:最後に平井さんのお好きな英語フレーズを教えてください。
『 The only man who never makes mistakes is the man who never does anything. 』
『ミスをしない人間は、何もしない人間だけだ。』 アメリカの大統領の言葉だったと記憶しています。政敵も多く、戦争を遂行していた人だったと。とにかく国内外からも批判を受けながらも大国アメリカを導いていた人です。最近読んだ本に見つけました。
とにかく失敗よりやることのほうが大事だと官僚や政敵に対して発した発言ではなかったかと。仕事に対してためらいなどがあるとき、よくこのフレーズを思い出します。
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