はじめに、私はTOEICのスコアのみを求める学習姿勢には反対です。TOEICなどのスコア型の資格試験は、英語学習の進捗状況の確認に利用すべきです。自分の英語力以上のスコアは英語学習法をゆがめてしまうことにもなりかねません。しかし、入試や昇進などを含め、ある期間内に自分の英語力以上のスコアが必要になる人も多いようです。今回は、TOEIC公開テストにおいて、少しでも高いスコアを取得するために心がけるべきことについて述べます。
Part 1において
(1)消去法は〇×でなく、「正解(〇)」「たぶん違う(△)」「違う(×)」の3段階で行う。
パート1 の「写真描写問題」は、放送される4つの選択肢の中で、最も難易度の高い文章が正解となることが多いです。よって、正解するためには積極的に消去法を用いることが有効です。ここで大切なことは、4つの選択肢を全て聞き取れるという考えを持たないことです。
実際の試験中にありがちなパターンです。選択肢A「違う」→選択肢B「違う」→選択肢C「違う」→選択肢D「違う」。全ての選択肢を聞き取れるという前提はこのような結果につながります。すなわち、確信を持って「違う」と判断できなかった場合は「たぶん違う」としておきます。こうすることにより、正解を聞き取れなかった場合の、全てを勘だけに頼った解答を回避することができます。
Part 1において
(2)Part 1特有の単語を集中的にマスターする。
Part 1ではTOEIC以外の英語学習では見慣れない単語が出題されることが多くあります。例えば、wheelbarrow(一輪車)やripple(波紋)などは日常の英語学習ではなかなか目にしません。また、このようなPart 1特有の単語は、正解の選択肢に含まれる確率も高くなっています。だからこそ、このような単語は公式問題集等を参考にして集中的に覚えておくことが大切です。
Part 2において
(1)リスニングパートで最難関と考える。
ほんの数年前まではPart 2の「応答問題」は攻略しやすいパートの一つでした。しかし、その傾向は特にこの一年で完全に崩れました。実際、自分がリスニングパートで最も誤答してしまうのもPart 2です。この難化傾向の最大の要因は、Part 2・30問の中に「超」難問が3~4題ほど散りばめられるようになったことです。特に、質問に対して遠回しな応答をするパターンが増えてきました。990点取得者でも「これで正解?」という感じになる問題です。速いテンポで進んでいくPart 2では、ただでさえ自分の解答リズムを崩しがちです。そこで、この散りばめられた「超」難問が出題され、頭の中がパニックになり、その後の問題に落ち着いて解答できなくなる受験者が多いようです。
「Part 2は難易度が高いのでわからない問題が続いても当たり前」と考えましょう。「超」難問をあっさりと諦めることにより、標準的な問題に集中できるようになります。TOEICは200問すべてが同じ得点比重なので、自分の解ける問題を確実に正解に結び付けることが大切です。
Part 2において
(2)最近の問題傾向の変化を知っておく。
難易度の変化とともに、出題傾向も大きく変わっています。例えば、昨年あたりまでWhy→Becauseの応答(例:Why hasn’t Tom come yet? → Because his plane was delayed.)は出題されませんでした。TOEIC対策本などでもこのような内容の記載をよく目にしました。しかし、最近のTOEICではWhy→Becauseの応答は頻出します。新しい問題集などで新たな問題傾向に慣れておくことも大切です。
Part 3・4において
(1)選択肢の「先読み」に必死になりすぎない。
「先読み」とは、次の問題に入る前の放送がされていない短い時間に、冊子に印刷されている設問とその選択肢を読んでおくことです。TOEIC攻略本等では、Part 3「会話問題」・Part 4「説明文問題」において、「先読み」は受験者必須の技術のように解説されています。私は「先読み」そのものは否定しませんが、「先読み」に必死になりすぎている受験者が多いことが気になります。当然のことですが、大切なことは放送される内容をいかに聞き取るかのはずです。「先読み」はあくまでも放送内容を聞きやすくするための補助的な役割だと考えることが必要です。
Part 3・4において
(2)解答根拠が放送されるタイミングを具体的に予想する。
放送を聞いて設問に答える際、解答根拠が放送されるタイミングを予想することにより聞き取りやすさが増します。ここで大切なことは、できるだけそのタイミングを具体的に予想することです。例えばPart 3でWhere does she ask him to take the document? という設問があるとします。この場合、解答根拠を話すのはshe(女性)の可能性が圧倒的に高いはずです。また、the documentとなっているので、事前になにか書類の話が出てくることもわかります。このように、一つ一つの設問に対して「いつ解答根拠が放送されるか?」を具体的に予想することはPart 3・4の内容理解に大きく役立ちます。
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