私は今までに、子どもをバイリンガルに育てることについて、日本人の子どもたちがどうしたら英語好きになるかについて、コラムを書いてきました。だた、わが家でバイリンガル教育を受けているのは、娘だけではないのです。もう1人、いや1匹、バイリンガルに育っているのは、わが家の愛犬、ロキシーです。
「英語の勉強になんで犬が」と思われたかもしれませんが、ちょっとおつきあいください。ロキシーから学べることが、きっとたくさんあるはずです。
バイリンガル犬に育ったロキシー
10歳になるロキシーは、生まれたころから英語と日本語を聞いて育ちました。ですから、“walk” と言っても「さんぽ」と言っても、同じように大興奮。“no”と「ダメ」には、シュンとした様子を見せます(気分次第でまったく無視することもあります)。“good girl” と「いい子」の声かけには、うれしそうにしっぽをふってくれます。ロキシーにとっては日本語も英語も関係ありません。どちらの言語にも同じような反応を示すのは、英語と日本語に慣れ親しんでいるからです。
英語を学ぶ上で、ペットはよい相棒になってくれます。それは毎日の生活の中で、いつでも会話の練習相手になってくれるからです。私もそうですが、みなさんもきっと愛犬や愛猫にいつも話しかけていると思います。それを英語にしてしまえば、アウトプットのよい練習になるのです。「ペットに英語で話す」と決めることで、日常生活がさらに英語で満たされるようになりますし、生きた英語を使えるようになります。リスニングやリーディングといった受け身ではなく、自分からどんどん英語を話していけるようになるはずです。
日常生活で英語を使うようになれば、英語のレベルも自ずと次のレベルへと上がっていきます。もしペットがいるなら、どんどん英語で話しかけてみましょう。あなたの英語のパートナーは、すぐそこに寝転がっているのです!
話す機会がぐっと増える
ペットを英会話の相手にすることの利点のひとつは、「いろいろ気にする必要がない」ということです。発音や文法を気にする必要は全くありません(愛犬はあなたの英語にケチをつけたりしませんから)。4本足の友人を前にして、恥ずかしがったり、完璧であろうとする必要は全くないのです。だって犬と話しているのですから!そしてあなたの声かけは、犬にとっても−たとえそれが英語であっても−うれしいことにちがいありません。飼い主からたくさん声をかけられて、嫌がる犬はいないですよね。もちろん、あなたにとっても、英語を話す良い練習になります。たくさん話せば話すほど、英語はうまくなるものです。
私は日本人の友人や知り合いに「どうやって英語を勉強するのがいい?」と聞かれます。私はいつも「自分の好きなことに結びつけるといいですよ」と伝えています。もし野球が好きなら英語のベースボールマガジンを読んだり、英語でスポーツニュースを聞くのもいいでしょう。サスペンスが好きなら、その分野の小説を日本語と英語で読んだり、映画を見るのもお勧めです。お気に入りの海外著者のファンサイトにアクセスするなんて方法もあります。私はインテリアが好きなので、日本語の勉強のためにインテリアデザインの雑誌をよく読んでいます。日本の最先端のデザインについても分かるので、一石二鳥です。
日本の皆さんは、本当に大のペット好きです。もしあなたがそうであれば、ペットと英語を結びつけてみてはいかがでしょうか。
コマンドだけでなく、ほめ言葉も
まず始めに、
「お座り(Sit)」
「まて(Stay)」
「ふせ(Lie down)」
などの命令系からスタートするのが簡単です。私がよく行くドッグパークでは、たくさんの日本人の飼い主がこのような英語のコマンドを実際に使っています。ドイツ生まれの犬、ジャーマンシェパードやドーベルマンにドイツ語のコマンドを使っている日本人の飼い主も!
コマンドだけではつまらないので、もっとたくさん簡単な言葉を愛犬に向かって話しかけてみましょう。
玄関で待っていてくれる愛犬に「ただいま」と言う代わりに“I’m home!”と言ってみる。
そして“Hi beautiful girl. I missed you.”(かわいい子ね。会えてうれしいわ)と伝える。
英語で愛犬をほめるのもいいですね。
“Good boy!”(いい子!)
“Oh, you’re so smart!”(賢い子!)
などというように。
ご褒美をあげるときには
“Who wants treats?”(ご褒美が欲しい子はだれ?)
“I think you deserve something yummy!”(いい子だから美味しいものをあげるわ)
など。
愛犬への声かけに英語を使い始めると、新しいフレーズや英単語に注意が向けられて、語彙も増えていきます。首輪、紐、餌、たくさんのワンちゃんがらみの英単語をすぐに覚えることになります(collar, leash, kibbleなどです)。そして常に「これはなんて言うんだろう?」と考えるようになり、何かとネットや本で英語を調べるようになるはずです。
「犬に英語で話す」なんてちょっとばからしく聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。ぜひ、英語で話しかけてみてください。愛犬はいつでも一生懸命あなたの英語を聞いてくれますし、いつでも賛成してくれます。間違えた時だって、愛犬はあなたを見守ってくれます。愛犬はあなたにとって、自信を持って英語を話したり、使ったりするための素晴らしいパートナーなのです。そう、ロキシーだってそう言っています。
by カリン・シールズ
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