なぜ今、英語教育が必要なのか?
当社の下又健がインタビューのなかでお話ししたとおり、日本の英語教育の多くは、今まで受験対策の一環として扱われてきました。そのため、点数化しやすい“ability”ばかりがフォーカスされ、コミュニケーション能力や異文化対応力など経験を積むことにより身に付く“competency”が置き去りにされてきたのです。
平成26(2014)年12月、中央教育審議会は、『新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について』(答申)のなかで「グローバル化の進展の中で、言語や文化が異なる人々と主体的に協働していくためには、国際共通語である英語の能力を、真に使える形で身に付けることが必要であり、単に受け身で『読むこと』『聞くこと』ができるというだけではなく、積極的に英語の技能を活用し、主体的に考えを表現することができるよう、『書くこと』『話すこと』も含めた四技能を総合的に育成・評価することが重要である」。
そして、「現行の大学入試センター試験を中止し、新テスト(大学入試希望者学力テスト<仮称>)を実施する」と謳っています。特に英語の新テストでは、「四技能を総合的に評価できる問題の出題(例えば記述式問題など)や民間の資格・検定試験の活用により、『読む』『聞く』だけでなく、『書く』『話す』も含めた英語の能力をバランスよく評価する」とされています。
現在、高校卒業時の目標英語力は、「英検準2級〜2級程度」と設定されていますが、平成32(2020)年に向けた英語教育改革では、それを「英検2級〜準1級程度」に引き上げようと計画しています。しかしながら、平成26(2014)年に、全国7万人の高校生を対象に英語力を調査したところ、4技能の「読む」「聞く」「書く」「話す」のすべてに課題があり、特に「書く」「話す」の課題が大きいことがわかっています。
変わる大学入試。求められる英語力
そして、平成32(2020)年、現在中学1年生のお子さまが大学を受験するときには、全ての大学で、民間の資格・検定試験の活用する新テストが実施される予定です。
文部科学省の答申を踏まえて、上智大学や立教大学など、すでに入試に資格・検定試験を導入し始めている大学もあります。
例えば、立教大学では、2016年度(2016年2月実施)から、新たな入試制度「グローバル方式」において、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)B1レベルを基準に、各検定試験のスコアを設定しています。このレベルについて、立教大学では、「本学の学修を経て、在学中の短期・長期の海外留学や英語による専門科目に対応できる英語コミュニケーション力に達すると想定される水準」と説明しています。
それぞれの大学がアドミッション・ポリシー(入学者受入方針)を明確にするこれからの時代、入試では、それを実現するために必要な英語力が測られることになります。目標は受験ではなく、その先にある英語が話せる未来です。
監修:レアジョブ英会話「中学・高校生コース」開発責任者 下又健
※2024.6月をもちまして、「中学・高校生コース」は「日常英会話コース」に統合しました。
連載「英語力が支える子どもの可能性」
中学・高校生の英語教育事情
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