TOEIC試験の最後に登場するのが、長文がズラリと並んだPart7。
「時間が足らずに最後の方は、いつも適当にマーク(塗り絵)してしまう」
「解答のキーが見つからなくて、問題文と設問を行ったりきったり…」
そんな経験をしている方は多いのではないでしょうか?
TOEICは時間との勝負でもあります。スポーツにおいて、フォームや型が大事なように、Part7もそれによって大きくパフォーマンスが変わってきます。難問化が予想される2016年5月からの新形式に対応するためにも、やはり型を確立しておくことが大切です。今回は、Part7を解いていく上での型である「目の動かし方」について紹介します。
1. 型を身につけて解答の速度と精度をUP!!
リスニングとリーディング問題合わせて約150問を解き終え、疲れきった状態で最後に待ち構えているのが長文読解問題。エネルギーや集中力がなくなってきた状態で、最高のパフォーマンスを残すためには、ムダを省いて効率的に解答していくことが重要です。
それでは、冒頭で述べたような「時間内に全て解き終わらない」というTOEIC初級者〜中級者の方向けに、是非参考にして頂きたいPart7の解答の型(目の動かし方)を、TOEIC公式HPに掲載されているサンプル問題を使いながら解説していきます。
本来は、全文をベタ読みし理解することがベストですが、今回は初級者〜中級者を対象に、限られた時間の中で、いかにして一問でも多く正確に解答していくのか、ということにフォーカスいたします。
設問を読んで「何が問われているか」を確認
いきなり問題文を読むのではなく、最初に設問を読み、何が問われているのかを確認します。選択肢は読みません。
No. 149 What is suggested about Mr. Benavidez?
(A) He has hired Salinas Products to distribute his products.
(B) He has agreed to sell his business to Salinas Products.
(C) He has recently been hired as an employee of a school.
(D) He has been chosen to be the new president of Salinas Products.
ここではsuggestという単語が使われていますが、「Mr. Benavidezについて何が書かれている?」というように、簡単な言葉に置き換えて頭に記憶し、問題文へと移ります。
問題文を読みながら答えを探す
先ほど確認した質問を頭に入れ、「Mr. Benavidezについて何が書かれている?どんな人?」と問いかけながら、問題文を冒頭から読み、答えのキーを探していきます。
出典:TOEIC公式HP(http://www.toeic.or.jp/)
すると4行目に、設問で問われている“Mr. Benavidez”の名前が出てきました。ここから集中してより注意深く読んでいきます。読み進めていくと、「Benavidez氏はレストランチェーンのオーナーであり、そのオーナー権限の譲渡について考えていて、最終的にSalinas Productsに売却することを決めた」ということが書かれています。今探しているのは「Mr. Benavidezについて何が書いてある?」に対する答えのキーなので、8行目(赤線)まで読んだら、設問の選択肢へと目を移し、(A)から順にこれまで読んできた内容と照らし合わせて、正解の選択肢を見つけていきます。
(A) He has hired Salinas Products to distribute his products.
これはdistributeやSalinas Productsなど本文中と同じ、または似たような単語が含まれていますが、全体としては本文には書かれていない情報なので×と判断します。
(B) He has agreed to sell his business to Salinas Products.
こちらの内容は先ほどの赤線部分の内容と一致するので、(B)をマークします。この時、残りの選択肢(C)(D)について目を通す必要はありません。TOEICにおいては、「これが正解だ!」と確信を持てる選択肢が見つかった時点で、次の設問に移るのが鉄則です。
他の選択肢全てを見比べて「やっぱり(B)が正解だ」と確認するのもいいですが、時間に余裕のある人にしかおすすめできません。自信を持って解答できない場合のみ、残りの選択肢にも目を通して、正解だと思うものをマークするようにしましょう。まだ正解のキーが出てきていないと判断したら問題文に戻り、続きから読んで答えを探していきます。
また、探しているキーワードが出て来てもすぐに選択肢に移るのではなく、段落の終わりなど、ある程度区切りのいいところまで読んでから選択肢との照合を行うのがおすすめです。段落がない問題文は、例えば設問が3問あれば問題文を3分の1ずつに分割して、それぞれの設問と対応するように読み進めていけばよいでしょう。
次の設問を確認し、問題文の続きから読み答えを探す
最初の設問を解き終えたら、次の設問を読みます。
No. 150 According to the article, where is Mr. Benavidez from?
(A) Cancún
(B) Veracruz
(C) Mexico City
(D) Puerto Vallarta
ここでも選択肢には目を通さずに、「Mr. Benavidezはどこ出身?」と頭に入れながら、先ほどの続きから問題文を読み、答えの根拠を探していきます。
すると、“hometown”というキーワードがあり、BenavidezはCancún出身であることがわかります。よって正解は(A)。そして次の設問に目を移し、また問題文の続きから読み進めていきます。この流れを設問ごとに繰り返し、一つのセットを解き終えたらまた次の長文へと、どんどん進めていくのが一連の流れとなります。
2. Part7 解答の型はこれだ!
それではもう一度、Part7を解く流れをまとめてみましょう。
①最初の設問を読み、「何が問われているか」を確認。
②問題文を冒頭から読み、正解のキーが見つかったら、または区切りのいいところまで読んだら、選択肢に移る。
③問題文の内容と照らし合わせながら選択肢を確認し、正解だと思うものをマーク(解答できなければ、問題文の続きからもう一度読み進める)。
④次の設問を読み、「何が問われているか」を確認。
⑤続きから問題文を読み進めて答えのキーを探す。
※①〜⑤の繰り返し
つまり、無作為に問題文と選択肢の間で目を動かすのではなく、リズムと規律を持った目の動きをキープすることで、早く、そして正確に問題を解いていくことができるのです。
3. 「捨てる勇気」を持って解ける問題に全力を注ぐ
TOEICで時間が足らなくなってしまう人の特徴として、「分からない問題で止まってしまい時間がどんどん過ぎてきいく…」、また「そうして時間をかけたのに結局不正解になってしまう」というものがあります。
TOEICは初級者〜上級者までが同じテストを受けるので、当然その中には誰でも正解できる問題から一握りの人だけが正解できる問題まで、さまざまなレベルの問題がミックスされています。したがって、時間をかけても正解するのが難しい上級者向けの問題に時間を費やしてしまって、その後に出てくるであろう、自分にも解ける問題に充てる時間がなくなってしまう、というのは非常にもったいないのです。
TOEICでは「捨てる勇気」も必要です。解けない問題に立ち止まるのではなく、自分に解ける問題を一問でも多く解答していくことがスコアアップへの一番の近道です。
リズムを大切に
いかがでしたしょうか。
問題ごとにイレギュラーな解き方をしていては、効率が悪く、思うようなスコアはなかなか取れないかもしれません。まずは、今回紹介したような基本的な解答の型を身につけて、リズムよく時間内に全問解き終えることを目標にしてみてください。
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