Facebookでここまで英語を学べる!ボランティア大国ミャンマーで花盛りの活用法とは?

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ミャンマーはかつてイギリス植民地だったため、英語教育に熱心。中流家庭以上では、日本以上に英語を話せる人が多い。

ボランティア大国ミャンマー

ミャンマーがアメリカを抜いて1位に。これ、何の話かわかりますか?

ボランティア指数の世界ランキングです。国民の何%が一定期間に寄付やボランティア活動に関わったかを調査し、国別に並べたもの。2014年の調査では、ミャンマーはアメリカと同率の1位でしたが、2015年は単独1位に輝きました。1人あたりの名目GDPが世界150位以下という貧しい国がアメリカを上回ったのですから、どれほどミャンマー人がボランティア精神にあふれているか、おわかりいただけるのではないでしょうか。

この国民性を最大限に活かした英語学習法が今、ミャンマーで人気を呼んでいます。Facebookで繋がったグループで、参加者同士で英語を教え合う方法です。

Facebookでお互いに英語を教え合い

Facebook英語学習で人気が高いのは、以下のようなページです。どちらも参加者が2万人を超えています。

「簡単に英語学習」20160529_myanmar01
 
「英語を勉強しよう」20160529_myanmar02

「簡単に英語学習」のタイムラインを見てみましょう。
投稿者:(英語のテキスト画像をアップしながら)これの「Dear me」はどういう意味ですか?
回答者1:私が思うに「とっても失望した」「悲しい」「驚いた」の意味では。
回答者2:思わず叫んでしまうようなシチュエーションで使うと思います。

ほかにも、アウンサンスーチーさんの英語での演説をアップして翻訳をお願いしていたり、おすすめの英語テキストを紹介し合ったりしています。「英語圏の友達が落ち込んでいたら、こんな風に慰めましょう」と、自分が集めた表現集を対訳付きでアップする人も。

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ボランティアありきの語学学校がたくさん

もともとミャンマーには、500チャット(約50円)程度のわずかな月謝で、誰でも英語を学べる学校がたくさんあります。ほとんどが僧院の運営で、経費は信者からの寄進でまかない、講師もボランティアが務めます。敬虔な仏教徒が大半を占めるミャンマーでは、徳を積むことが人生で最も大切なことと考えられており、講師志願者に困ることがないのです。

講師の年齢幅は広く、英語圏への留学から戻ってきた人やインターナショナルスクールの卒業生など経歴も様々。講師に志願した理由をこう語ります。
「自分もここで10年以上英語を教えてもらって、今では通訳として働けています。恩返ししたいと、今後は自分が教えています。」
「英語圏に住んでいたことがあります。お金がなくとも英語を学びたい人を助けたいので。」

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僧院の語学学校。レベルに応じていくつかのグループに別れ、講師から教わる。

有料スクールも登場

Facebookの英語学習グループがさらに進化した、有料のFacebook英語学校も最近、注目を集めています。「ナッマウセンター」は、そうしたスタイルの先駆的存在のひとつです。

マグウェイに住む28歳の大学院生、ミーンコーコーさんが主宰しており、2万チャット(約1870円)前後の月謝を払うとPDFファイルやビデオファイルでテキストが送られてきます。各自は自宅でそれらを使って学習し、講師への質問は、Facebookないしは携帯電話を使って行います。

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講師のミーンコーコーさん

ミーンコーコーさんは最初、マグウェイの通信制大学で勉強するかたわら、英語塾を開いていました。しかし、拘束時間が長い大学院へ進学するに際し、塾は続けられないと判断。Facebookでの通信教育を思いついたそうです。今年の1月に始めたばかりですが、すでに生徒は350人ほどにのぼり、留学や出稼ぎなどで海外へ出ているミャンマー人も参加しているということです。

ここでも、受講生同士はFacebookの非公開グループで繋がっており、講師に聞くまでもない問題などをお互いに質疑応答し合っています。高度な質問でない限り、たいていの疑問は生徒同士で解決できてしまうとか。

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インターネットを通じた無料での英語知識のやりとりは、日本でも「Yahoo知恵袋」や「教えて!goo」の英語カテゴリーで行われていることと似ているといえそうです。しかし、有料のFacebookグループでも、生徒同士で盛んに教え合うというのは、ボランティア大国ミャンマーだからこそ成立する方法かもしれません。日本でなら、「お金を払っているのに、なぜ自分が教えないといけないのか」となりそうですから。

執筆:板坂真季
編集:岡徳之

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