お酒の席には欠かせない一言、「乾杯!」。日本だけではなく万国共通の文化です。では、英語で「乾杯!」は何と言うでしょうか?
グローバル化の進む昨今では、外国人と一緒に一つのテーブルを囲んでお酒を飲むということは十分にあり得る話です。特にビジネスシーンでは、外国人のパートナーをお酒の席でもてなす場面が今後ますます増えてくるはず。
そんな時に、お酒の力も借りながら一緒に楽しく飲めたら最高ですよね。今回は、さまざまな「乾杯!」の音頭をはじめ、飲み会の席で使える英語フレーズを紹介していきます。
「乾杯!」の英語音頭あれこれ
Cheers!
こちらの乾杯の掛け声はご存知の方も多いでしょう。実際、この「Cheers!」が一般的によく使われています。また「Cheers!」は「乾杯」の掛け声としてだけでなく、ささいな親切をしてくれた相手に対する「ありがとう」という意味で、さらに友達との別れ際に「じゃあな!」という意味合いで使うこともできます。そのような時、とっさに「Cheers!」と言えたらクールですね。
Toast!
パンのトーストが頭に浮かんできそうですが、toastは「焼いたパン」以外にも「乾杯」という意味を持つということはご存知でしたか? なんでも、古代ローマ時代に、祝杯する際にワインにトーストを入れて飲む習慣があったことが由来なんだとか。このtoastを使った定番フレーズも後に登場します!
Bottoms up!
直訳は「グラスの底を上げろ!」となりますが、こちらも「乾杯!」を意味します。Bottomsと複数形になっているのは、飲みの席には複数人いることを考えれば納得がいきますね。
To your health!
「あなたの健康を祝して乾杯!」という乾杯の決まり文句。もっとシンプルに「Health!」と言うパターンもあるようです。とても英語らしい表現ですね。
もちろんこれらを組み合わせて、「To your success and health. Cheers!(あなたの成功と健康を祈って乾杯!)」のように使うこともできます。乾杯の音頭を振られた時のことを想定して、あらかじめ自分のパターンを考えておくといいかもしれません。
Here’s to your beautiful eyes!
「君の美しい瞳に乾杯!」という、ややキザなフレーズがこれ。往年の名作映画、『カサブランカ』でハンフリー・ボガートが発した「Here’s looking at you, kid.」もまた「君の瞳に乾杯」という名訳とともに知られるセリフです。意中の相手と二人きりの時間に、ちょっぴりカッコつけてみたい方は是非。
「乾杯をする」は英語で?
そもそも、「乾杯する」という動詞表現は英語でなんと言うのでしょうか。「乾杯する」は先ほどのtoastを使って「make a toast」と表すのが一般的。makeをdrink/haveに変えてもOKです。
また「raise your glass (a glass)」も同じく「グラスを高く持ち上げる→乾杯する」という意味になります。よって、いよいよ飲み会がスタートするときに「乾杯しましょうか?」と言いたければ次の例文のように表現します。ちなみに、「make a toast」は冠詞“a”を入れないと「パンを焼く」という意味になってしまうので要注意です!
例)
Shall we make a toast?
「では乾杯しましょうか」
Let’s raise a glass to our future!
「我々の未来に乾杯しましょう!」
乾杯の席を盛り上げる英語フレーズまとめ
Let’ go grab some beer! 「ちょっくらビールでも飲みに行こうぜ」
grabは「握る」を意味する動詞ですが、「手っ取り早く食べる/飲む」の意味にもなります。なので「Let’s grab some sushi!」と言えば、「寿司を握ろう」ではなく、「寿司でもつまみに行こう」という意味のフレーズ。同僚の外国人社員をカジュアルに飲みに誘うときには、この表現が役に立ちます。
I’ll start off with a beer.「とりあえずビール」
これはもう飲み会の定番フレーズですよね。start off withは「〜で始める」という意味のイディオムです。また、「今のところは」「まずは」を表す「for now」を使って、「I’ll take a beer for now」も同様に「とりあえずビール」を表すフレーズとして使えます。
I’m tipsy.「ほろ酔いだよ」
続いて、酔いの程度を表す表現をいくつか紹介していきます。
tipsyは「ほろ酔い」を表す形容詞。最後まで楽しい時間を過ごすためにも、どの程度酔っ払っているのか、あとどれくらい飲めるのかを、仲間内でしっかりと把握しておくことは大切です。
I’m drunk/wasted.「酔っ払った/ベロンベロンだ」
drunkは「酔っ払って」という意味です。こんなフレーズが出てくるということは、だいぶ出来上がっているのでほどほどにしておきましょう。また「酔っ払ってきた」は「I’m getting drunk」のようにと進行形を使います。
ちなみに、酔いつぶれた状態の時にまともに英語が話せるかどうかはさておき、「ベロンベロン」「へべけれ」な様子はwastedを使って表します。名詞のwaste「くず」から連想すると面白い表現ですね。
I’m sober.「しらふだよ」
逆に全く酔っていないときにはこのフレーズが使えます。soberは「酔っていない」「しらふの」を表す形容詞です。
I drove here, so I can’t drink today.「車で来たから今日は飲めないんだ」
ルールはしっかりと守りましょう。お酒は飲めなくてもコミュニケーションは楽しめます!
Are you fond of the bottle?「お酒はいける口?」
be fond of〜は「〜が好き」という意味のイディオム。酒は「drink」や「bottle」「liquor」など様々な言い方があります。
I’d like my whisky neat, please.「ウイスキーをストレートでお願いします」
「neat」は「ストレート」を意味します。straightでもOK! また、氷割りは日本語でも「梅酒ロックで!」と言うように、「on the rock」を使って表します。
Let me buy you a drink!「一杯おごらせて!」
buy A Bは「A(人)にB(もの)を買う」という意味。オシャレなバーでも使えそうな表現ですね。
It’s on me.「私のおごりです」
帰り際にこんなセリフを言えたらかっこいいですよね。ちなみに「会社の経費で落とせます」は「It’s on the company」と言うので、ぜひこちらもチャンスがあれば使ってみてください。
英語で乾杯するときはちかいかも?
「乾杯!」の掛け声一つとっても、色々な言い方があって面白いですよね。お酒の席に外国の方がいて英語を話す機会があったら、ぜひ今回紹介したフレーズを使いながら英語コミュニケーションにチャレンジしてみてください。うまく行けば、交友関係が広がったり、ビジネスチャンスが舞い込んでくるかもしれませんよ?
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