インターネットの予約サイトを利用して、英語を使わなくても海外のホテルを気軽に予約することができるようになりました。でも、現地に着いたらやはり必要になるのは英語でのコミュニケーションです。勇気を出して話してみれば、言わなければ出てこなかったものが、思いがけず手に入る場合もあるのです。
無事にチェックインするのに必要な英語フレーズ
空港や駅に着いたら、まずはタクシーでホテルへ、と思うかもしれませんが、知らない街でいきなりタクシーに乗るのはちょっと不安なこともありますよね。そんなときはホテルに電話してこのように伝えると、迎えの車を寄越してくれることがあります。
Could you pick me up at the airport/station?
(空港/駅へ迎えにきてくれますか?)
pick ~ upは、「~を(車で)迎えに行く」という表現。free(無料)サービスのこともありますが、一定の金額を取られることもあるので、念のためHow much does it cost?(いくらかかりますか?)と尋ねておくといいでしょう。
飛行機や列車の遅延で、思いがけず到着が遅くなることもあります。海外のホテルでは、到着が予定より大幅に遅れるとno show(ノーショウ)といって予約を取り消し、当日来た客に部屋を譲ってしまうことも。念のため電話でこのように伝えておきます。
We are arriving after midnight. Can you keep our room?
(到着が真夜中すぎになります。部屋を取っておいてもらえますか?)
ホテルに着いて、余裕があったらまずこう言って部屋を見せてもらうといいでしょう。
Can we see the room before we check in?
(チェックインする前に、部屋を見せてもらえますか?)
ホテルで部屋を予約するとき、「○号室は××さんの部屋」と決まっているわけではなく、「ダブル/ツインの部屋のどれか」というように予定されていることがほとんどです。部屋を見て気に入らなければ、空いている同等の部屋に変えてもらうことが可能です。友人同士でツインの部屋に泊まりたかったのに、案内されてみたらダブルの部屋だった、なんていうこともあるでしょう。そんなときはフロントでこのように尋ねます。
We need a twin room. Can we change rooms?
(ツインの部屋がいいんです。部屋を変えてもらえますか?)
ホテルのサービスを使いこなすための英語フレーズ
ホテルにどんな備品がついているか気になる人も多いと思いますが、部屋の中に見当たらなかったら、フロントに電話して聞いてみましょう。
Do you have a hair drier?
(ドライヤーはありますか?)
drierだけだと「洗濯乾燥機」の意味になることもあるので、hairをつけたほうがいいでしょう。私の場合、電話で聞いたらThe hair drier is in the drawer.(ドライヤーは引き出しの中ですよ)と教えてくれたことがありました。
部屋の中になくても、フロントが貸してくれることがあります。大きなホテルでは、power plug adaptor(変換プラグ)をフロントで用意していることがあり、私の知人は自分では持ち歩かず、いつもホテルに貸してもらうとのことでした。
electric kettle(電気ポット)を部屋に置いていない小さいホテルの場合でも、あきらめる必要はありません。フロントでこのように言うと、ポットに入れたお湯をくれることがあります。
Could I have some hot water?
(お湯をもらえますか?)
ホテルの朝食時間よりも出発時間が早いというときも、朝食抜きと思わなくて大丈夫。このように頼むと、パンや果物が入ったボックスを用意してくれることがあります。
We are going to leave early tomorrow morning. Could you prepare a breakfast box?
(明日の朝早く出るんです。箱詰めの朝食を用意してくれますか?)
ホテルによっては有料だったり、用意できなかったりすることもありますが、試してみる価値はあります。
チェックアウト後に街に観光に出るので、荷物を預かっていてほしいと頼むときはこう言います。
Can we leave our luggage? We’ll be back at around 3 o’clock.
(荷物を置いていってもいいですか?3時ごろ戻ってきます)
荷物を受け取るときは、多少のチップを渡したほうがよいでしょう。
日本では「こんなこと頼んでいいのかな」と思えるようなことでも、海外のホテルでは意外に気軽に”OK.” “Sure!”といって引き受けてくれたりします。もちろん、引き受けてくれないこともあり、お金がかかるかどうかという確認も必要ですが、思い切って声をかけ、おトクな旅を手に入れましょう!
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