留学や海外出張の際にはもちろん、日本でも日常生活で英語を使わないといけないとき、単語の発音がうまくできなくて、聞き返されてしまう……という悩みを持つ方は多いことでしょう。自分の頭の中でイメージしている発音と、実際に喋ったときに出てくる発音が違うこともよくありますよね。
今回はそんな悩みを解決するために知っておくべき「発音の基礎」から、「発音方法のコツ」まで、今日からすぐに使えるテクニックをご紹介します。
1. 自分の発音の癖や日頃の発音を見直してみよう
発音を改善するための大事な一歩は、自分の発音の良くないところを把握することです。自分はどんな発音が苦手なのか、よく聞き返される単語やフレーズはどんなものがあるのかをしっかり把握して、課題解決をしましょう。
よく聞き返される単語はリストアップ
「この単語いつもうまく発音できなくて聞き返される…」という単語は随時メモを取ってリストアップをしましょう。これはスマホでもタブレットでもメモ帳でも構いません。自分が確認しやすい方法で日頃から記録をつけることはとても大事です。
このように単語をリストアップしていくと、数週間経てば単語の量も増えてくることでしょう。単語の量がある程度増えてきたところで、リストアップされた単語を見ると、自分が発音しにくい単語の傾向が見えてきませんか?
傾向が見えてきたところで、メモした単語を整理してみましょう。同じ発音記号を持つ単語がいくつありますか? RとLの発音の区別が付いていないものはありますか?発音しなくてもいいアルファベットが含まれている単語はいくつありますか?このようにしてリストアップした単語をいくつかのグループに分けてみましょう。
自分の発音と通じている発音の違いを考えてみよう
発音の苦手な単語のグループ化ができたら、実際に通じている発音と自分の発音はどこがどのように違うのかを注意深く観察してみましょう。実際に通じている発音とは、ネイティブスピーカーの発音でもいいですし、英語を母国語としない人の上手な発音でも構いません。
身近に英語を話す人がいたら、どんな風に発音するか教えてもらいましょう。または 「単語+pronunciation」の組み合わせで検索をしてみると、YouTubeなどのWebサイトでも発音の仕方を紹介する動画が出てきます。
発音の違いを確認したら、その違いについてもメモに残しましょう。このように自分の苦手なこと、課題となることをしっかり文字化して認識することはとても大事です。
2. 身近なものを使って発音を徐々に直していこう
自分の発音の弱点をしっかりと把握することができたら、次は弱点を直していく作業です。一度染み付いてしまった発音は、すぐには直りません。毎日の積み重ねが重要です。ここでは英語学習をしながらでもできる方法について紹介します。
カタカナ発音にならないために日頃からできること
現代の日本では、数多くの英語がそのまま日本語として使われることが増えてきています。例えば、プログラミング関連などではこの動きが非常に顕著です。しかし日本語で話すときは、カタカナ発音になっていることがほとんどではないでしょうか?カタカナ読みのまま英語を発音しても、なかなか相手には通じません。
カタカナ発音になることを防ぐためには、発音記号に注目することがポイントです。英文を読んでいる時にわからない単語を辞書で引くことはよくあると思います。ここで意味を確認するだけでなく、同時に意味と一緒に書かれている発音記号に注目してみましょう。同じスペルを持つ単語でも発音が違うことはよくあることです。発音記号はその細かい違いを明確にしてくれます。
またリストアップした発音が苦手な単語も改めてひとつひとつ発音記号を確認してみましょう。そこで発音が苦手な発音記号がわかるかもしれません。これも同時に記録していって、苦手なものを集中的に直していくと効率がいいです。
発音記号の読み方をチェック!
いざ発音記号を見てみても、何が何だかよくわからないし、見慣れない記号が並んでいる・・・と思われるかもしれません。しかしこの記号や文字にはひとつひとつ意味があります。主要な発音記号の中からほんの一部を紹介しますので、それぞれの発音をチェックしていきましょう。
①「æ」:aとeを同時に発音するような感じで発音します。
②「ː」:三角がふたつ上と下に並んでいるものは、その前に書かれている記号の音を伸ばして発音するサインです。ここで注意したいのが、二重母音との区別。「saw(sɔ’ː)」の場合は「ソー」と音を伸ばしますが、「go(góʊ)」の場合は「ゴウ」となり、伸ばさずに二つの母音を重ねる発音になります。
③「ə」:eをひっくり返した記号です。口の中を、力を入れずにリラックスした状態で声を出してみましょう。その音こそがəです。
力を入れるべきアクセントの位置を把握しよう
アクセントの位置を把握することはとても重要です。正確にアクセントをつけて発音をすることで、伝わりやすさも格段に変わってきます。
アクセントの把握の仕方は、ネイティブの発音をチェックすることが一番です。先ほども紹介した、発音の方法の動画やサイトで確認をしたり、電子辞書の音声機能を使ったりすることが身近な方法でしょう。彼らはどの位置に一番力を入れて発音をしていますか?そこに注目しながらアクセントの位置を覚えましょう。
3. 発音が難しくて伝わりにくい英語を実際に練習しよう
以下のセクションでは、日本人がよく発音に苦しむポイントと単語を紹介します 。どのようにしたら発音しやすくなるのか、通じやすくなるのかに注目してみてください。
英語発音の最初の壁、「three」など「th」の発音
日常生活でよく出てくる「three」や「think」などについて、「th」がうまく発音できない……という方はとても多いことでしょう。この2つの単語の発音には、「θ」(シータ)という発音記号が含まれています。
θの発音はコツさえ覚えてしまえばとても簡単です。例えば、threeを発音すると仮定します。「th」を発音するときに、舌を軽く噛み(たくさん噛まないように注意です)、そして「ree」を発音する瞬間に舌を引きます。これでほぼ確実に通じるようになることでしょう。
「think」など他のθが発音記号で使われている単語も同じように発音すればOKです。
カタカナでの発音との関連性ゼロ!「croissant」
「croissant」はパンのクロワッサンのことです。カフェに行くと必ず置いてあって、コーヒーと一緒に注文したくなります。しかし「croissant」と言っても通じない…なんて経験をお持ちの方もいるかもしれません。
「croissant」も実は発音が簡単。難しく感じる方が多いのは、カタカナのせいかもしれません。カタカナの「クロワッサン」という読み方は一切忘れましょう。発音の仕方は、iとtを発音しないこと。これを意識してそのままアルファベットを読めば通じるようになります。
「L」と「R」の発音を一単語でマスター!「Gorilla」
日本人が苦手とする発音の代表格といえば、「L」と「R」の違いでしょう。この二つの音を正しく区別するために、日本人がまず意識しなくてはいけないのが、「L」も「R」も日本語の「ラ行」とは若干発音法が異なっているということ。
「ラリルレロ」と発音するとき、大抵の方は舌先が口の上側を軽く叩くような発音の仕方になっていると思いますが、実際の「R」の発音において大切なのが、舌先を口のどの部分にも触れないようにして、こもった音を作るということ。わかりやすくコツをつかむためにはまず、「う(w)」の音を作るために口先をすぼめた状態のまま、舌を口の中で軽く浮かせてみてください。その状態から「(w) ra」「(w)ri」「(w)ru」…と発音していくと、「R」の音にだんだんと近づいていくはずです。
一方、「L」は「R」とは真逆に、舌先を口の上側にしっかりとつけて、詰まった音を作ります。まずは、「da」「di」「du」……と「d」の音を発音するときに、舌先が当たる位置を意識してください。「L」の発音の練習の際には、その「d」の位置よりもひとつ奥側に舌を曲げて当てるイメージを持つとうまくいくはずです。
「Ra, Ri, Ru……」、「La, Li, Lu……」とそれぞれの発音を練習した後で、「Gorilla」という単語を発音してみてください。カタカナ読みで「ゴリラ」というよりも、だいぶネイティブに近い発音になっているはずですよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか?自分が苦手な単語やフレーズをしっかり意識し、発音のコツを覚えるだけで格段に発音しやすくなりますし、ネイティブスピーカーにも通じるようになるでしょう。
発音が上手になるための秘訣は、毎日練習をすることです。今回、この記事で紹介したことをもとにインターネットの動画、辞書、サイトなどを有効活用すれば費用も格安に抑えられて発音上達間違いなしです!また近くにネイティブスピーカーや英語を話せる人がいたらどんな風に聞こえるか教えてもらうのもいいでしょう。
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