What’s your name? は失礼？電話での英語接客フレーズ

普段お店の中で日本のお客さんを相手に働いている人でも、ある日突然英語で電話がかかってきた！ということがあるのではないでしょうか。「お待ちください」「ご伝言をお預かりします」などと同様、英語でも電話でよく使われる言い方が決まっています。とっさの場面であわてないよう、基本的な電話の英語フレーズをマスターしておきましょう。

最低限覚えておきたい電話の英語フレーズ

「もしもし」はHello.と言うことは、もうご存じでしょうか。その後こんなふうに会話を続けることができれば、スマートな感じの対応になります。

▼電話を取ったときに

This is Adachi of Tokyo Hotel. How may I help you?
（東京ホテルの足立です。ご用件を承ります）

▼別の担当者につなぐ

Please hold on.
（少々お待ちください）

I’ll put you through to the front desk.
（フロントにおつなぎします）

名乗るときはI’m ～でもいいのですが、電話ではよくThis is ～が使われます。相手がMay I speak to Ms ○○?（○○さんをお願いできますか？）と尋ねてきて、「はい、私が○○です」と答えるときは、This is ○○ speaking.もしくは Speaking.とだけ言ってもかまいません。

▼担当者が不在の場合

Ms.Suzuki is not here right now.
（鈴木はただいまおりません）

Ms.Suzuki will be back in one hour.
（鈴木は1時間後に戻ります）

▼伝言を受け取る

Can I take your message?
（ご伝言をお預かりします）

May I have your name and phone number?
（お名前と電話番号をお願いします）

日本語では「鈴木は～」のように同じ会社の人には敬称をつけませんが、英語では社内の人でもMr./Ms.をつけて呼びます。相手がお客様の場合、What’s your name and phone number?（あなたの名前と電話番号は？）ではやはりちょっと失礼な感じ、May I have your～?という言い方を覚えておきましょう。

電話の会話をスムーズにこなすための英語フレーズ

基本的な取り次ぎの会話ができるようになったら、ちょっと込み入ったことも言えるようになっておきましょう。ここに紹介するような表現が使えるようになれば、だいぶ自信がついてくるはずです。

▼かけ直す／かけ直してもらう

Ms.Suzuki will call you back.
（鈴木がかけ直します）

Could you please call us back in one hour?
（1時間後にかけ直してもらえますか？）

▼確認するので時間がほしいと言う

Let me check on that.
（お調べいたします）

Could you please give us some time?
（少々お時間をいただけますか？）

Could you please～?は非常に丁寧な言い方で、「恐縮ですが～していただけませんか？」という印象になりますが、言いにくいようであれば、まずはCan you～?やPlease～.で言えるようになっておくといいでしょう。

▼「断る」表現

I’m afraid we don’t carry that.
（あいにくうちでは扱っておりません）

I’m sorry, we don’t accept it.
（申し訳ありません、うちではお受けできません）

扱っていない商品・サービスについて尋ねられたときや、Can you give me a discount?（まけてくれませんか？）といったように、自分の店ではできないことを尋ねられたときには、はっきりこのように言ってしまってかまいません。

最後に、電話を切るときはBye.でもいいのですが、次のように言うとさらに印象よく、プロフェッショナルな感じが出ます。

▼電話を切る

Thank you for calling. Have a nice day.
（お電話ありがとうございました。よい1日を）

We’ll look forward to welcoming you.
（お越しいただけるのを楽しみにしています）

Have a nice day.のところは、Have a good afternoon/evening/night.（よい午後／晩／夜）のように、時間帯によって使い分けてみてください。