【読んでみた】おしゃれな英字新聞柄の包装紙は摩訶不思議な読みものだった?

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こんにちは、「RareJob English Lab」の編集長をしている向はるかと申します。突然ですが、みなさんはこういう英字新聞柄の包装紙って見たことありませんか?

ラッピングに加えるだけで、贈り物をぐっと垢抜けた印象にしてくれる英字新聞柄の包装紙。わたしたちの生活にちょっとしたお洒落さを加えてしてくれる素敵なアイテムですよね。

そんな英字新聞柄の包装紙、英字新聞「柄」と呼ばれている通り、すべてが実在する英字新聞を使っているわけではないことをご存知でしょうか?そうです、その中には包装紙となるべく生みだされた架空の英字新聞が存在するのです。小学生の頃から英語が好きで仕方がない私は、そんな英字新聞を見る度に、どうしても読んでみたい衝動に駆られていました。

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もちろん、実際に読むために書かれた新聞でないことは十分承知しています。

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なのですが、どうしても読んでみたい。

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なので、読んでみました。

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今回、読んでみたのは、池袋の100円ショップで購入したこちらの包装紙。

新聞名は「Latest Daily News」、2010年9月1日に発行されています。ワクワクをぐっと抑えつつ読んでみたところ、英字新聞柄の包装紙にはなかなか摩訶不思議な点が隠れていました。今日はそんな発見をみなさんにいくつかご紹介したいと思います。

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摩訶不思議なところ1:どうしても見逃せない文法ミス

最初に述べた通り、英字新聞”柄”の包装紙は、読まれるために生まれてきた新聞ではありません。なので、指摘するほうが野暮であることは承知しています。しかし、自分も含め日本人学習者がつい間違えがちな文法・表現のミスがいくつも見つかったため、まず1つ目に、英語情報メディアとして見逃すことのできない文法ミスをいくつか解説させていただきたいと思います。

”of”と”from”の違い

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「a letter of mayor」という文章を目にした時、「mayor=市長、町長」という知識があれば、ごく自然に「市長(町長)の手紙」と訳せてしまうのではないでしょうか?しかし、実は「a letter of mayor」と書いてしまうと、「市長(町長)が何枚も持っている手紙の中の一つ」という意味になってしまいます。

今回はおそらく”市長の書いた文章が新聞に掲載されている”ということを言いたいはずなので「of」を「from」に変えて、「a letter from the mayor」と表記するようにしましょう。また「mayor」の前には「the」を付けるのをお忘れなく。

新オープンは”New Open”じゃない

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こちらの新聞広告に書かれている「New Open」の文字。こちらも、日本語を母語にしている方なら「新たにオープンしたっていう意味だろうな」と理解できてしまうのではないでしょうか?しかし!これも正しい表現ではありません。

「New Open」を文法的に正しく表記し直すと「Newly Opened(新たにオープンした)」ですが、これもこれで広告に載せるフレーズとしてはしっくり来ない表現です。日本語のニュアンスを残して訳すなら「Open Sep. 20th(9月にオープン)」と書くのが自然です。また「Sep.」はSeptemberを略した一つの単語なので、20thの間にはちゃんと半角スペースを入れる必要があります。

むやみに大文字にしないようBE CAREFUL

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固有名詞や単語の一文字目など、文法上必要な場合を除いて、大文字を使用するとその単語を強調していることになってしまいます。ネイティブにとってはその単語を大声で叫んでいるように頭のなかで再生されてしまうのです。

そのため、前置詞である「IN」や冠詞の「THE」を強調するのは、何か理由がない限り避けたほうがベターです。本当に注意すべきことであれば大文字でも問題ないのですが、今回のように前置詞が大文字になっていると読む側に不要な違和感を与えてしまいますので注意しましょう。

摩訶不思議なところ2:難解な英語のクロスワード

2つ目の摩訶不思議な点は、超絶難解な英語のクロスワードです。英字新聞「柄」とはいえ、この包装紙には、本物の新聞と同様に、広告や天気予報、株価などが掲載されています。単語力を楽しみながら高めるのにピッタリなクロスワードを見つけ、さっそくチャレンジしてみたところ、その難易度の高さに圧倒されました。

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例えば2の縦は「I want __ go to Italy! 」となっています。当然「to」が入るのかなと思いきや、2の縦は5文字の単語が入るみたいです。14の横「This is ___ apple」も5文字空いているので、「an」が入るわけではなさそう。

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さらに「Happy Birthday __ you」にも5文字の単語を当てはめる必要があります。「ハッピーバースデイの歌」を歌っているという設定であれば、無理やりtooooと伸ばすこともできそうですが、クロスワードのルール的にはグレーなので却下です。

レアジョブ社内のネイティブスピーカーにも考えてもらいましたが、お手上げの様子でした。もし「解けた!」という方がいらっしゃったらぜひ教えていただけると嬉しいです。

摩訶不思議なところ3:大事なことは何度も繰り返す

3つ目に不思議なのは、重要なところを何度も何度も繰り返していることです。この新聞ではいくつかの記事で、しばしば同じパラグラフに遭遇しました。

例えば、「Kid’s Flower Show(キッズフラワーショー)」という記事。記事のなかでは、4月25日と26日に開かれる子供向けのイベントの宣伝をしています。具体的な楽しいアクティビティーを紹介するパラグラフ(赤い四角で囲んだ部分)が、計4回ほど登場しています。

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さらに緑で囲った「So come look, listen, learn, and most of all, have fun in the Children’s area of the Chester County Flower Show(来て見て、聞いて、学んで、何よりChester County Flower Showの子供コーナーを楽しんでください!)」という文章が計6回にわたり繰り返されるなど、Chester County Flower Showに来て欲しいという並々ならぬ情熱が伝わる構成になっていました。

摩訶不思議なところ4:記事内容の圧倒的な斬新さ

最後に紹介したいのは、今回の新聞に掲載されている記事の中でも、ひときわアバンギャルドなこちらの記事。タイトルは「Appearance of an Invisible Man!」。日本語訳すると「透明人間の登場!」といったところでしょうか。タイトル自体からも尖ったコンテンツの予感がしますね。

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少し奇妙な文法を無視して、内容を推測し、無理やり翻訳してみると、「まったく同じ場所に透明人間と”自称”透明人間の全裸の男が登場した」という世にも奇妙な話が隠れていました。

17日の12時30分、Machirda市のほとんどのオフィスビルが立ち並ぶparrotストリートに透明人間が現れた。目撃者であるHelen Karmarnによると、彼は黒い帽子、黒いサングラスに白い手袋を身につけ、体の他の部分は人間の目には全く見えなかった。彼を見て、ランチタイムの歩行者たちは騒然となった。歩行者全員が彼を驚きの目で見つめていました。透明人間は何も悪いことをしていなかったし、彼の被害者もいない。警察は、透明人間が現れたことについて「この国において最大の歴史的事件である」と主張していた。そして17日の13時00分、ほとんどのオフィスビルが立ち並ぶparratストリートに全裸の男性が現れた。目撃者のElen Karmanによると、彼は黒いサングラスに白い手袋以外に何も身につけていなかった。 彼はすぐに警察に逮捕された。逮捕された時、彼は驚いた様子でこう警察に尋ねた。「私の姿が見えるのですか?」

おわりに

英字新聞”柄”の包装紙として、人々の生活をおしゃれに彩るべく生まれた架空の新聞紙。読むために作られていないにもかかわらず、実際に読み進めてみると、とても不思議で面白い内容が詰まっていました。「自分も読んでみたいかも…?」少しでもそう思った方は、ぜひお店に足を運び、英字新聞を手にとってみてはいかがでしょうか?

もちろん読んだ後は包装紙としておしゃれに使うこともお忘れなく。

owarini

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