【記憶のメカニズム】一日で学ぶベストな英単語数は?

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英語力を高めていくうえで欠かせないのが単語の学習です。われわれの記憶力とも大きく関連している単語の暗記ですが、一体どのように学習していくのが効果的なのでしょうか。

今回の記事では、われわれの記憶のメカニズムの観点から、一日で学ぶ最適な単語数について、記憶に定着させるためのポイントとともにご紹介していきます。

単語学習における「基本のキ」とは?

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効果的な単語の学習方法については、人間の記憶の仕組みからさまざまなヒントを得ることができます。そこでまずは、われわれの記憶のメカニズムの観点から、単語学習で必要となる基本姿勢について考えてみましょう。

学習したものは、次の日には74%忘れる

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(画像)Free Junior Academyより

まずご紹介するのは、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスによって導き出された「忘却曲線」という人間の記憶に関するグラフです。ここから明らかとなったのは、「学習した20分後には58%、1時間後には44%、1日後には26%、7日後には23%、1ヶ月後になると21%しか覚えていない」という結果です。

このように、われわれの記憶は1時間を経過すると急速に忘却が進み、翌日には8割近くを忘れてしまう……といわれています。そのため、何よりも必要不可欠となるのが復習なのです。繰り返し復習を行うことによって、すぐに忘れてしまう「短期記憶」から長期間覚えていることが可能な「長期記憶」へと移行させることができ、これにより記憶が定着するといわれています。

短期間で何度も繰り返すのが効果的

また、われわれの記憶のメカニズムでは、時間が経過すればするほど、再記憶までに時間がかかるといわれています。そのため、記憶してから出来る限り早い段階で復習を行うことが大切です。

ここではJames M. Vardaman著『毎日の英単語 日常頻出語の90%をマスターする』という単語本にて提示されている、効果的な復習時期の目安についてご紹介します。

【長期記憶化しやすい復習時期の目安】
1回目:初回学習
2回目:1日後
3回目:2日後
4回目:4日後
5回目:8日後
6回目:16日後
(参考:James M. Vardaman『毎日の英単語 日常頻出語の90%をマスターする』)

このように、単語の学習においては、同じ範囲を短期間で何度も繰り返して学習することで短期記憶を長期記憶へと移行させ覚えていく…という方法が効果的といわれています。

学習計画の立て方について

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それでは、この単語学習における基本姿勢を踏まえ、具体的な学習計画の立て方の例をご紹介します。

ここでは、仮に300語を1ヶ月で学習するという目標を立てた場合を例に考えてみましょう。単語総数300語を30日間(約1ヶ月)で学習したい場合、単純計算すると300語÷30日=10個/日になりますが、ただ単純に毎日10個ずつを30日間に分けて学習するというやり方では、復習のタイミングを考慮していないため、効果的とはいえません。

先述したように、単語学習において重要となるのは復習です。そのため、30日間の中に復習のタイミングを数回入れた計画にしなくてはなりません。たとえば今回の場合は、最初の1週間で1日あたり60個学習していけば、5日間で300語すべてを学習することができます。2週目以降はまた5日間をかけて同じ範囲を繰り返し学習することで、1ヶ月のうちに計4回ほど同じ単語に触れることができるようになるのです。

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復習のタイミングを早めたい場合は、新しく単語を学んでいく作業と復習を同時並行に進めていくのもよいでしょう。たとえば、一日あたり、30個を新しく学習しながら、前日に学んだ30個を復習する……といったやり方です。この方法であれば、記憶がより長期化されやすいといえるでしょう。

このように、単語学習においては、1回学んだからそれで終わりとするのではなく、できる限り短い期間で同じ範囲を学習できるように意識してスケジュールを立てることが大切です。1回目の学習では、すべてを覚える必要は全くなく、回数を重ねるたびに分からない単語の数を減らしていくことを目標としていきましょう。英語学習においては、目標を数値化し、成果の判断基準とすることで、学習の自己マネジメントもしやすくなります。

【参考】学習効果を高めるために意識したいこと

また、記憶に定着させるためには、目で見て覚えるだけではなく、できるだけ多くの感覚を動員することが有効だといわれています。単語学習においては、目で見る、耳で聞く、口を動かして発音する、手を動かして書く…など感覚をフルに使った学習を意識していきましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。単語を記憶に定着させるためには、何よりも復習が必要不可欠です。復習の機会を定期的に設けて、単語力を確実に伸ばしていきましょう!

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