「英語には日本語のような敬語はない」と思っている人は多いかもしれません。けれども、英語にも敬語は存在します。とくにビジネスの現場では、敬語を使わないと相手を怒らせたり不快な気分にさせたりすることも……。上司、顧客、取引相手などに対して丁寧な対応が必要なのはどの言語を使っていても同じですよね。
というわけで今回は、ビジネスの現場で使う敬語の英語表現をクイズ形式で紹介します。
「どのようなご用件でしょうか?」
会社に顧客や取引先から電話がかかってきました。「どのようなご用件でしょうか?」と尋ねるときに適切なフレーズはAとBのどちらでしょうか?
A. May I help you?
B. How may I help you?
AのMay I help you? は、お店の店員などが「何かお手伝いしましょうか?」や「何かお探しですか?」と尋ねるときの定番表現です。質問をした時点では、相手が手伝いを必要としているかどうかはわかっていません。
BのHow may I help you? は、「どのようなご用件でしょうか?」と尋ねるときの定番表現です。会社で外部からの電話を受けたとき、カスタマーサービスでの顧客対応のときなど、相手が自分(または会社の誰か)に用事があることがわかっているときに使います。ですから、クイズの正解はBです。
「しばらくお待ちください」
ビジネスで頻繁に使われる「しばらくお待ちください」というフレーズ。相手を不快にさせないように丁寧に伝えたいですよね。そこでクイズです!下のA、B、Cの例文は、どれも「しばらくお待ちください」というときに使えます。丁寧な順に並べましょう。
A. Please wait for a while.
B. Could you please wait for a while?
C. Can you wait for a while?
英語圏の子どもたちは、Pleaseは頼みごとをするときのMagic Word(魔法の言葉)だと習います。けれども、ビジネスの現場では、何か依頼するときにPleaseと言っただけでは、失礼になることも。とくに顧客や目上の人を待たせたいときは、Aの例文のような表現は避けましょう。
英語で依頼をするときの定番表現「Can you ~?(~してもらえますか?)」の敬語表現が「Could you~?(~していただけますか?)」です。「しばらくお待ちください」を丁寧に言いたいときはBのCould you please wait for a while? を使います。クイズの正解は、丁寧な順にB→C→Aです。
「大変お待たせいたしました」
相手を待たせたときに使う「お待たせいたしました」は、どれくらい相手を待たせたかによって表現が変わります。では、そこまで長い時間を待ってもらっていない時に適したフレーズはAとBのどちらでしょうか?
A. Thank you so much for waiting.
(お待ちいただき大変ありがとうございます。)
B. Sorry to keep you waiting so long.
(長らくお待ちいただき申し訳ございませんでした。)
日本人はすぐにSorryと言ってしまいがちです。けれども、待たせた時間が少しの場合は「Thank you ~」で感謝の気持ちを伝えましょう。ですから、クイズの正解はAです。
「~していただけると幸いです」
「~していただけると幸いです」というのは、とても日本語的な表現なので、英語で言いたいときに悩む人は多いかもしれません。そこで問題です。「~していただけると幸いです」というフレーズを完成させるために、下の例文の( )に入る言葉は”happy”と”great”のどちらでしょうか?
It would be ( ) if you could come to see me next Monday.
(来週の月曜日にお越しいただければ幸いです。)
「happy=幸せ」と習うので「幸いです」と表現したいときにも、It would be happy if you could ~と言いたくなるかもしれません。けれども英語では、It would be great if you could ~が自然です。
ただ、このフレーズは、とても丁寧であると同時にかなり控えめな表現でもあります。ですから、相手に本当に何かをしてもらいたいときには、下の例文のようなフレーズを使うことをお勧めします。
Could (Would) you come to see me next Monday?
(来週の月曜日にお越しいただけますか?)
Could you ~?とWould you~?は、英語で依頼をするときの定番の敬語表現です。
英語の敬語をマスターすると仕事が円滑に進む!?
たとえ悪気がなかったとしても、失礼な言葉遣いのせいでビジネスが上手くいかなくなることも……。ビジネスで英語を使うときも、日本語で会話しているときと同じように、相手に対する気づかいを言葉で伝えることが重要です。
『「承知しました」は英語で?日本人がビジネスでよく使う敬語を表現する英語フレーズ』では、ビジネスのさまざまな場面で使える「承知しました」を紹介しています。今回の表現と合わせてマスターしましょう!
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