「英語が話せる」ようになりたいという目標を持って、英語学習をしている方で、知識は増えているけど、中々話せるようにならない、成長実感がわかないという人も多いのではないでしょうか。今回は「英語が話せる」に少しでも近づくための大切な3つのポイントについてです。
アウトプット(話す)のためのインプット(覚える)学習が大切
「(中学から大学までの)10年間英語を勉強したのに英語が話せない」という類の話は、だれもが聞いたことがあるはずです。そして、たいていの場合、学校で行われていた「インプット」重視の英語教育にその原因があるとされます。しかし、「インプット」学習が「アウトプット」のために全く役に立たないと考えるのは間違いです。
英語を話すには「インプット」学習と「アウトプット」学習のバランスが大切です。頭の中に「インプット」されていない英語は絶対に「アウトプット」できません。カラカラの乾ききったスポンジや雑巾をいくら絞っても水は滴り落ちてこないのと同じ仕組みです。また、アウトプットされる英語の、語彙レベルや質も、インプットされている英語で決まります。
「10年間英語を勉強したのに英語が話せない」のは、学校でアウトプット学習をせずにインプット学習だけを行ってきたことに問題があるのです。インプット学習も英語を話せるようになるための大切な要素なのです。
「理解できる英語」と「話せる英語」は大違い
「読める英語」と「話せる英語」のレベルは全く異なります。これは日本語で考えてみるとわかりやすいかもしれません。
私たちはNHKのニュースキャスターが話している日本語の意味はたいてい理解できます。しかし、即興的に同じ内容のことを、同じ語彙・文法レベルで話すことは相当難しいはずです。
同じことが英語にも当てはまります。例えば私の場合では、英検1級レベルの長文問題はほとんど正答できます(理解できます)。しかし、同じ英検1級の面接試験で話せる英語は準2級程度(中学3年生レベル)の語彙・文法レベルです。書ける英語でさえも2級程度(高校3年生レベル)までが限界です。
「英語を話せる」ために大切なことは、難しいことを話そうとするのではなく、「自分の知っている語彙・文法を使って」伝わるように話をすることなのです。
英語を「知っている」から「使える」に転換するトレーニングを!
「英語を話せる」ようになるためには「話す」に特化したトレーニングが必要です。このトレーニングにおいて欠かせないことが、実際に「声に出す」ことです。私の知る限り、この「声に出す」トレーニング量が不足していて、なかなか「英語を話せる」ようになれない方が数多くおられるようです。
「声に出す」トレーニングが不足するには大きく二つの原因があるようです。
一つは環境的な問題です。「声に出す」トレーニングは、図書館やオフィスなどの他人がいる場所ではなかなか行えません。対策としては、自宅はもちろんのこと、駅まで歩いている間や自家用車の中など、声が出せる状況では「声に出す」トレーニングを集中的に行うべきです。
二つ目の原因は、「声に出す」と疲労度が極端に高まります。個人的には30分が限界ではないでしょうか。それゆえ、細切れの時間に、ほんの数分でも行うことを心掛けるといいでしょう。
今回ご紹介した「英語を話せる」3つのコツを日常の学習で意識してください。少しでも「英語を話せる」に近づかれることを願っています。
~ さいごに ~
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