グローバル化が進み、多くの外国人が観光やビジネスで日本を訪問するようになりました。そのため、以前に比べると、突然外国人に道を聞かれた、あるいは道に迷って困っている外国人を見かけた、ということも増えてきたように思います。
そこで今回は、とっさに一言が伝えられるように、道案内で役に立つ簡単な英語フレーズをご紹介します。道をきかれた瞬間のシーンからから案内するまでを、5つのパートに分けていますので、ぜひ、実際の場面をイメージして、覚えてみてくださいね。
外国人から道を聞かれたときに使われる定番フレーズ
突然英語で話かけられるとびっくりしてしまって、何を言っているのか理解できなくなること、ありますよね。ここでは、駅に行く中迷ってしまった外国人から話しかけられるときによく使われるフレーズをお伝えします。いざという時でもしっかり聞き取れるように、定番の英語表現を知っておきましょう。
How do I get to the station?
(駅にはどのように行ったらいいですか。)
Where is the station?
(駅はどこですか。)
Could you tell me where the station is?
(駅の場所を教えてくれませんか。)
このような道を尋ねる英語表現は、旅行などで知らない土地を訪問した時にも役に立つので、覚えておくと便利です。
英語で道案内してみよう
英語で道案内する場合には、方向や位置をはっきりと簡潔に示すことが大切です。難しい単語を使う必要はありません。
例えば、
Ok, go straight on, and then turn right at the Japan bank. You will see the station on your right.
(はい、まっすぐに行って、それから日本銀行を右に曲がります。右側に駅が見えますよ。)
Sure, walk along this street, and at the next traffic light, turn left. The station is near the Hotel.
(はい、この通りに沿って歩いて行ってください。そして、次の信号で左に曲がります。駅はホテルの近くにあります。)
このように、中学生レベルの英単語だけで、歩く順番通りに説明すればよいので、英語がそれほど話せない人でも慣れてしまえば問題なく相手に伝えることができます。
中学生レベルの英語を忘れてしまったという人は、道案内によく使われる英単語・英語表現を次の章でおさらいしてみましょう。
中学英語レベルでも道案内できる単語や英語表現
覚えておくと安心。道案内に必要な基本フレーズを紹介します。
1.方向を示す英語表現
Turn +方向
Turn left (左に曲がってください。)
Turn right (右に曲がってください。)
Go +方向
Go right (右に行ってください。)
Go left (左に行ってください。)
Go straight on (まっすぐに進んでください。)
Go towards (〇〇の方向へ行ってください。)
例文)Go towards the Tower.
(タワーの方向へ行ってください。)
Go along (〇〇に沿って行ってください
例文)Go along the street.
(通りに沿って行ってください。)
Go past (〇〇を通りすぎてください
例文)Go past the post office.
(郵便局を通りすぎてください。)
Go up (〇〇を上がってください
例文)Go up the hill.
(丘を登ってください。)
Go down (〇〇をくだってください
例文)Go down the hill.
(丘をくだってください。)
Cross +場所
Cross 〇〇 (〇〇を横断してください。)
例文)Cross the street.
(通りを横断してください。)
Stay on 場所 for 時間
Stay on 〇〇 for 〇〇 (〇〇を〇〇分間そのまま進んでください。)
例文)Stay on A25 for 5 minutes.
(A25を5分間そのまま進んでください。)
2.位置を示す英語表現
方向を示した後に、目的地の位置を具体的に教えてあげましょう。前置詞に抵抗がある人も多いかと思いますが、下記のような画像でイメージするとわかりやすいですよ。
On (上に)
例文)It is on the main street.
(大通りにあります。)
In front of(前に)
例文)It is in front of the bank.
(銀行の前にあります。)
Behind(後ろに)
例文)It is behind the bank.
(銀行の後ろにあります。)
Next to (隣に)
例文)It is next to the bank.
(銀行の隣にあります。)
Beside(そばに)
例文)It is beside the bank.
(銀行のそばにあります。)
Near(近くに)
例文)It is near the bank.
(銀行の近くにあります。)
Opposite(反対に)
例文)It is opposite the bank.
(銀行の反対にあります。)
On/at the corner (角に)
例文)It is on/at the corner.
(角にあります。)
On your left (あなたの左側に)
例文)You will see it on your left.
(あなたの左側に見えます。)
On your right (あなたの右側に)
例文)You can find it on your right.
(あなたの右側にあります。)
困っている外国人に声をかけるには?
道で迷っている外国人を見かけた、そんな時には”Excuse me”(すみません)と最初に言います。このフレーズによって、相手の注意を引きつけることができ、良い印象を与えることもできます。
Excuse me, are you looking for somewhere?
(すみません、どこかを探しているのですか。)
Excuse me, are you ok?
(すみません、大丈夫ですか。)
Excuse me, so you have any problem?
(すみません、お困りですか。)
Excuse me, would you like me to help?
(すみません、お助けしましょうか。)
これらの英語表現は、困っているようすの外国人に話しかけたいというときならいつでも使うことができるフレーズです。覚えておくといいですね。
【おさらい】中学生レベルの英単語を使って道案内の練習をしてみよう
ここでは、基本フレーズを使った道案内の会話例をあげます。様々なシチュエーションをイメージしながら読み進めてみてください。
昼食の時間にお蕎麦屋さんに同僚と一緒に向かっていると、
相手:Excuse me, how do I get to the academy?
(すみません、アカデミーにはどのように行ったらいいですか。)
自分:OK, go straight on this street. Then at the second traffic signal, turn left. It is next to the convenience store.
(はい、この通りをまっすぐに行ってください。それから、2番目の信号を左に曲がってください。それはコンビニの隣にあります。)
日曜日にジョギングしていると、突然、
相手:Excuse me, where is the community center?
(すみません、コミュニティ・センターはどこですか。)
自分:It takes about 5 minutes. Go along the river and go past the school.
It is next to the pet shop.
(5分くらいのところにあります。川に沿って行って、学校を通りすぎます。それはペットショップの隣にあります。)
また、方向だけではなく、おおよその所定時間や距離を教えてあげると親切でいいですね。
It takes 〇〇minute(s). (〇〇分かかります。)
It is about 〇〇 m. (およそ〇〇メートルです。)
道を歩いていると、車が近づいてきました。そして、運転席から、
相手:Excuse me, could you tell me where the closest ATM is?
(すみません、一番近いATMはどこか教えてくださいますか。)
自分:Sure, stay on the Route 4 for 2 minutes and go towards the National museum. You will see the bank on your left.
(はい、道路4号を2分間そのまま進み、国立博物館の方向へ行きます。あなたの左側に銀行が見えます。)
まとめ 隙間時間でOK!オンライン英会話はもう怖くない!
2020年の東京オリンピックに向けて、日本への関心も高まり、訪日外国人の数も年々増加しています。この先はさらに観光客も増え、日本国内にいても英語が使えることが必要になってきます。
しかし、無理に難しい言い回しを覚えなくても、道案内の程度であれば、中学校レベルの英単語だけで十分に伝わるもの。学生時代に学習した文法は使っているうちに思い出してくるので心配ありません。
一番重要なのは、英語に触る時間を増やすことです。通勤時間やランチタイムを利用して、オンラインで英会話を学ぶことも学習法の一つです。
オンラインであれば、5分前に予約ができるので、出勤前や帰宅後の都合の良い時間帯に学習できます。プロの講師と一緒なのでやる気も持続し、楽しく、無理なく英語学習を継続することができます。ぜひ、試してみてくださいね。
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