英語って必要?英語を学ぶ意味を英語を話して得したエピソードから考える

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社会のグローバル化にともなって「英語を勉強しなければいけない」という言葉を聞かない日はなくなりました。どこの本屋でも英語の参考書が山積みにされ、英語の資格試験の受験者は増えつづけています。「英語なんて一切必要ない」という人はまずいないでしょう。

とはいえ、日本で普通に暮らしていて、英語を使うことはほとんどありません。英語が役に立つという実感が持てないせいで、学ぶ意欲が落ちてしまう人も多いと思います。日本で暮らす日本人にとって、英語を勉強するメリットはなんなのでしょうか?

そこで今回は、筆者が実生活の中で「英語ができてよかった!」と感じたエピソードを4つご紹介します。英語ができることの「ちょっとした」メリットを、肩の力を抜いてご覧ください。

日本語の10倍の情報量で、小説やアニメの感想が見られる

自分の好きな小説や漫画に、他の人はどんな感想を持っているの?私はこれが結構気になるタイプです。すべての作品の感想が日本語で読めればいいのですが、日本語で書かれた感想が少ない場合もあります。

スティーブンキングの「霧」(原題:The Mist)という小説をご存知でしょうか。謎めいた世界観がウリの名作ホラー小説で、映画化もされています。私はこれを読んで、ぜひ他の人の考察が見てみたいと思いました。

ですが、日本語で検索しても、ほとんど情報が出てきません。Wikipediaには登場人物の名前くらいしか書かれておらず、感想を書いているサイトもちらほらとしか見当たりません。

しかし、”Stephen king the mist”と英語で検索してみるとどうでしょうか。まず、英語版Wikipediaの情報量は、日本版と全く違います。小説の書かれた経緯、その後の作品にあたえた影響まで、みっちり書かれています。現地のキングファンによるとてもくわしい考察サイトもいくつも見つかりました。

全インターネットのコンテンツの中で、日本語で書かれたものは4%程度しかありません。半分が英語で提供されているのです。英語で書かれた情報が読めると、日本語しかできない場合にくらべて、面白いものが10倍以上に増えるのです。

日本の作品でも、外国の人の感想を見ると意外な発見があります。例えば、日本のアニメは世界的にファンが多いといわれています。海外にもアニメファンのフォーラム(交流サイト)がたくさんあり、そこでは英語が使われています。

海外サイトを見ると、まったく予想外のキャラクターが大人気になっていたりすることが多々あります。日本とは違った切り口からの考察が見つかることもあります。英語ができると、アニメ本編と海外の感想とで、2倍楽しめるのです。

ところで、筆者だけかもしれませんが、日本のネットフォーラムって安心して見られないと思いませんか?作品やキャラクターに対する中傷があったり、他の利用者への攻撃的な書き込みがあったりして、いやな気分になることがありますよね。ところが、英語で書かれたサイトなら、そんな心配はありません。

海外サイトが平和だというわけではありません。攻撃的なコメントはどこにでもあります。でも、母国語以外で書かれていると、ニュアンスがわかりません。そのため、攻撃的なコメントを見ても、日本語ほどいやな気分になりにくいのです。その意味で、海外サイトを見るのはとても快適だと思います。「海外の反応」翻訳サイトに頼らずに、自分の力で読んでみたくありませんか?

海外での緊急事態にも、落ち着いて対応できる

筆者は以前、台湾に一カ月滞在していました。その時、台北市内でスマートフォンをなくしてしまったのです。当然探さなければいけません。その日に立ち寄ったお店すべてに戻って、「スマホ見ませんでしたか?」とたずねます。

私は中国語が少しわかるので、最初は中国語ではなしを聞いていました。しかし次第に「これはらちが明かないな」と思いはじめました。相手の母国語ではなしてしまうと、「どこで落としたの?なんで落としたの?どこの国から来たの?どこに泊まってるの?」などなど、関係ないことまで質問され、だんだん雑談になってしまうのです。

知りたいのは、相手がスマホを見たか見ていないかの一点だけ。相手にもそれだけに答えてもらいたいのです。こういう時、英語を使うと本当にスムーズにはなしが進みます。

Excuse me, I lost my phone and I’m looking for that. I visited here 2hours before. Have you found any phones around here?
(すみません、スマホを失くしてしまって、探しています。二時間ほど前にここに来ました。スマホをこの辺りで見ませんでしたか?)

こう聞かれると、相手も英語で答えるしかありません。英語なら、関係ないことをいろいろはなしたりする余裕はなくなります。そもそも限られた言葉しか知らないからです。

No, I didn’t. What color is it?
(見ていません。どんな色ですか?)

このように、探し物に関係のあることだけを、直接的にやり取りできます。これができるのは、お互いにとって外国語だからです。おかげで、スマホは無事に見つかりました。

「お互いにとっての外国語」でなら、気兼ねなく意見がいえる

「母国語でない言葉は便利」

これは、外国にいるときだけではありません。日本国内で外国人とはなすとき、もし相手の日本語がペラペラだったとしても、英語はとても役に立ちます。「お互いにとって外国語であることば」は、意外と便利なのです。

お互いの母国語ではなすと、細かいニュアンスの違いで傷ついたり、気を使わなければいけなかったりする場面が多くあります。日本に滞在する外国の方にきくと、「日本語は敬語などのマナーに厳しいので、怖くてはなしにくい」という方は多いです。そういう方に対して

OK, then let’s speak in English!
(わかりました。では英語ではなしましょう)

というと、スムーズにコミュニケーションが取れるようになります。英語は、日本語ほど敬語にうるさくないからです。英語ではなしている時は、細かいニュアンスの違いに気をつける必要がなくなります。なぜなら、お互いにとって外国語だからです。

日本語の授業をした後で、フィードバックをもらいたいとき、日本語で聞いてもあまりいい答えは返ってきません。気を使って、「よかった」「面白かった」といわれてしまいます。そういうときは、英語で聞きなおします。

How do you see my class? Did you find any problems?
(授業についてどう思いますか?問題点はありませんか?)

すると、多くの人が意見をいってくれます。

You speak a little fast, sometimes I can’t understand what you are talking about.
(はなし方が少し早いです。たまに何をいっているのかわからなくなります)

Basically grate, but your voice is small in the speaking class.
(基本的にはいいと思います。でも、スピーキングのレッスンのとき、少し声が小さいですね)

貴重なフィードバックは、外国語の方が得やすいのです。きっと、ビジネスでもサークル運営でも、似た場面があるのではないでしょうか。英語を使うと、お互いに気兼ねなく意見を交換できるのです。

英単語力が、プログラミング入門のハードルを下げる

プログラミングを勉強するとき、意外にも英語の知識が役に立ちます。

筆者は最近プログラミングを勉強しはじめ、プログラミング言語が英単語の組み合わせであると知りました。

試しにWebサイトのソース(そのウェブサイトの設計図のようなもの)を開いてみると、一面の英単語であることがわかります。ゲームプログラマーの友人がいうには

「英語にアレルギーがあって、入口のところでプログラミングをあきらめてしまう人が多い」

とのことです。英語を勉強していたおかげで、門前払いを食わずに済みました。

英語の知識はプログラミングを学ぶのに便利ではないかと思います。プログラミングは、手で英単語を入力していく作業です。一文字でも間違えると、プログラムは絶対に動かなくなります。ということは、英単語のスペリングを勉強していることが役に立ってくるのではないでしょうか。

例えばPythonというプログラミング言語では、「startswith」や「continue」「append」など、ちょっとややこしいつづりの英単語をよく使います。これを、なんどもなんども、しかも一文字も間違えずに書かなければいけません。一文字でもスペルミスをすればすぐにエラーになります。

プログラムを書いている中で、「英語のつづりを練習しておいてよかった」としみじみ思いました。友人の中には、英単語をつづるのが苦痛で諦めてしまった人もいたからです。

まだまだ初心者ではありますが、英語を学んでいたおかげで、滑り出しはうまくいったと思っています。

まとめ

英語を勉強することには、意外なメリットがたくさんあるものです。英語が伸び悩んでいる方は、自分の生活の中で、どんなことで得をできるか考えてみましょう。「グローバルに活躍する」だけが英語を学ぶ意味ではありません。より身近なメリットが、身の回りにはたくさん転がっているはずです。

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