外国人観光客が街に増えていることから、英語を使って活躍する機会がこれからさらに増えそうです。
そこで今回は、英語を生かした「観光ボランティア」の活動に興味がある人に役立つ情報をお届けします。
観光ボランティアになるには?
英語のvolunteerとは、「自発的に何かをする人」「進んで志願する」ということ。単に無償で働くということではないのです。英語を使って外国人旅行者の役に立ちたいと自分から進んで志願する場合、例えば次のような方法で観光ボランティアになることができます。
※いずれも募集時期が限定されている場合があり、応募には確認が必要です。
自治体の募集に応募する
都道府県や市町村の観光や地域活性を担当するセクションで、観光ボランティアを募集していることがあります。地元の自治体のウェブサイトで確認してみましょう。例えば東京都では、外国人に東京の魅力を紹介する「東京都観光ボランティア」を募集。
困っている外国人に声をかける「街中観光案内」や、都庁の案内、都内の所定のルートを回るものなど、いくつかのサービスがあります。
「東京都観光ボランティア」
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/tourism/volunteer/
「グッドウィルガイド」になる
日本政府観光局(JNTO)では、自ら進んで善意で外国人を助けてあげられるような「グッドウィルガイド」(Goodwill Guide=GG)の登録を行っています。goodwillとは「善意」という意味。この「グッドウィルガイド」に登録した人たちが、各地で「SGG」(=Systematized Goodwill Guide)というボランティア組織を作り、継続的な活動ができるようにしています。
例えば、東京・浅草の浅草文化観光センター内に「東京SGGクラブ」があり、カウンターでの観光案内や街中の同行ガイドなどを行っています。まずは、「グッドウィルガイド」に登録しましょう。
「グッドウィルガイド」
https://www.jnto.go.jp/jpn/projects/visitor_support/goodwill_guides.html
一般のボランティア団体に参加する
東京都には公益財団法人東京都観光財団が実施する「東京シティガイド検定」があり、これに合格した人を中心とするNPO法人「東京シティガイドクラブ」があります。
また、大阪にはNPO法人「大阪観光ボランティアガイド協会」があり、大阪各所の観光地の案内をしています。こういった組織に登録してガイドを行うことも可能です。
NPO法人「東京シティガイドクラブ」https://tcgc.jp/
NPO法人「観光ボランティアガイド協会」http://www.ovgc.jp/
ボランティアガイドに求められる英語力は?
いざボランティアをするとして、どれくらいの英語力があればよいのか、不安に思う人は多いと思います。ここではその目安をご紹介します。
初級レベルでもチャンスが
募集時に「英検2級以上」という基準を設けているところもあるようですが、一般に「外国人とコミュニケーションを取るのに十分な語学力」としている団体が多いようです。また、英語以外に中国語や韓国語など他のアジアの言語ができる人を募集していることが多く、2カ国語以上できると有利かもしれません。
一方で、登録前に語学やガイド実務に関する講座が設けられている例もあり、現在の語学力が低いからといって、あきらめてしまう必要はありません。語学力が初級レベルでも、やる気のある人にチャンスが来ます。
プロガイドの英語力は?
ちなみに、ボランティアではなくプロのガイドとして仕事をする人のために、「通訳案内士」の資格を与える国家試験があります。旅行業や各国の生活文化・危機管理などの筆記試験と口述試験からなる、大変難易度の高いものです。
この試験では、「英検1級以上」または「TOEICテスト900点以上」(1年以内のスコア)の保持者は英語試験免除。つまり、プロのガイドには、「英検1級以上」「TOEICテスト900点以上」の実力があると思っていいでしょう。
「自分にはプロのガイドはとても無理」と思ってしまうかもしれませんが、実はこの全国で通用する「通訳案内士」のほかに、一部の地域限定で活動できる「地域通訳案内士」の制度があります。
東京都、京都市、金沢市、札幌市など各自治体で募集、語学力の基準はそれぞれ異なりますが、「TOEIC600点以上」など、全国を案内する「通訳案内士」に比べると、低い基準が設けられているようです。プロのガイドになることに興味がある人は、まずこの「地域通訳案内士」を目指してみてはいかがでしょうか。
ボランティアとして活動するための英会話フレーズ
観光ボランティアの第一歩は、「街中で困っている外国人を助けてあげる」こと。道に迷っている人、電車の乗り方がわからない外国人などにかけてあげたい一言を覚えておきましょう。
最初の一言
Hello. May I help you?
(こんにちは。お手伝しましょうか?)
Are you looking for something?
(何かお探しですか?)
助けてあげる
I’m a volunteer guide. Please let me know if you need help.
(私はボランティアガイドです。お手伝いが必要なようでしたら言ってください)
I can take you there.
(連れて行ってあげます)
I’ll show you how to do it.
(やり方をお教えします)
お礼を言われて
It’s my pleasure.
(どういたしまして=役に立ててうれしいです)
Don’t mention it. It’s my job.
(お礼なんていいです。私の仕事なんです)
まとめ
ボランティア活動は、どこかの組織に登録しなければできないわけというではありません。普段の生活の中で、街中で困っている外国人にMay I help you?と進んで声をかけてあげるのも、立派なボランティア活動。一言声をかけたのをきっかけに、どこの国から来たか、日本でどんなところを見て回ったか、外国人旅行者と話が弾んだという例もよく聞きます。
まずは日常の中でボランティア行為を実践し、「楽しかった」「こういう機会がもっとほしい」と思えたら、地元のボランティア団体に登録してみるといいかもしれません。
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