過去形を基礎からおさらいしよう!

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久しぶりに英語を勉強しようという時に、意外につまずきやすいのが「過去形」です。中学校で勉強していますから、一見すると簡単そうに見えます。ですが、独学でやってみると意外に複雑なところもありますよね。

今回は、英語の「過去形」、「過去進行形」を中心に詳しく説明しています。過去形の理解を深めるために復習してみましょう!

過去形は「過去に起こったこと」

英語には、その出来事がいつ起こったのかで、動詞の形を変えるというルールがあります。

過去形は、「過去に起こったこと」について話すときに使います。当たり前のようですが、一番大事なことです。それが過去に起こったのなら、かならず過去形を使う必要があります。

a. I watch a movie every day.
私は毎日映画を観る(という習慣がある)

b. I watched a movie last night.
昨日の夜は映画を見た

aの文では、「今」の習慣の話をしています。その場合は、watch(観る)をそのまま使えます。

bの文を見てみましょう。そのドラマを見たのは「昨日」なので、過去の出来事です。その場合は、過去形を使って、「過去に起こったことだよ」とはっきりさせてあげなければいけません。

過去形の作り方は「動詞+ed」

過去形の作り方はかんたんです。動詞の最後に「ed」をつけるだけで、過去形にすることができます。

このように、動詞の最後にひとつ「ed」をつけるだけでかんたんに「過去形」を作ることができるのです。

ところで、一番下のchange(変わる)を見てみて下さい。「ed」をつけるならchangeedになりそうですが、実際はchangedです。大事なのは「ことばの最後がedで終わること」なので、eで終わる単語にはdだけを付けます。

ルール1
動詞の最後にedをつけるだけ

ルール2
eが被りそうならdだけをつける

このedの発音は2種類あります。直前が「母音・カタカナで読むと濁音(ガ行・ザ行・ダ行・バ行)、カタカナで読むとマ行・ナ行・ハ行(h)・ラ行」の音の場合は「ドゥ」、それ以外は「トゥ」になります。

I listened to the music.
私はその音楽を聴いた。
アイ リスンドゥ トゥザミュージック

I kicked the ball.
私はボールを蹴った。
アイ キックトゥ ザボール

こう書くとごちゃごちゃとしてわかりにくいですね。こういう風に読み分けるのは、絶対にこうだと決まっているのではありません。人間の口にとって、こういう発音が楽だからです。わたしたちが読みやすく発音すると、自然にこうなってしまいます。ですから、最初からこのルールを覚える必要はありません。練習していくうちに、自然に改善されます。

edをつけない「不規則動詞」に気をつけよう

ここまでなら、英語の過去形はとてもかんたんです。ですが、過去形を勉強していると、どうしても困らされることがあります。動詞の中には、「動詞+ed=過去形」のルールを破ってしまう、困った動詞が混ざっているのです。例えば「ご飯を食べる」は英語で何と言うでしょうか?

I eat breakfast every morning.
私は毎日朝食を食べる(習慣がある)

今の習慣について言うならこの文を使います。では、「今朝」朝ご飯を食べたことはなんというでしょうか?

× I eated breakfast this morning.

過去形のルールからすると、eatにedをつけてeatedで大丈夫そうに思えます。でも、これは間違いです。なぜでしょうか? それは、eatが「ルールに合わない動詞」だからです。

「ルールに合わない動詞」とは、「動詞+ed=過去形」のルールに合わない動詞のことです。eatの過去形ならeatedのはずなのに、そうではない……。そういう動詞がたくさんあります。参考書では「不規則動詞」「不規則変化動詞」と呼ばれることが多いです。

○ I ate breakfast this morning.< br/>今朝は朝食を食べた

eatの過去形はeatedではなくateなのです。このように、ルールに合わない動詞は、1つ1つ覚えなければいけません。勉強する側からすると、正直かなり「めんどくさい」ものになります。

ルール3
ルールに合わない「不規則動詞」は要注意!

めんどくささに拍車をかけるのが、日常的に使うことばほどルールに合わないという点です。食べる・見る・作る……日常的によく使うことばほど、なぜかルール違反の動詞が多いです。

ことばの見た目が変わらないものもあります。例えば、read(読む)は、今のことについて言う時には「リード」のように発音されます。でも、過去の事について言う場合には、「レッド」のように発音されます。耳で聞くと、「red(赤い)」と同じ音になってしまうのですね。

「put(置く)」は、音も形も変わらない例です。

I always put books on the table.
私はいつもそのテーブルの上に本を置く(という習慣がある)

I put the book on the table this morning.
私は今朝そのテーブルの上に本を置いた

どちらの例でも、「プット」のように発音します。書いても話しても形が変わらないものもあるのです。

このほかにもsleep(眠る)→slept(眠った)、take(取る)→took(取った)、go(行く)→went(行った)などなど、いつも使う動詞に限ってルールに合わないものが多いのです。

これらの単語については、基本的には辞書を見ながら1つ1つ覚えるしかありません。

過去形と一緒に使われる英単語

過去形は、過去を表す単語とセットで出てくるものがあります。現在形の文と見分けやすいくなるので、セットで覚えると便利です。

1. Yesterday(昨日)

I went to the beach yesterday.

 私は昨日ビーチに行きました。

2. Last(最後の、先の)

She visited her grandparents last Friday.

彼女は、先週の金曜日に祖父母を訪ねた。

3. Ago(~前に)

He graduated a high school two years ago.

彼は2年前に高校を卒業した。

4. When(いつ、~の時に)

When I was a child, I lived in Kyoto.

子供のころ、京都に住んでいました。

5. Then(その時、それから)

We saw a movie and then we had dinner.

私たちは映画を見て、食事をしました。

6. Until/till(~まで)

We waited until the rain stopped.

雨が止むまで待った。

7. During(~の間に)

I read a lot of books during the summer.

夏の間に多読した。

8. Ancient (古代の)

The ancient Romans built an extensive road network.

古代ローマ人は広範囲にわたる道路網を築いた。

9. Historic (歴史的な)

They signed a historic treaty after the war.

彼らは戦後に歴史的な条約に署名しました。

10. Archaic (古風な、古代の)

The museum’s collection exhibits an archaic Chinese vase from the sixth century BCE.

その博物館のコレクションには、紀元前6世紀の古代中国の花瓶が展示されています。

11. Antique (骨董の、古風な)

She collected antique furniture from the 18th century.

彼女は18世紀のアンティーク家具を集めています。

12. Old-fashioned(時代遅れの)

Her grandmother still uses an old-fashioned typewriter

彼女の祖母は今でも古風なタイプライターを使っています。

13.Medieval(中世の)

The medieval castle was restored recently.

その中世のお城は最近修復された。

14. Prehistoric (先史時代の)

Prehistoric humans left cave paintings that we can still see today.

先史時代の人間が残した洞窟の壁画は、今日も見ることができる。

15.Formerly (以前は)

This area was formerly a bustling marketplace.
この地域は、以前にぎやかな市場だった。

16. Previously (以前は)

The building was previously used as a monastery.

その建物は以前、修道院として使用されていました。

17. Era (時代)

The digital era has transformed the way we communicate and access information.

デジタル時代は、私たちがコミュニケーションを取り、情報にアクセスする方法を変革しました。

18. Age (時代)

Children in the digital age are growing up with technology that was unimaginable.

デジタル時代の子どもたちは、想像もつかなかった技術とともに成長しています。

過去進行形とは?

過去のある時点で進行していた(継続していた)動作や状態を表現するために使用される時制です。日本語訳の基本は「(まさにそのとき)〜していた(~している最中だった)」です。

過去進行形は、「動作が過去に起こったという事実を伝える」ことや、「その動作がどのような状況の中で行われていたのか」、「どのような感じだったのか」といった文脈や状況を伝えるのに役立ちます。

過去進行形の作り方

過去進行形の作り方は、「was/were + 動詞ing」です。現在進行形と同じように、動詞ingを使います。

I was eating an apple.

私はリンゴを食べていました。

Bob was cleaning the room.

ボブは部屋の掃除をしていました。

過去形と過去進行形の違い

過去形は、「過去の特定の時点で完了した行動や状態」を表すときに使われます。一般的に、「過去の事実」や「短期間で起こった出来事」を表します。一方で、過去進行形は、「過去の特定の時点で進行中だった行動や状態」を表すときに使われます。「他の行動が起こる背景となっていた状況」を表します。

過去進行形とともに使われる英単語やフレーズ

特定の時を指す表現や、他の動作との関係を示す接続詞がよく使われます。いくつかその例を見てみましょう。

1. 時間を指す表現:

– at + 時刻(at 9 o’clock)

– on + 日付/曜日(on Monday, on March 25th)

– in + 月/年/時期(in April, in 2018, in the morning)

– when(when the phone rang)

I thought you were going shopping on Saturday.

土曜日に買い物に行くんじゃなかったの?

I was watching a movie when you called.

あなたから電話があったとき、私は映画を見ていました。

2. 他の動作との関係を示す接続詞:

– while(while she was studying)

– as(as we were leaving)

– just as(just as I was about to sleep)

While I was walking to school, I saw an old friend.

学校へ歩いているときに、旧友に会いました。

She was reading a book as rain started.

(雨が降り出した時、彼女は本を読んでいました。)

3. 動作が続いていたことを示す表現:

– all day(I was working all day yesterday)

– the whole time(She was talking the whole time during the trip)

– for + 時間の期間(He was playing video games for hours)

They were arguing all night and didn’t get any sleep.

彼らは一晩中喧嘩をしていて、全く眠れませんでした。

4. 特定の状況や習慣を示す表現:

– always(She was always complaining about her job)

– constantly(He was constantly losing his keys) – every day/week/month etc.(They were meeting up every Saturday

When she was on vacation, she was always looking for new restaurants to visit.

彼女は、休暇中にいつも新しいレストランを探していました。

現在完了形とは「過去との繋がりが現在も続いていること」

過去のある時点から現在までの間に起こった出来事や行動、またはその結果を表すのに使われます。現在完了形は、過去形と異なり、行動が過去から現在に至るまでの継続や、過去に起こったことを具体的な時間であらわさず述べる際に使用されます。

現在完了形の作り方は「have(has)+過去分詞」

現在完了形を作るには、「have」または.「has」(三人称単数の場合)に、動詞の過去分詞形を組み合わせます。過去分詞は規則動詞では基本形に「-ed」を加えた形(例:enjoyed)、不規則動詞では特殊な形(例:run, seen, been)を用います。

・William, have you finished your homework?
ウイリアム、宿題は終わったの?  

・I have been studying English since I was a high school student.
私は高校から英語の勉強をしています。

・How long have you been a teacher?
教師になってどのくらいですか?

もう少し詳しく知りたい人は、「英語の現在完了形ってなに?英語落第生だった私が独学で学んだ現在完了形の本質」で理解を深めよう!

過去完了形とは「大過去での行為や出来事」

過去のある特定の時点よりも前に起きた時点(大過去)での行動や状況を表します。話している過去の時点で既に完了していた行動や状況、またはその過去の時点までに起こった一連の出来事を示すのに使われます。

過去完了形の作り方は「had+過去分詞」

過去完了形を作るには、「had」に動詞の過去分詞形を組み合わせます。過去分詞は、規則動詞では基本形に「-ed」を加えた形(例:danced, showed)、不規則動詞では特別な形(例:gone, seen, been)を用います。

He had stood up and ran to his friends.
彼は立ち上がり、友達のもとへと駆けていった。

I had finished my homework before I went out to play.
遊びに出かけるより前に宿題を終えていた。

TIPS!
過去完了形は過去形と一緒に用いられることがよくあります。

さらに知りたい人は、「英語の過去完了形はこれで克服!完了時制・仮定法・大過去の3つの文法項目からわかりやすく解説!」を参考にしてみてください。

Pop Quiz 1 :

日本文の意味を()内の英単語を適切な形にして空所を埋めてください。

(1) 彼らが公園で遊んでいたとき、雨が降り出した。
   While they ___① (play) in the park, it ____② (start) to rain.

(2) 昨夜私があなたに電話した時に、あなたは何をしていたの?
   What you ____① (do) when I ____② (call) you last night?

(1) ① were playing    ② started
(2) ① were you doing   ② called   

Pop Quiz 2 :

()内の動詞を使って適切な形にして空欄を埋めてみましょう。

① By the time we got to the theater, the movie ____ (start).
② Before she moved to London, she ____ (live) in Paris for three years.
③ We ____ (be) to that new restaurant several times this year.
④ Bob ____ (eat) dinner yesterday in my house.

答え:① had started ② had lived ③ have been ④ ate

(まとめ)日本語にない時制を理解しよう

時制は日本語ありませんが、英語では「過去形」「過去進行形」「現在完了形」「過去完了形」など分かれています。

過去形は基本的には「動詞+ed」で作ることができます。たった二文字付け加えるだけですから、むずかしくはありません。問題は、「不規則動詞」というルールに合わないグループがいることですね。過去形でつまずいてしまったという方は、多くがここでむずかしさを感じているようです。

過去進行形、現在完了形、過去完了形については、過去形を理解していれば難しくはありません。たくさん問題を解いて、理解を深めていきましょう。

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