神社と寺を英語で言うと…。神社と寺の違いを英語で説明できる英会話フレーズ

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日本国内に点在する「神社」と「お寺」は私達の生活に根付いていますが、外国人にとってはその違いがわかりにくいもののようです。また日本人の宗教や信仰などもよく理解されていません。今回は背景となる宗教や信仰などから、神社とお寺の違いをしっかり理解して英語で説明するためのフレーズを紹介したいと思います。

「神社とは」「お寺とは」を英語で説明すると

「お寺って何?神社って何?」と外国からの友人に聞かれたら、あなたならどう答えますか?日本語でも説明が難しいという方も多いかもしれません。まずは神社やお寺などをシンプルに説明するフレーズをご紹介したいと思います。

神社を英語で説明する英語フレーズ

Jinja is a shrine to Shinto. Many Japanese go to the jinja to worship on New Year.
(神社とは、神道のための聖堂です。日本人は新年のお参りに神社に行きます。)

解説:私達は神社のことをShrineと学んできたかと思いますが、厳密にいうと、Shrineとは神や英雄、聖人を祀る場所の総称で、「聖地」などの意味もあります。神社を説明する場合は、特に「神道」のための社(やしろ)であると伝えて、どの宗教のものかをはっきりさせるといいでしょう。「Worship」は「参拝する」の意味。

神道を英語で説明する英語フレーズ

Shinto is the traditional faith of Japan from ancient times. Shinto does not have a founder. It came into existence naturally without clear doctrines or sutras. In Shinto it is believed that gods dwell in all things, and these gods are called yaoyorozu no kami.
(神道とは古代からある日本伝来の信仰です。神道には開祖などはおらず、はっきりとした教義や経典などもなく自然に発生しました。神道では神々はすべてのものに宿っていると考えられ、それらの神々は「八百万の神」と呼ばれています。)

解説:神社のことを説明する上で「神道とはなにか」というのは避けて通れないものです。「Founder(教祖)」「Doctrine(教義)」「Sutras(経典)」などは宗教の話題には頻出の単語です。「Dwell in 〜」は「〜に住む」「〜に宿る」という意味。全てのものに神は宿っているという神道の考えを上手く説明してみてくださいね。

お寺を説明する英語フレーズ

Tera is a Buddhist temple where statues of the Buddha are enshrined, Buddhist monks lives, and Buddhist doctrines are preached.
(寺とは仏教の寺院のことで、そこでは仏像が安置され、僧侶が住んだり、仏教の教えが説かれたりしています。)

解説:Shrineと同様、Templeも「仏教」の寺院とは限らないため、日本のお寺を説明する時は必ず「Buddhist temple(仏教の寺院)」といいましょう。「statues of the Buddha」は直訳すると「仏の彫像」で、つまりは「仏像」のこと。「enshrine(安置する)」」「Buddhist monk(僧侶)」「Buddhist doctrine(仏教の教え)」「preach(説教する)」などもこの機会に覚えたい単語です。

神社とお寺の違いを説明しよう

外国からの友人に、神社とお寺の違いがいまいちわからないと言われた場合、どう言えばシンプルに伝わるでしょう。色々な説明の方法がありますが、下記のような例を参考にしてみてくださいね。

お寺と神社の違いを一言で言うと

まずは神社とお寺を比較して、その大きな違いを一言で説明してみましょう。まずは下記のように、どの宗教の建物なのかをはっきりと対峙させて説明するのもわかりやすいでしょう。

Jinja is a shrine to Shinto, and Tera is a temple to Buddhism.
(神社は神道のための聖堂で、お寺は仏教のための寺院です。)

また、さらに付け加えるのであれば、下記のように誰を祀っているのかという視点で違いを説明してもいいと思います。

Jinja enshrines Shinto deity, and Tera enshrines Buddhist statues.
(神社は神様を祀る場所で、お寺は仏像を祀る場所です。)

「enshrine」は「(神など)を祀る」「安置する」の意味。また、神道の神々のことは「God(西洋の一神教の神のこと)」とは言わず、「deity(神)」や「Spirit(精霊)」などの単語を使うのが適切です。

参拝方法の違い

神社とお寺とでは、お参りの仕方にも違いがありますよね。日本人でもあやふやな場合がありますが、ここで一度しっかり整理をして、間違いなく海外からのお客様に説明してあげましょう。

神社の場合

In Shinto shrine, after ringing the bell, make money offerings to the Saisenbako, an offertory box, and pray after bowing twice, followed by two claps and then a bow towards the main shrine.
(神社では、鐘を鳴らしたら、賽銭箱に賽銭を入れ、本堂に向かって二拝二拍手一拝して祈願を行います。)

解説:神社では賽銭を入れた後、2回のお辞儀の後に手を2回ならして、そのあともう一度お辞儀をするという「二拝二拍手一拝」が参拝の決まりですよね。「Make money offerings(賽銭を入れる)」、「Offertory box(賽銭箱)」、「Bow(お辞儀)」、「Clap(手をならす)」などの単語をうまく使って説明しましょう。「Followed by 〜」は「続いて〜する」という意味です。

お寺の場合

At a Buddhist temple, hands are quietly pressed together palm-to-palm in front of your chest without clapping.
(お寺では、手をならすことなく両手を静かにあわせて祈ります。)

解説:お寺では参拝の際、神社のような「二拝二拍手一拝」ではなく、静かに手を合わせて合掌するという違いをしっかり説明してあげましょう。「Palm」は「手のひら」で、「palm-to-palm」で「手のひら同士」の意味。「press」は「押す」という意味ですが、この場合「手のひら同士をあわせる」と表現します。

神社やお寺にまつわるものの違い

「鳥居は神社にはあるけれど、お寺にはない」など、神社とお寺でそれぞれ目にするものが異なることがありますよね。こうした神社仏閣に特有のものを、その存在意味とともに英語でうまく説明したいものです。外国からのお客様にもそれぞれ意味を知ってもらい、より参拝に趣を感じていただきましょう。

神社の場合:鎮守の森と鳥居

There are woods surrounding the Shinto shrine called Chinjyu no mori, and there is a torii gateway at the shrine’s entrance. Torii gateway symbolically marks the transition from the mundane to the sacred. Fushimi inari shrine in Kyoto has tunnels composed of thousands of such torii gateway.
(神社の周りには鎮守の森と呼ばれる森林があり、神社の入り口には鳥居があります。鳥居は俗世と神域を分ける境目の象徴とされています。京都の伏見稲荷神社は何千もの鳥居でできたトンネルがあります。)

解説:神社とお寺を区別するもっともわかりやすいマークの一つが鳥居かもしれません。鎮守の森は最近では伐採されてしまっている神社もありますが、鬱蒼と茂る森には畏敬の念を抱かせるものがあり、自然信仰の神道にとって、これも信仰の対象です。「transition」は「変遷」という意味で、「the mundane(俗世)」から「the sacred(神域)」へ移り変わる一つのシンボルが鳥居であるということですね。

お寺の場合:大梵鐘(だいぼんしょう)と大香炉(だいこうろ)

Within the precincts of the Buddhist temple, there is a Daibonsho, a large hanging bell thrust for events like Joya no kane and Daikoro, large censers. Incense is burnt in the Daikoro and it is said that one is blessed by exposing oneself to the smoke.
(お寺の境内では、除夜の鐘などのイベントで鳴らされる大きな鐘、大梵鐘と、大きな香炉である大香炉があります。大香炉ではお香が炊かれ、この煙を浴びるとご利益があるとされています。)

解説:除夜の鐘がつける神社もありますが、基本的には仏教寺院のものです。「precinct」は「境内」のこと。「thrust」は「ぐいっと押す」という意味が多いのですが、ここではそこから「突く」の意味。「censer(香炉)」は「incense(お香)」を炊く入れ物のこと。「be blessed」は「神様からの恵みを受ける」という意味で、煙を自身の体に「expose(当てる)」ことでご利益があるということですね。

神社の場合:宮司と巫女

In Shinto shrine, you can see a chief priest called Guji, and supplementary priestesses called Miko. Miko is usually young woman in white kimono and a red pleated shirt called Hakama. They sells talismans called Omamori.
(神社には宮司とよばれる神職の長や、巫女と呼ばれる補佐役の女司祭がいます。巫女は通常若い女性で、袴と呼ばれる白い着物と赤いプリーツの服を着ています。彼女たちはお守りを販売したりします。)

解説:神社で見るのは宮司や巫女ですよね。着物を着ているので外国人にとっても気になる存在です。「Priest」は男性の神職、「Priestess」は女性の司祭のことです。「Pleated」は「プリーツの入った」という意味。日本語にもなっていますよね。「Talisman(お守り)」も難しい単語ですが、神社の説明にはよく使う言葉。

お寺の場合:お坊さん

In Buddhist temple, Buddhist monk called Obosan, lives as they devote themselves to shugyo(training), managing graves, and reciting sutras at Hoji, Buddhist memorial mass.
(お寺では、お坊さんとよばれる僧が住み込みで修行をしたり、お墓の管理をしたり、仏教の追悼行事である法事でお経を読んだりします。)

解説:お寺では宮司や巫女の代わりにお坊さんがいます。何をしているのかと聞かれたらこのように答えましょう。「devote」は「〜に身をささげる」、「grave」は「お墓」、「recite sutras」は「お経を読む」の意味。

まとめ

神社やお寺は日本の文化を語る上で欠かせないものですよね。海外から来たお客様や外国人の友人を、そんな神社仏閣にご案内して、ぜひ違いをわかりやすく英語で説明してみてくださいね。わかりにくいとされる日本の民俗信仰や宗教を理解してもらう上でもきっと役に立つと思いますよ。

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