英語の「アクセント」ってなに?音のルールをマスターして発音力アップを目指そう

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せっかく英語を勉強するなら、通じやすい英語にしたいですよね?時間をかけて勉強して、通じにくい英語になってしまったらもったいありません。では、どうすれば通じやすい英語に近づけることができるのでしょうか?大事なのは、意外にも「アクセント」です。

アクセントは、学校英語であまり勉強しないトピックです。センター試験で少しだけ出題されますが、「ここは捨ててしまった」という方も多い印象です。ですが、アクセントは英語の通じやすさに強く関係しています。

今回は、アクセントとはなんなのか、どうすればうまくなれるのかを解説していきます。アクセントをマスターして、通じやすい発音を手に入れましょう!

アクセントってなに?英語の単語には「強いところ」「弱いところ」がある!

アクセントとはそもそもどういうものなのでしょうか?単語の持っている音の「強さと弱さ」のことです。英語の単語は、「強く読む部分」と「弱く読む部分」があらかじめ決まっています。どこを強く読んでいるかで、「どの単語を読んでいるのか」を当てているのです。

アクセントは、音節と強く関係しています。音節とは、ネイティブは1つの単語をいくつまで分解できるのか?という考え方のことです。「sit」「take」のような単語は、ネイティブにとって「これで1つの音だ」と聴こえています。こういうことばを「1音節のことば」と呼びます。

「culture(文化)」ということばを見てみましょう。ネイティブはこれをきくと、直感的に「2つの音がある」と感じます。「cul」と「ture」でわかれていると感じるのですね。このように、2つの音だと感じるようなことばを「2音節のことば」と言います。「3音節」、「4音節」と、もっと多い音に聴こえることばもあります。音節の数は、どの辞書にも必ず書いてあります。

音節のお話をしたのは、アクセントを勉強するときに、この考え方がどうしても必要になるからです。音節が1つか複数かによって、アクセントは大きく変わります。

①アクセントが1つの場合

「sit」「take」のように、ネイティブが1つの音(=1音節)だと思っている単語の場合は、アクセントは関係ありません。

②アクセントが複数の場合

アクセントが大事になってくるのは、アクセントが複数ある場合です。先ほどの「culture」を例にしてみます。この単語は、「cul」と「ture」で出来ていて、アクセントは発音記号の「cul」の方にあります。辞書を引くと、「cúl」とculの上に上向きの点が書いてあるのがわかります。この点のことをアクセント記号と言って、この「上向きの点」がある部分を一番強く読みます。

「カルチャー」と平たく読むのではなく、「カルチャー」のように発音しないと、ネイティブには通じません。

アクセントを勉強すると英語が通じやすくなる!

アクセントが何かはわかったけど、それって勉強する必要あるの?と、多くの方がおっしゃいます。答えからいうと、アクセントには勉強する意味があります。英語を通じやすくすることです。

世界の言語には、色々なアクセントが存在しています。英語のように音の強弱に注目する「強弱アクセント」はその一つです。それ以外にも、中国語やベトナム語のように、音の高さの変わり方に注目する「声調アクセント」もあります。日本語は、音の高い低いに注目する「高低アクセント」の言語です。

例えば、東日本の日本語では、箸は「は↑し↓」、橋は「は↓し↑」と発音を分けていますよね。同じように、雨は「あ↑め↓」、飴は「あ↓め↑」と分けています。もし、こんな日本語を話す人がいたらどうでしょう。

今日はすごい飴が降ってるけど、あそこで箸をかけてる人たち大丈夫かな?

思わず聞き返してしまいますよね。日本語ではアクセントを間違えると、それだけで伝わりにくくなります。それは英語でも全く同じです。アクセントを勉強しないで英語をはなすと、こういう「伝わりにくい英語」になってしまいます。だからアクセントは勉強が必要なのです。

アクセントに強くなるための勉強法とは?まずは「英語にはアクセントがある」ことを意識しよう

正しいアクセントをマスターするにはどうすればいいのでしょうか?筆者は、まず「アクセントがあるんだということを意識する」ことから始めるのがいいと思います。

学校英語はどちらかというと文法を大事にします。独学するときも、単語や文法が中心になりがち。多くの方が、英語の「音」にあまり注意を払わないで勉強しています。だからこそ、まずは「英単語にはアクセントがあって、強いところと弱いところを区別しなければ通じないんだ!」と気づくことが、一番大事なことだと思っています。

勉強法の第一歩は、単語を勉強するとき、かならず発音もいっしょにチェックすることです。どんな単語帳でも、かならず単語の横に発音記号がついていますよね。今までは、もしかすると読み飛ばしていたかもしれません。

これからは、単語のどの部分に「´」がついているかまずチェックしましょう。上向きのアクセント記号「´」がついているところが、その単語で一番強く発音されるところです。ここを強く読まないと、その単語は通じなくなってしまいます。

important(大事な) [impɔ́ːrtənt]

細かい発音記号はわからなくて大丈夫です。大事なのは、/po/の音にアクセント記号がついていること。これだけわかれば、正しいアクセントで発音できます。大事なのは、アクセントの場所を気にするクセをつけることです。

もう1つよくある質問に、「強い・弱いってどういうこと?」というものがあります。日本語は音の「高さ」を大事にするので、私たちには「強さ」はわかりにくいかもしれません。「音が強い」というのは、具体的に言うと音が「長め・高め」に発音されているということです。アクセント記号のある部分を「長く・少し高い声で」発音すれば、きれいな英語になります。

「culture」の例に戻ります。このことばは「cul」の方にアクセントがあり、「ture」の方にはありません。ですから、「cul」の方が強く読まれます。具体的には、「長めに、高い声で」発音されます。

アクセントがどこにあるのかを気にするクセをつけること
アクセントのある部分を長めに・高めに発音すること

これだけで、アクセントは自然と上達します。アクセント位置にはルールもありますが、結構ややこしいです。ある程度できるようになってからでないと、かえって混乱してしまいます。まずはアクセントの存在を意識するところから始めましょう。その後に英語音声学の入門書を読めば、一気に理解が深まります。

英語らしい抑揚でスラスラ読もう!イントネーション練習法

英語が上手な人の音読を聴くと、「抑揚がある」と思いませんか?英語は文章を読むときでも「強く読むところ、弱く読むところ」が決まっています。単語のアクセントによく似ていますね。

この、文章を読むときの強弱は、イントネーションと呼ばれています。大事なことばほど強く・高い声で読まれます。そうすることで、「ここはよく聴いてね!」と強調するんですね。では、ことばが「大事」かそうでないかはどうやって決めるのでしょうか?

英語で一番高い音で読まれるもの、つまり一番大事なのは、「文の一番最後に来ることば」です。細かく言うと「最後の名詞・動詞・形容詞」が強く読まれます。最後に来なくても、「名詞・動詞・形容詞」は大事なことばなので、強めに読みます。一方で、それ以外のことばは弱めに読みます。

大事なので強く読む:名詞・動詞・形容詞(一番最後のものが一番強く読まれる)
大事でないので弱く読む:それ以外

I bought the book at the store.
(私はその本をお店で買った)

強く読まれるのは名詞と動詞の「bought」「book」「store」です。その中でも最後の「store」は特別高い音で読みます。そうでない単語は弱く、低い音になります。これが英語らしい抑揚の正体です。英語がスラスラ話せている人は、意識的にせよ無意識的にせよ、このルールがわかっているのです。

イントネーションの練習で大事なのは、英語の自然な音をたくさんインプットしていくことです。配信サイトで観られる海外ドラマや映画、無料のラジオなど、教材はたくさんあります。まずはインプットを増やしましょう。

きれいな英語が自分の口から出せるようになるためには、シャドーイングが一番です。英語の音声を聴いて、2秒くらい遅れて、追いかけるように音読します。できるだけ元の音声の真似をするのがポイントです。自然なイントネーションを体で覚えることができる上、リスニングもアップします。

教材には自分の好きな英語を使うのが一番ですが、もし思いつかなければTOEICのリスニング問題をシャドーイングしましょう。むずかしすぎる表現もスラングもないので、使いやすい教材になります。ただし、スピードがちょっと速すぎるものもあります。

追いつけなければ、「Audipo」のような、再生速度を遅くできる音楽アプリを使って再生しましょう。再生速度を半分にすれば、むずかしい問題でも必ず追いつけるようになります。YouTubeも再生速度を遅くする機能がついています。便利な機能をうまくつかって、負担を減らしたいですね!

まとめ

発音は独学がむずかしいといわれています。でも、ことばの意味を正しく理解すれば、いまある教材でも十分に独学はできます!アクセントは通じやすい英語の鍵になっています。マスターすれば他の人に大きく差をつけられます。

まずはことばの意味を正しく理解して、きれいな発音を目指しましょう!

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