生活の中で欠かせないのが「時間」に関する表現。「今何時?」といった質問や、「深夜0時」「10時5分前」といった時刻表現など、色々な時間に関する表現が存在します。よく使うものでありながら、それらが全てスラッと口から出てこないというお声も多いもの。今回はそんな「時間」に関するフレーズや表現を様々な角度から網羅してご紹介したいと思います。
時間を表す基礎英単語
まずは時間を表す英単語からご紹介します。「分」と「秒」、「正午」などの基本の英単語ですが、意外とすぐに出てこないものもあるかと思います。いくつ知っているか数えてみてくださいね。
基本的な時間英語
時:hour
There are 24 hours in a day.
(1日は24時間です。)
分:minute
An hour has sixty minutes.
(1時間は60分です。)
秒:second
Keep pushing for 5 seconds.
(5秒間押し続けてください。)
正午:noon
I will wait till noon.
(正午まで待とう。)
深夜12時:12 o’clock at night / 12 a.m / at midnight
Call me exactly at midnight.
(ちょうど深夜12時に電話をください。)
午前:morning
I was busy this morning.
(午前中忙しかった。)
午後:afternoon
I will come on Monday afternoon.
(月曜の午後に来ます。)
夕刻:evening
I arrived in New York in the evening.
(夕刻にニューヨークに着いた。)
深夜:in the middle of the night
I woke up in the middle of the night.
(深夜に目が覚めた。)
時刻を表す英語表現
時刻を表す英語表現は、同じ時間でも数通りの言い回しがあります。「そんな何通りも覚えなくてもいいのでは」とも思えますが、実際にはネイティブは様々な方法で時刻を表現するもの。それを理解できなければ、待ち合わせ時間を間違えるなど、生活に支障をきたすこともあります。今回はそんな時刻の表現法をしっかり網羅して身につけるお手伝いをしたいと思います。
最も一般的な時刻の表現方法
まずはもっとも簡単な表現方法からご紹介します。基礎とはいえ忘れてしまっている細かな部分もあるかもしれません。一つ一つじっくりお目通しくださいね。
〜時:〜o’clock
It’s already 10 o’clock.
(もう10時だわ。)
It’s just 12 o’clock.
(ちょうど12時だ。)
〜時と単純に述べる時は「〜o’clock」の表現を使います。この「o’clock」は「of the clock」の省略形で、発音は「オクロック」といいますよ。なお、この「o’clock」自体が省略されて「It’s already 10.」とだけ表現することも頻繁にあります。
午前〜時:〜 a.m. / 〜o’clock in the morning
Please come to our conference room at 10 a.m. tomorrow.
(明日の午前10時に弊社会議室までお越しください。)
How about meeting at 8 o’clock in the morning?
(8時に待ち合わせでどう?)
午前を表現する際に使う「a.m.」と、「o’clock」は同時に使うことはありません。また2つ目の例文でも「o’clock」は省略可能で、「8 in the morning」と表現することができますよ。
午後〜時:〜 p.m. / 〜o’clock in the afternoon / 〜o’clock in the evening
Could you keep this luggage until 3 p.m?
(この荷物を午後3時まで預かっていただけますか?)
We met at 2 in the afternoon.
(我々は午後2時に会った。)
I always feel hungry around 9 o’clock in the evening.
(私はいつも午後9時くらいにお腹が空く。)
「午後」を表現する際に、「p.m.」であれば12:00〜23:59の間で幅広く使うことができますが、同じ「午後」でも「in the afternoon」は正午〜夕方ごろまで、「in the evening」は夕方以降を表すことになります。またここでもo’clockは省略可能ですよ。ちなみに、英語では午後2時のことを14:00と表現したり、午後10時のことを22:00と表現することはありません。今回ご紹介した「p.m.」「in the afternoon」「in the evening」等を使って「2 p.m.」
「10 in the evening」などと表現しましょう。
〜時〜分
I was late for the seven thirty-two bus.
(7時32分のバスに乗り遅れた。)
I’ve got to leave at 6 to catch the eight fifteen train.
(8時15分の電車に乗るには6時に出発しなければならない)
I’m catching the ten oh five bus.
(僕は10時5分のバスに乗ります。)
〜時〜分は、「時」と「分」の部分の数字をそのまま続けて述べるだけです。例えば2時25分なら「two」と「twenty-five」をつなげて「two twenty-five」と表現します。ただし、「分」の部分が「5分」など1桁の数字の場合は、「oh five」と「0」を入れて発音しますよ。
beforeとafterの使い方
時刻の表現方法でよく耳にするのが「〜時の〜分前」を表す「before」と、「〜時の〜分過ぎ」を表す「after」。コツを掴めば簡単ですので例文を見ながら真似をしてみてくださいね。
before
It’s a quarter before nine.
(9時15分前です。= 8:45です。)
It’s five minutes before ten.
(10時5分前です。= 9:55です。)
例えば「7:50」であれば、8時の10分前なので、「ten before eight」と表現します。ここでよく出てくる「4分の1」という意味の「quarter」は「15分」のことで、「a quarter」もしくは「quarter」で表現します。(冠詞のaは省略可能です。)
after
It’s a quarter after five.
(5時15分です。)
It’s ten after six.
(6時10分です。)
例えば「7:10」であれば、7時を10分過ぎたところなので、「ten after seven」と表現します。
pastとtoの使い方
「before」と「after」に似てはいますが、よりネイティブがよく使う表現に「past」と「to」があります。馴染みがなく苦手意識を持つ方が多い表現でもありますが、ここをしっかり抑えれば時刻表現は制覇したと言ってもよいでしょう。一つ一つ見ていきましょう。
past
Let’s get up at half past six.
(6時半に起きよう。)
My watch says ten past nine.
(私の時計では9時10分です。)
「〜時の〜分過ぎ」を表す「past」。例えば「5:10」であれば、5時を10分過ぎたところなので「ten past five」と表現します。日本語でよく使う「〜時半」の表現は「after」は使わず、必ずこの「past」と「half(30分)」を使って「half past five(5時半)」と表現します。
to
It’s ten to four.
(4時10分前です。= 3:50です。)
It was twenty-five minutes to twelve.
(正午まであと25分前です。= 11:35です。)
「to」は「〜時まで〜分ある」という時に使う表現で「before」と考え方は同じです。例えば「10:50」であれば、11時まであと10分あるので、「ten to eleven」と表現します。また、2つ目の例文のように、「minutes(分)」を挿入する場合もありますが、もちろん省略も可能です。
時間にまつわる表現
時間を伝える際には、時刻だけではなく、「2分後」や「ちょうど5時」、「5分おきに」など、時間にまつわる色々な表現を伴うことがあります。こうした表現も会話の中では頻繁に出現するもの。ここで一気に復習しておきましょう。
〜時ごろ:about 〜/around 〜
See you about 7.
(7時頃にね。)
My sleeping time is around 11.
(私が寝る時間は11時ごろです。)
「〜時ごろ」という時は「about」か「around」がよく使われます。一般に「around」の方が「about」よりはより広範囲で大雑把なイメージで使われます。またアメリカでは「around」のほうがよく使われる傾向にありますよ。また、「だいたい午前5時4分頃」などというような正確性が高い表現の場合には、「approximately」という単語を使って、「approximately 5:04 a.m.」と表すことができます。
〜おきに(〜間隔で):every 〜 / at 〜 intervals
The funicular runs every 15 minutes.
(ケーブルカーは15分間隔で運行しています。)
The boats leave every half hour.
(船は30分おきに出ています。)
The trains leave at intervals of ten minutes.
(電車は10分毎に出ます。)
Analysis was done at 30-minute intervals.
(分析は30分間隔でなされた。)
「〜間隔で」の最も一般的な表現が「every 〜」です。まずはこの表現をマスターしましょう。また「間隔」という意味のintervalという単語を使って、「at 2-hour intervals(2時間間隔で)」「at intervals of 2 hours(2時間おきに)」という表現方法もあります。ちなみに「毎30分ごと」は「every half hour」もしくは「every thirty minutes」のどちらでも可。
毎時0分に(毎正時に):on the hour
These trains leave on the hour.
(列車は毎正時に出る。)
電車がちょうど「12:00、13:00、14:00…」と毎正時に出発する場合は、「on the hour」という表現を用います。特に「毎時ぴったり正時に」と表現する場合は「every hour on the hour」と言いますよ。
毎時30分に:on the half hour
The bus leaves on the half hour.
(バスは毎時30分に出ます。)
「9:30、10:30、11:30…」というように毎時30分に電車が出発する場合には、「on the half hour」という表現を使います。この場合も「毎時ぴったりちょうど30分に」と言いたい時は「every hour on the half hour」といいます。
毎時10分と40分に:at 10 and 40 minutes past the hour
The bus runs at 10 and 40 minutes past the hour.
(バスは毎時10分と40分発です。)
バスなどは毎時間決まった「分」に出発することが多いですよね。「毎時5分、20、35、50分発」なら「at 5,20,35,and 50 minutes past the hour」と表現します。似た表現で「every hour 10 minutes after the hour(毎時10分に)」というものもありますよ。
〜時間後:in 〜 hours / 〜 hours later
I’ll be back in two hours.
(2時間後に戻ります。)
My wife came home half an hour later.
(妻はそれから30分後に家に帰った。)
「〜時間後」や「〜分後」は「in」か「later」を使います。「in」は現在を起点として「〜時間後」と言いたい時。1つ目の例文のように「今を起点として2時間後」は「in」を使います。一方、「later」は過去を起点として「〜時間後」と言いたい時に使います。2つ目の例のように「何かの出来事があったその30分後に」と過去を起点として「〜分後」といいたい場合は「half an hour later(= thirty minutes later)」と表現しましょう。
〜時間前:〜hours ago / 〜hours before
I met her 1 hours ago.
(私は1時間前に彼女に会った。)
I also met her 3 hours before that.
(私はその3時間前にも彼女に会った。)
「〜時間前」や「〜分前」など、「前」を表す表現は「ago」や「before」を使います。1つ目の例文のように、現在を起点として、「現在より1時間前」のことを話す場合は「ago」を使います。一方、過去を起点として、それより更に3時間前のことを話す場合は「before」を用います。
ちょうど〜時:exactly
It’s exactly 6 p.m.
(ちょうど18時です。)
「〜時ちょうどです」という時は、「exactly」という表現が使えます。例文は、「It’s 6 p.m. exactly」とも言えますよ。
〜時過ぎ:a little past 〜/ just after 〜
I woke up a little past seven.
(7時過ぎに起きました)
I usually go home just after 10 o’clock.
(私はだいたい10時過ぎに家に帰ります。)
「8時ちょっと過ぎ」という意味の「8時過ぎ」を表す表現は「a little past eight」や「just past eight」と表現します。これらのpastの部分はafterでも代替可能ですよ。
〜時ちょっと前:a little before 〜/ just before 〜
I went out a little before five.
(5時ちょっと前に外出しました。)
We got through the work just before ten.
(10時ちょっと前に仕事が終わった。)
「8時ちょっと前」という表現は「a little before eight」や「just before eight」という表現をします。また、単に「8時前にはそこにつくよ」という場合は「I’ll be there before 8.」と表現しますよ。
〜時間ぶっ通しで:for 〜 hours on end / for 〜hours straight
I worked for 10 hours on end.
(10時間ぶっ通しで働いた。)
He stood for four hours straight.
(彼は4時間立ちっぱなしだった。)
「〜時間連続で」「〜時間ぶっ通しで」という表現は「on end」や「straight」を使って表現します。また「24時間ぶっ通しで(休みなく)」という表現の場合は、「around the clock」という特別な表現がありますよ。
時間に関してよく聞く会話表現
最後に、時間に関してよく登場する会話表現をご紹介したいと思います。「今何時?」という基本的なものから、「〜時に予約をしたい」といった日常で使えるフレーズまでをいくつかご紹介しますのでぜひご一読くださいね。
今何時?
Excuse me, do you know what time it is now ? – It’s 10 past 6.
(すいません、今何時かわかりますか? – 6時10分だよ。)
Do you have the time? – It’s half past two.
(今何時かな? – 2時半よ。)
What’s the time? – I’m sorry, I don’t know. I’m not wearing a watch.
(今何時かな? – ごめん、わからないや、時計つけてないから。)
私達が中学で学んだ「What time is it?(今何時?)」という表現は、間違いではないのですが、少しぶっきらぼうで単刀直入すぎる印象を与えます。この表現を使う時には「Do you know what time it is?(今何時かわかりますか?)」や「Excuse me, could you tell me what time it is?(すいませんが、今何時でしょうか?)」というようにしましょう。2つ目の「Do you have the time?(今何時ですかね?)」はカジュアルですが失礼ではない表現。3つ目の「What’s the time?」はイギリス英語でよく用いられるカジュアルな表現ですよ。
何時から空いてる?
What time are you available? – Any time after 5 p.m. is fine.
(何時からなら空いてる? – 午後5時以降なら何時でも大丈夫。)
「available」とは「手が空いている」という意味です。「いつでも大丈夫」と言いたい場合は「Any time is fine.」と表現します。
明日の同じ時間
Can I have the next lesson at the same time tomorrow?
(明日の同じ時間に次のレッスンがとれますか?)
習い事の予約などでよく出る表現です。来週の同じ時間であれば「at the same time next week」となりますよ。
5分前には集まってください
Please make sure you arrive 5 minutes prior to the start of the meeting.
(会議の5分前には到着するようにしてください。)
「〜minutes prior to…」で「…の〜分前に」という意味。「prior」は「前に」という意味で「before」より丁寧な表現ですよ。
まとめ
時間に関する英語表現は様々なものがありますが、どれも日常でよく使われるものばかりです。特に時刻表現は、自分は使わなくとも、ネイティブが頻繁に使用する「past」や「to」は理解しておきたいものです。待ち合わせ時間などで誤解が起こらないように、ぜひ今回の記事を保存して読み返してみてくださいね。
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