仕事でも普段の生活の中でも、「仕方ない」「やっぱりあきらめるしかないか」という場面に遭遇することがありますよね。普段ポジティブな英語圏の人でも、やっぱり「しょうがないね」と断念してしまうことがあります。その際にどんな言い方を使うのか、英語フレーズのバリエーションを見ていきましょう。
どうしようもないときの「仕方ない」を表す英語フレーズ
日本語の「仕方ない」には、実はいろいろな意味が含まれています。英語で表現するときは、それぞれのニュアンスに合った言い方を使うようにしましょう。まずは、「手の打ちようがない」「他に手がない」といった場合の表現です。
手の打ちようがない
It can’t be helped.
(それは助けられない=仕方ない)
動詞のhelpには「助ける、役に立つ」という意味があり、「助けられない、役に立ってあげられない=仕方ない」となります
There’s nothing we can do about it.
(それについて私たちができることはない=仕方ない)
「どうしようもありません、これで終わりです」と、物事を終わらせたいときに使います。
It’s no use trying.
(やってみてもムダ=仕方ない)
no use -ingは、「~してもムダ、役に立たない」というイディオムです。
他に手がない
We have no choice.
(他に方法がない=仕方ない)
choice(選択肢)がない、ということから、「仕方ない」という気持ちを表します。
We can do nothing but giving up.
(あきらめる以外にできることはない=仕方ない、あきらめるしかない)
nothing but~(~以外にない)というイディオムで、butの後に「できること」「やれること」を入れます。
What else can we do?
(他に何ができる?=仕方ない、何もできない)
What else~?(他に何が~?)と尋ねる形ですが、There’s nothing we can do.(私たちにできることはない)という気持ちが込められています。
会話例
A: It can’t be helped. The project has to be terminated.
(仕方ない。プロジェクトは中止です)
B: Is there anything we can do about it?
(何か私たちにできることはないんですか?)
A: It’s no use trying. We can do nothing but giving up.
(やってみてもムダです。仕方ない、あきらめるしかありません)
自分の手に負えないときの「仕方ない」を表す英語フレーズ
自分にできることはやった、もうなるようにしかならないというときにも「仕方ない」と言いますよね。不可抗力である場合には、こんな言い方を使います。
手に負えない
It’s out of my hands.(私の手から離れたところにある=仕方ない)
自分の能力を超えたところにある、というニュアンスです。
It’s too much to handle.(扱える範囲を超えている=仕方ない)
handleは「扱う、処理する」。「(問題が)大きすぎて/多すぎて、処理できない」ということです。
やるべきことはやった
We did our best.
(ベストを尽くした=仕方ない、できなかった)
「最善のことをやった(でも、できなかった)」というニュアンスです。
We did what we should do.
(やるべきことはやりました=仕方ない、うまくいかなかった)
「やるべきことはやった(それでもうまくいかなかった)」という気持ちが込められています。
なるべくしてそうなった
That’s the way it is.
(そういうものだよ=仕方ない)
「That’s(それは)+the way it is(そのようなあり方で)」といった表現で、「そういうことになっている」「そういうものだ」という意味合いです。
So be it.(それならそれでいい=仕方ない)
文字通りには「そうであれ」ですが、「それでいいよ」とあきらめるときの言い方になります。
会話例
A: We did what we should do. It’s too much to handle.
(やるべきことはやりました。手に負えません)
B: Are you giving up?
(あきらめるんですか?)
A: We have no choice.
(仕方ありません)
B: So be it. Let’s move onto the next.
(それならそれでいいです。次に進みましょう)
オンライン英会話レアジョブのレッスンでは、自分の仕事や趣味について話す機会もあります。やむを得ずあきらめなければならなかったことがあるときは、I had no choice.(仕方なかったんです)、It was out of my hands.(手に負えなかったんです)のように言うことで、「残念だけどしょうがない」という気持ちを表すことができます。
その後、先生が言うひとことにも注目してください。You did your best.(ベストは尽くしたんですよね)、You can try again.(またやってみるといいですよ)といった言い方は、相手を励ます表現になります。生きたやりとりの中で先生が使う表現も身に付けて、普段の生活の中で使いこなせるようになりましょう。
まとめ
「仕方ない」「しょうがない」というと、なんだか後ろ向きの姿勢になっているように思えるかもしれませんが、うまくいかないときは潔くあきらめて次へ進むというのも賢いやり方です。「仕方ない」と思ったときはいつも、続けてLet’s move on!(前に進もう!)という気持ちを持つようにしてください。
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