今回はどれも普段何気なく使っている簡単な単語ですが、ふと「あれ、これとあれの違いはなんだっけ?」と疑問に思うことがあるだろうものを集めました。今まで意識していなかったものは、これを機会におさらいしましょう。
between/among 「〜の間」
「between」と「among」は意味が同じでもっとも混同しやすい言葉のひとつですが、「betweenは2つの明らかに分かれたものの間を指す」「amongは森の木の間や同級生の間といった、明確に分離されていないグループや3つ以上のものの間を指す」という大きな違いがありますので、しっかり頭に入れておきましょう。
The park is located between the library and the school.(公園は図書館と学校の間にある)
The treasure was hidden among the trees in the forest.(宝物は森の木々の間に隠されていた)
ただし対象が3つ以上であっても、betweenを使える場合があります。
The negotiations between the three countries were successful.(三国交渉は成功した)
この例ではグループの中で区別のつかない国ではなく、個々の国同士の関係が強調されていて、それぞれの異なる国というはっきり分離されたものです。こういった場合には例外的にbetweenを使ってもおかしくないことを頭の片隅に入れておいてください。
for/during 「(時間としての)〜の間」
「for」と「during」もどちらを使うべきか迷う人が多いことばですが、次のように覚えておきましょう。
・何かが続いている、あるいは起こっている期間を指定したいときは「for」。何かが起こる期間や特定の期間を示す
・いつまで続くかは指定せずに、何かが起こる特定の時間枠を示したいときは「during 」。ある出来事が起こる特定の時間帯を示すのに使われるが、期間は特定しない
I will be on vacation for two weeks. (2週間バケーションに出る)
この例では、期間がはっきり限定されているのでduringは使えません。夏や冬ということばに置き換えるとduringも使えますが、次のように意味合いが変わります。
I will be on vacation for the summer. (夏の間(中ずっと)バケーションに出る)
I will be on vacation during the summer. (夏の間(のどこかの時点で)バケーションに出る)
He fell asleep during the movie.(彼は映画上映中の(どこかの時点で)眠った)
この例では「眠った」というある時点での行動について言及しているので、forに入れ替えることはできません。forを使いたい場合は次のように「眠る」という行動が続いている様子がわかるように文を少し変えてください。
He stayed asleep for the entire movie. (彼は上映中ずっと眠っていた)
each/every 「各〜」
どちらも「各々」という意味ですが、eachは「グループ内のひとつひとつに焦点が当てられている」ことに対し、everyは「グループ全体の全てをまとめて指し、全体を強調する」という大きな違いがあります。
例を見るとより違いがわかりやすいと思います。
Each student received a certificate for their achievement.(生徒一人ひとりに賞状が授与された)=個人に焦点
Every student in the class received a certificate for their achievement.(生徒全員に賞状が授与された)=グループ全体に焦点
The train arrives at the station at 8 am each day.(電車は毎日朝8時に駅に到着する)=電車が決まった時間に到着するという具体的な出来事を強調
The train arrives at the station at 8 am every day.(電車は毎日朝8時に駅に到着する)=電車が決まった時間に到着するという日常に焦点
Each day, I take a moment to reflect on my goals.(毎日、私は自分の目標について考える時間をとる)=目標の振り返りという個人的な行為に焦点
Every day, I take a moment to reflect on my goals.(毎日、私は自分の目標について考える時間をとる)=習慣としての振り返りに焦点
ひとつ注意が必要なのは、almost(ほとんどの)を一緒に使いたい場合は、必ずeveryです。理由としては、eachは個々に焦点が当てられているため、「そうではないものがある」という例外があるという事態に矛盾が生じるためです。
Each car in the parking lot were black.(駐車場のそれぞれ全ての車が黒色だった)=個々の車に例外なし
Almost every car in the parking lot were black.(駐車場のほとんどの車が黒色だった)=駐車場にある車の全体を捉えているので、中には例外があってもいい
最後の違いとして、ofを使いたいときに、「each of」といういい方はできますが、「every of」はできません。必ずoneをつけて「every one of」というようにします。eachはすでに個々が強調されているので、さらにoneをつける必要がありませんが、everyは全体に焦点が置かれているため、「例外なく対象の全て」を表したいときにoneをつけて個々を強調する必要があります。
Each of the cookies was decorated with icing.(クッキー全てにアイシングが施されていた)=eachにはすでに例外なくひとつひとつという意味が込められている
Every one of the cookies was decorated with icing.(クッキー全てにアイシングが施されていた)=oneをつけることで、全体から個々全てであることを強調する
all/whole 「全て」
どちらも名詞の前や限定詞の前に使って「全て」あるいは「全体の」という意味で使われる限定詞です。
ただし、allは「all+限定詞+名詞」の並びになりますが、wholeは「限定詞+whole+名詞」となり、並び順が違います。例を見てみましょう。
All the children in the neighborhood joined in the fun, playing games and enjoying the sunny day.
(近所の子供たちはみんな一緒になってゲームをしたり、晴れた日を楽しんだりした)
He read all the books on the reading list.(彼は読書リストの本を全部読んだ)
All my friends gathered at the park for a picnic.(私の友達みんなが公園に集まってピクニックをした)
The whole family decided to take a vacation together, creating memories that would last a lifetime.(家族みんなで休暇を取ることにし、一生の思い出を作った)
The whole team worked tirelessly to meet the deadline.(チーム全員が期限を守るために精力的に働いた)
After a long day at work, I just want to relax and spend time with my whole family.(仕事で長い一日を過ごした後は、リラックスして家族みんなと過ごしたい)
次の点にも注意してください。
・限定詞の中でもallには不定冠詞が使えない
・wholeは不可算名詞(数えられない名詞)には使えない
・複数形の名詞の前でwholeを使う場合は、「完全な、全体の」という意味に変わる
<限定詞の中でもallには不定冠詞が使えない>
I spent a whole weekend cleaning and organizing my house.
(週末は丸々、家の掃除と整理整頓に費やした)
=all a weekendにはならない
<wholeは不可算名詞(数えられない名詞)には使えない>
All the information you need for the project is available on the website.
(プロジェクトに必要な情報はすべてウェブサイトで入手できるよ)
=The whole informationにはならない
He was grateful for all the support he received during his recovery.
(彼は回復中に受けたすべてのサポートに感謝している)
=the whole supportにはならない
<複数形の名詞の前でwholeを使う場合は、「完全な、全体の」という意味に変わる>
She invited whole families to the reunion, ensuring everyone could catch up.
(彼女は家族全員を同窓会に招待し、再会できるようにした)
=家族全体
She invited all families to the reunion, ensuring everyone could catch up.
(彼女は全ての家族を同窓会に招待し、再会できるようにした)
=各家庭全て
amount of/number of/quantity of 「〜の量、多くの〜」
「amount of」「 number of」「quantity of」は名詞と一緒に使って、「多くの」あるいは「量」という意味を表ますが、少し使い方が異なります。
・「amount of」は不可算名詞、「 number of」は加算名詞に使われる
・「quantity of」はよりフォーマルで、不可算名詞、加算名詞両方で使える
・「quantity of」はlarge, smallなどの程度を表す形容詞と一緒に使われることも多い
理解しやすいように例を見てみましょう。
The amount of water in the bottle is insufficient for the hike.
(ボトルの水の量はハイキングには不十分だ)
=不可算名詞と一緒に
The number of students in the class has increased this semester.
(今学期からクラスの人数が増えた)
=加算名詞と一緒に
The quantity of sugar needed for the recipe is two cups.
(レシピに必要な砂糖の量は2カップだ)
=不可算名詞と一緒に
We need to determine the quantity of chairs required for the event.
(イベントに必要な椅子の量を決める必要がある)
=加算名詞と一緒に
A number of students participated in the science fair this year.
(今年も多くの生徒がサイエンスフェアに参加した)
The recipe requires an amount of flour to make the bread.
(レシピではパンを作るのに多くの小麦粉を必要としている)
There is a large quantity of data to analyze for the report.
(レポートのために分析するデータが大量にある)
quantity ofは複数形でも使われます。ニュアンスの違いとしては、quantity ofの場合は一括で大きな量、quantities ofは大きな量が何回か発生したり、違うものがそれぞれ多く発生する意味合いがあります。
The factory produces a huge quantity of toys every year.
(その工場は毎年大量のおもちゃを生産している)
=生産するおもちゃ全体の量が多い
The factory produces huge quantities of toys every year.
(その工場は毎年大量のおもちゃを生産している)
=色々な種類のおもちゃをそれぞれ大量に生産している
can/could /may 「可能性がある」
可能性を表す言葉に「can」「could」「may」がすぐ思い浮かびますが、どのように使い分けたらいいのか悩む人も多いでしょう。主に次のような違いがあることを頭においてください。
・「can」は一般的に知られている真実、あるいは強い可能性を表す
・「could」「may」は「can」より弱く、一般的に知られる真実ではないことを表す
*将来起こる出来事の可能性について述べる場合は、「could」で、「can」は使わない(「can」は確信している場合に使うので、「そうかもしれない」という可能性については使わない)
・「許可」の意味で使う場合、許可を求めるときは3つのどれも可能。ただし、許可を出す場合は、「can」か「may」を使い、「could」は使わない。(mayは一般的にはあまり使われない)
・何かを「依頼」する場合は、「can」か「could」で、「may」は使わない
We can finish the project by Friday.(金曜日までにプロジェクト終えられる)
=ほぼ確実な強い可能性
We could finish the project by Friday.(おそらく金曜日までにプロジェクトを終えられるのでは)
=弱い可能性
We may finish the project by Friday.(金曜日までにプロジェクトを終えられるかもしれない)
=弱い可能性
<「許可」の意味で使う場合>
Can/Could/May I join you for drinks?(一緒に飲みに行ってもいいですか?)
=許可を求める質問はどれも使える。「Could I〜」「May I〜」はより丁寧で、「Can I〜」はカジュアル。
You can/may borrow my book if you want.(よければ本を貸してあげます)
=質問ではない許可や、許可を出す回答にcouldは使えない。
<「依頼」の意味で使う場合>
Can/Could
=May youとは言わない。
ただし、許可を求める形なら可能だが、回りくどい言い方になる
「May I ask you to send me the report by tomorrow?」
(明日までに報告書を送ってくれるようお願いしてもいいですか?)
オンライン英会話で使ってみよう!
英語は使えば使うほど、文章に触れれば触れるほど感覚がつかめ、理解が深まります。どのようなニュアンスなのか、自然と意識しなくても、その単語が徐々にわかってきますので、少し意識してみるといいですね。
学んだ単語を練習するなら、レアジョブ英会話のレッスンを活用してみましょう。
Please SHARE this article.
英語を話せるようになりたいなら
学習のプロにみてもらおう


英語を学んできたのに、いざ話そうとなると全く言葉が出てこない、その原因は圧倒的にアウトプット量が不足していることにあります。
英会話の経験量を増やしたいなら断然オンライン英会話がおすすめ。1日25分だけ英語を話す習慣が鍵を握っています。高いお金を払って海外留学する必要はないのです。
7日間無料でレッスンを体験できます
無料トライアルを始める最適な学習サイクルが
レアジョブ英会話ひとつで完結


※「ソロトレ」は有料会員様のみご利用いただけます
レアジョブ英会話なら、英会話レッスンはもちろんのこと、「聞いて話す」発話トレーニング「ソロトレ」や一歩一歩英語力を積み上げられるオリジナル教材など、オンライン英会話市場で長年培ってできたコンテンツを豊富に取り揃えています。(追加料金なし/教材無料)苦手を克服したいなら使うべき選りすぐりのコンテンツです。
利用者インタビュー
7日間無料でレッスンを体験できます
無料トライアルを始める