Noばかりで相手を傷つけてない?丁寧に断る英会話術

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自然に英語の否定表現が多くなる、拒否、反対、指摘の場面 。否定が強すぎるとコミュニケーションにヒビが入ることも少なくありません。うまくこなしていきたいですよね。

英語の否定表現を、より丁寧に、より柔らかくして、相手を不快にさせないためのコツをご紹介します。

新たに難しい単語を覚えなくても、きっと今の語彙力でうまく転換できます。簡単表現での転換方法をピックアップしていますのでチェックしてみてください。

否定表現の王様:英語のNOはやっぱり強い

否定するときにサッと浮かぶのはNOではないでしょうか。だからこそ、誰もが否定を強く感じるということを心に留めておきましょう。

YESかNOかの意思表示も、確かに大切なことです。でも、否定の内容を伝えるときに、相手の気持ちを考えて言葉を選ぶことも大事です。表現を使い分けつつ意思表示できることを目指していきましょう。

▼NOの印象

友人がお菓子を食べています。

Would you like some?
(あなたも少しどう?)

わざわざ分けてくれようとしています。No. (いらない) だけってちょっとそっけない…。

言わなきゃよかった…と不本意な否定感を抱かせてしまうかもしれませんね。ここは最低限、No, I’m fine. と続けたい場面。

なんなら、NOを使わなくても伝えられますよ。

I’m alright. Thank you.
(大丈夫、ありがとう)

Thank you, but I’m OK.
(ありがとう、だけど私はいいや)

▼ネガティブ単語にも注意

NOの他にも、否定度の強くなりがちな単語は意外にたくさんあります。たとえば、bad、mistake、impossible、wrong、disagree、cannotなどが代表的。

知っていてよく使っているという単語がありませんか?そのよく使う単語には、注意したほうがよさそうです。使ってはいけないというわけではありません。相手への伝わり方に、最大限の配慮をして使っていきましょう。

英語の否定表現を丁寧にするコツ

英語の否定表現を丁寧にしたり、強さを抑えたりするにはいくつかのコツがあります。一つ一つ表現を暗記するより、コツを覚えておくと応用も効かせやすいです。

ここで5つの言い換えのコツをご紹介します。

▼前置きを入れる

否定表現の前に、前置きの言葉を入れることでも否定感が和らぎます。

No, I cannot. (できません)というところを、

I wish I could, but I cannot.
(できることならそうしたいのですが、できません)

I’m afraid I am busy this evening.
(申し訳ないのですが、今夜は忙しいです)

I’d love to, but I don’t have time.
(ぜひそうしたいのですが、時間がありません)

▼ポジティブな単語を使う

冒頭でのNOをI’m alright. thank you.に変えたのも、この方法を使ったものです。

That’s bad. (悪い・ひどい)というときは、badの反対のgoodを使って、That’s no good. (良くない)としたほうが強さは抑えられます。

That’s not very good. (あんまりいいとはいえない)でもっと柔らかくなります。

▼ぼやけさせてみる

言い切りをやめて、ぼんやりとした表現が有効なときもあります。

It’s impossible. (それは不可能です)というときは、

I’m not sure it is possible.
(可能かどうかわかりません)

と言えます。

That’s wrong. (間違いです)というときも、

I’m not sure that’s correct.
(合っているかどうか定かではないです)

とすると柔らかくなります。

他にも間違いや誤解に対してこんな表現もありますよ。

It looks like there is a mistake.
(間違いがあるように見受けられます)

It sounds like there’s a misunderstanding.
(どうも誤解があるように聞こえます)

▼自分なら…に変える

相手と意見が違うとき役立つのが、自分に置き換える表現です。

I disagree with you. (反対です)というより、相手が何かをしようとしているなら、I wouldn’t do that. (私ならしません)で違う意見ということは伝えられます。

It sounds like there’s a misunderstanding.
(どうも誤解があるように聞こえます)

逆に、相手が何かをしないと言っているなら、If I were you, I would tell him. (もし私があなたなら、彼に伝えると思う)とも言えます。

▼対象とするものを変える

wrongやmistakeなどは、非常に相手に対して強い否定として伝わりやすいです。相手が何かを間違った場面では、とくに注意したほうがいいでしょう。

You’re wrong.やYou made mistake.などの表現だと、相手が人格まで否定されたような気分になってしまうことがあるようです。何か(誰か)に注意したり、指摘したりするときは対象とするものの視点を変えるのが得策です。

対象とするものの視点を変えるというと難しいですが、主語を変えましょう。You’re wrong.やYou made mistakes.の場合はYouを外します。

The idea is wrong.
(その考えは間違っています)

There are some mistakes.
(いくつか間違いがあります)

YOUを外すことで、相手を指さしたような感じが薄れるのです。

英語の否定表現のコツをうまく組み合わせよう

上記でご紹介した5つのコツは、組み合わせられるものもあります。

You made mistake. は、There are some mistakes.と主語を変えました。ぼんやりさせて、It looks like there are some mistakes.にもできます。

It looks like there was a misunderstanding.と間違いというより、そもそも認識違いがあったのかもという言い方も相手に配慮した表現と言えます。また、この mistakeを避けてerrorという単語に入れ替えてみるのもおすすめです。

The idea is wrong. という表現をお伝えしましたが、wrongは避けたほうが無難なシーンもあります。ポジティブな言葉を使って、The idea may not be the best. (ベストなアイデアではないと思う)という言い方で相手の意見を尊重することもできます。

まとめ

英語は、意思疎通のための手段ですが、否定表現は相手を不快にすることがあります。「人」とのコミュニケーションだということを忘れないようにしたいものです。

ご紹介したようなパターンを掴んでおくと、難しい単語を使わなくても、丁寧で、柔らかい表現ができると思います。いつも使っている単語こそ、言い回しや言い換えの練習を積んでおきましょう!

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