忙しい社会人にとって、英語学習を続ける「モチベーション」を維持することは簡単なことではありません。また、「モチベーション」が思うように上がらない時期はどんな人にも必ずあります。日常的に多忙な社会人が、英語学習を続けることを困難に感じるのは自然なことでしょう。
私は、自分の経験からも、社会人が英語学習の「モチベーション」を保つには、「資格試験」の受験が最も効果的だと思います。今回は、英語学習の「モチベーション」を上げるための「資格試験」受験のコツを紹介します。
英語学習の「モチベーション」を上げる「資格試験」受験のコツ・その1「とにかく受験回数を増やす」
中学・高校時代、どんな時に最も学習の「モチベーション」が上がったか思い出してください。いわゆる「テスト前」ではないでしょうか。また、「テスト三週間前」よりも、「テスト一週間前」の方が「モチベーション」が上がったはずです。高校・大学受験をした人なら、それぞれの三年間で一番勉強したのは三年生、すなわち、入試をむかえる学年だと思います。
つまり、多くの人は「テスト前」になればなるほど「モチベーション」が上がるのです。しかし、社会人には中間・期末テストや入試がありません。だから、できる限り多く「資格試験」を受験して、できるだけ多くの「テスト一週間前」の状況を作るのです。
私が資格試験の受験を勧めると、ほとんどの人は「もう少し勉強してから・・・」「まだ自信がない・・・」となります。違います。大切なことは「勉強してから申し込むのでなく、申し込んで勉強せざる得ない状況を作るのです。」
英語学習の「モチベーション」を上げる「資格試験」受験のコツ・その2「目標を明確にする」
私が知っている限り、多くの英語学習者は「目標」を持っています。しかし、その「目標」が漠然としている場合がほとんどです。例えば、「英語が話せるように・・・」「英語関係の仕事に・・・」「いつか英検〇級に・・・」。こんな感じです。これらはダイエットするときに「痩せたいなぁ・・・」と思っているようなものです。ダイエットするときにも、ただなんとなく「痩せたい」ではなく、「〇月〇日までにマイナス△kg」と明確に「目標」を設定する方が成功するはずです。体重計に乗らない、また、期限のないダイエットは絶対失敗します。また、営業マンにも同じことが言えるでしょう。上司に「なるべくたくさん売ってきて」と言われるよりも「〇月〇日までに△万円売ってこい」と言われる方が、たくさん売ることができるはずです。
資格試験は「目標」を与えてくれます。山登りをしていて疲れてきた時に、「あと2km」などの表示を見て「やる気」を取り戻した経験は誰もがあるでしょう。パソコンに何かをインストールしている時の「あと〇%」の表示を見ることにより我慢することできます。「目標」が数字になってはっきりしているから「やる気」になれるのです。
英語学習の「モチベーション」を上げる「資格試験」受験のコツ・その3「TOEICを受験する」
英語学習の「モチベーション」という観点からは、数ある英語資格試験の中でTOEICがベストだと思います。理由は年間10回、ほとんど同じ難易度の試験が5,000円程度で受験できること。そして、「リスニング(L)495点・リーディング(R)495点の合計990点」という5点刻みのスコアが毎回同じ基準でつけられることが理由です。英検は出題内容が優れていると思いますが、年間三回では少なすぎます。TOEFLやIELTSは一回20,000円程度という金額と受験地が限られていることがネックです。これらの試験はTOEICと並行して受験すればいいと思います。
TOEICの受験に際してははっきりした目標スコアを持つことです。「〇〇点くらい」ではなく、「リスニング350点・リーディング325点の合計675点」という感じで具体的な目標設定をします。漠然と英語学習するよりもはっきり数値化された目標に向けて勉強する方が本気になることができます。受験のたびに、つまり、一年間に10回、プラス5点に喜び、マイナス5点に悔しがることができます。この嬉しさ・悔しさが毎日の英語学習の「モチベーション」につながるはずです。
私はTOEIC990点(満点)を取得済ですが、ほぼ毎回TOEICを受験しています。「何回990点取るのが目標ですか?」とよく聞かれます。しかし、そのことはあまり意識していません。日常の英語学習において、もう一度990点を取らなければならない状況に自分を追い込むために受験を続けています。
英語学習の「モチベーション」を上げる「資格試験」受験のコツ・その4「甘いフレーズに誘われない」
誰にとっても英語学習というのは厳しく、また、挫折する人も多いというのが実情です。それだけ「英語学習」は大変なものなのだと思います。だからこそ、甘いフレーズを用いた誘惑が溢れ返ります。「暗記のいらない・・・」「ただ聴くだけで・・・」「ある日突然、口から英語が・・・」。前回の内容とかぶってしまうのでここでは詳しく述べませんが、特に、日々忙しい日常の中、英語学習を続けている社会人の方に、このようなフレーズは魅力的なものになってしまうようです。
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