人気英語講師「安河内哲也先生」。どうして安河内先生の授業(講演)は生徒を惹きつけるのか?

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先日(12月8日)私の勤務する静岡県立静岡城北高校に安河内哲也先生をお招きし、本校1、2年生の国際科生徒80名を対象に、90分間の英語のスピーキング授業を行っていただきました。

安河内先生と言えば、「一般財団法人 実用英語推進機構 代表理事」「東進ハイスクール・東進ビジネスクール講師」「学校法人 麹町学園女子 英語科特別顧問」など、英語教育を中心に幅広く活動され、日本一の人気英語講師であると言っても過言ではないと思います。

私自身、安河内先生には以前からお世話になっていますが、このような形で実際に高校生に対して行われる授業に参加・見学できる機会ははじめてでした。以前から安河内先生の授業の高い評判は耳にしていましたが、実際には想像以上のものでした。生徒は90分間集中力を切らすことなく、英語を用いて自分の意見を伝え続けていました。確実に英語力が向上する授業でした。

今回は、安河内先生の授業を通して私が学んだ「授業のコツ」についてです。この「授業のコツ」は、英語の授業だけではなく、多くの社会人に必要とされるいわゆる「プレゼンのコツ」と共通しています。社内のプレゼン・結婚式の司会・朝礼でのあいさつなど、日常生活のあらゆる場面で応用できるはずです。

事前に生徒(聴衆)のことを把握する

学校へ外部の方をお招きする場合、事前に大まかな講義時間や内容、または学校へのアクセスなどを詳細に相談させていただきます。安河内先生とは、授業の準備段階におけるメールにおいても、前日の確認の電話においても、その内容の大半は「生徒」のことに関するものでした。生徒の英語レベル、活動意欲、普段の授業内容・・・などを質問されました。学校到着後の最初の言葉も、中庭にいる数人の生徒を見て、「〇〇な感じの生徒が多そうだね・・・」でした。

授業においてもプレゼンにおいても、伝える内容や方法と同じく、「事前の情報収集」が成否に大きく関わると言われています。安河内先生は無意識にこの「生徒の情報収集」を行っているようでした。

生徒(聴衆)の理解度を大切にする

プレゼンの本質、つまり、最終目標は「相手に理解してもらうこと」です。もちろん授業においてもこの本質は変わることはありません。安河内先生はこの点を非常に大切にされます。90分間の授業中、全くメモや教材を見ることはありません。見ているのは生徒の表情と反応です。だからこそ、質問や解答を伝えるタイミングが生徒の求めるタイミングと完全にマッチしています。

また、生徒(聴衆)の理解度の確かめ方が抜群です。よくあるパターンは「今の説明わかった人…(挙手を求めて)」。これはすごく生徒のテンションを下げてしまいます。そもそも、正直に「はーい」と手を上げる生徒は見たことありません。この点において、安河内先生は何度も生徒の何気ないリアクションから理解度を確かめられていました。例えば、英語で話す内容に笑いの起こる部分を加え、その反応から生徒の理解度を把握されていました。

一方的に話さない。参加型の授業を行う

多くの方は同意されると思いますが、どれほど上手くても「長い説明」は人を退屈にさせます。小さい子供はじっと人の話を聞くことができません。つまり、人は本能的に人の話を聞くのが嫌いなのです。誰もが経験あると思いますが、研究会や説明会で発表者が前でスライドを操作しながら延々と説明だけのプレゼンや授業は耐え難いものです。

安河内先生の授業はこのポイントが徹底されています。90分間、生徒は「話す」「考える」「発表する」などの活動をして、授業に参加しているので集中が途切れることがありません。生徒が参加しているというよりも、安河内先生が生徒と一緒に授業を楽しんでいるという感じです。教室中を動き回り、ほとんどの時間を生徒と同じ場所で過ごしていました。

また、授業前に学校の用意していた「スリッパ」から、持参された「運動靴」に履き替えられたのが印象的でした。

一番大切なことは…

安河内先生は冒頭で挙げた以外にも多くの活動をされています。静岡城北高校には東京から来られ、授業終了後は岩手県に向かわれるほどの多忙さです。静岡滞在は短い時間でしたが、その間に何度も「授業が楽しい」と言われていました。授業中でさえも、教室の隅で見学していた私に「ほんとに楽しいよ…」と耳打ちされました。授業が終わって食事をとっていても「楽しかった…」でした。

「(授業が)楽しい!」。安河内先生の授業が生徒(聴衆)を惹きつける一番の理由でしょう。

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