2016年5月の第210回公開テストよりTOEICテストは出題形式が一部変更されます。現行の形式で受験できる公開テストは3月13日実施分と4月10日実施分の残り2回となりました。
今までTOEIC対策を積み重ねてスコアUPを目指してきた人は、この残り2回の公開テストで自己ベスト更新を成し遂げたいところです。私はTOEICのスコアは英語力の伸びと比例していくことがベストだと思います。しかし、職場や学校にスコアを申告するなど、どうしても自分の英語力以上のスコアが必要となる場合があることも理解しています。今回はどうしてもベストスコアが必要な場合の秘策についてです。
リスニング全般において
リスニングにおいて最も言えることは「一問一問にこだわらない」ということです。わからない問題に出会った場合に「積極的に諦める」ことが大切です。「仕方なく諦める」ではなく、わからなければすぐに「積極的に諦める」のです。リーディングの場合は、多少諦めが悪くても、自分のペースで問題を進めていくことができます。また、前の問題に戻ることも可能です。しかし、リスニングの場合は、自分で問題を解くペースを調整することはできません。だからこそ、「積極的に諦めて」次の問題に備えることが大切なのです。
以下はPart1~Part4において、すぐに使える自分の英語力以上のスコアをとるためのコツです。各Partにひとつずつ、できる限り端的にまとめてみます。
Part 1:3段階の消去法を用いる
テスト中につぎのような経験はだれもがしていると思います。
選択肢(A)・・・「違う!」選択肢(B)・・・「違う?」選択肢(C)・・・「違う!」選択肢(D)・・・「違う!」「あれっ!(全部違う)」。これは多くの人が経験したことがあるはずです。スコアにもよりますが、平均的な500~600レベルの方であれば10問中2,3問程度はこのような状況になっていると思います。対策としては、(A)「違う!」(B)「違う?」(C)「違う!」(D)「違う!」、つまり、「×・×・×・×」とするのでなく、「×・△・×・×」と消去法を3段階にするのです。もちろん△には聞き取れなかったものも含まれます。こうすることで「○」がなかった場合「△」を正解に選ぶことができます。特にPart1では「一番難易度の高いもの」=「一番聞き取れない可能性の高いもの」が「正解の選択肢」になることが多いので、特に効果的であるといえます。
Part 2:「はぐらかし返答」は正解になりやすい
Part2では迷った場合、「はぐらかし返答」を正解に選ぶことをお勧めします。「はぐらかし返答」はたいていの発言に対してその返答となり得るため、正解の選択肢になる確率が高いといえます。TOEICによく出題される「はぐらかし返答」の例をいくつかあげておきます。
I have no idea.(わかりません)
It hasn’t been decided yet.(決まってないよ)
I don’t care.(どうでもいいよ)
Let me check.(調べさせて)
などです。イメージはつかめたと思います。
Part 3・4:先読みに必死にならない
TOEICのリスニング問題においては「先読み」が非常に有効だといえるでしょう。選択肢だけでなく問題も印字されていること。(英検等多くのテストでは選択肢しか印字されていないので問題の予想が必要)。そして、ほとんどすべての問題で、設問の順番通りに本文中での解答根拠が放送されること。この二点が理由として挙げられます。
しかし、「先読み」に必死になりすぎて本文への意識が欠けてしまっている人が多い気がします。中には、放送が始まっているのにまだ「先読み」を続ける人もいます。
「先読み」は大切ですが、時間が足りなければ諦める。または、(選択肢は読まず)設問だけを「先読み」するなど、本文の理解に集中することが大切です。
リーディング全般において
リーディングにおいては「失敗」しないことが大切です。極端に言えば、「失敗」しないだけで十分です。私から見れば100人中95人以上は「失敗」しています。「失敗」する理由の大半が「時間切れ」です。理想的な時間配分はPart 5(15分)→Part 6(5分)→Part 7 DP(25分)→Part7 SP(30分)。この時間を厳守するだけで大半の「失敗」は防げます。しかし、多くの人はこれができないのが現状です。裏を返せば、これを厳守するだけで(失敗しない)100人中5人になることができるのです。
Part 5:40問を15分(900秒)で解く
990点(満点)を目指す人を除いて、Part5では「正解率」よりも「時間配分」が大切です。「時間配分」が大切だとわかっている人は多いようですが、しっかり厳守できている人は少ないように感じます。(試験会場ではページをめくる音でPart5の終了がわかります)。また、Part5は40問15分(900秒)という視点から、1問を○○秒で解くという考え方をする人もいますが、それは無意味です。5秒で解ける問題から40秒程度かかる問題が散りばめられているのです。Part5では「正解」することよりも「時間厳守」が優先されるべきです。
Part 6:一つの難問に時間を奪われない
最近多い傾向は、Part6の12問の中に難問が1問、2問含まれるケースです。この問題を間違えることは全く問題ありません。ここで時間を食われるのが大問題です。この難問は、選択肢の語彙レベルが低く一見簡単そうに見えるため、「もう少しで解けそう・・・」と思ってしまい落とし穴にはまってしまうケースが多いようです。Part5と同じく「時間厳守」が大切です。
Part 7:時間がなくても「ベタ読み」する
時間的制約が厳しいTOEICでは少しでも要領のいい解き方をして時間を節約したいのは当然のことです。実際に、全文読まない(ベタ読みしない)でも解ける問題があるのも事実です。よって、「本文中の設問に関係しそうなところだけ読んで・・・」という誘惑が出てきてしまいますが、それだけは厳禁です。まず、全文読む必要のある問題と必要のない問題を事前に見分けることは不可能です。結局正解根拠を見つけるために本文と選択肢を行ったり来たりすることになります。つぎに、本文の一部だけの情報を手掛かりに問題を解くと誤答に導かれる問題が最近増えてきています。よって、時間がなくても「ベタ読み」することが大切です。
みなさんの残り2回の現行テストでのスコアアップ願っています。
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