5月実施のTOEICテストから出題形式が一部変更されることは多くの英語学習者の間で話題になっています。中でもパート7(長文問題)における「英文量の増加」が一番の関心になっているようです。TOEICテストの「英文量の増加」に向けた対策やテクニック的な記事も多く目にします。このような対策やテクニックに精通することも大切ですが、英文速読力そのものをアップさせることも同じように重要なことです。今回は、新形式TOEICに向けて、英文を速く読むために必要なことについてです。
英文を速く読むためには「多読」というが・・・
多くの英語学習書にも同じようなことが書かれています。私の経験からも「多読」が速読力アップにもたらす効果は非常に高いと断言できます。しかし、多くの英語学習者の悩みは「多読」するための時間が取れないことではないでしょうか?
私自身も新幹線での移動や病院などでの待ち時間など、まとまった時間が取れる時にはじっくりとペーパーバックなどを楽しみますが、日常生活ではなかなか思うように「多読」できる時間が取れません。よって、この記事においては「多読」以外の方法を紹介します。
「読む」量を減らすこと。「見て」わかる量を増やすこと。
私たちはどのような文章(日本語・英語問わず)を読んでいるときにも「強弱」をつけて読んでいます。具体的には、「重要でない部分」や「理解が簡単な部分」は弱く、「重要な部分」や「理解が難しい部分」は強く読んでいます。この中で「重要でない部分」と「重要な部分」は自分で変えることはできません。大切なことは「理解が難しい部分(状況)」を減らし、「理解が簡単な部分(状況)」を増やしていくことです。少し説明が必要かと思います。
例えば、次の英文を読んでください。
Thank you very much for your help.
多くの人は「読む」というより「見る」ようなイメージで理解できたと思います。Thank youは「(あなたに)感謝する」で、very muchはThank youを修飾していて、for はyour helpにかかって「あなたが助けてくれたことに」で・・・。などと細かく読解せず、Thank you very much for your help.をひとかたまりとして「見るように」解釈できたと思います。
しかし、同じような表現の
I really appreciate your generous assistance.
となった場合、「見る」感覚が減ったのではないでしょうか?つまり、頭の中では、appreciateは「鑑賞する?評価する?(実際にこれらの意味があります)、感謝するかな?」、assistanceはassist(助ける)の名詞形だから「助けたこと・・・?」、generousは文脈から「手厚く・・・?」というように、Thank you very much for your help.の場合よりも処理速度が遅くなります。つまり、「見て」は理解できていないのです。
この「見て」理解できる英文を増やしていくことが速読力アップには欠かせないのです。そのためには普段から「見て」理解できる表現をできるだけ多く覚えておくことが大切です。
個人的な印象ですが、日本人は特に英文を覚えるという学習をしない傾向にあります。英単語を覚えていくのと同じように、英文そのものも覚えていくことは速読力アップに向けて大切な要素なのです。
自分が理解できるギリギリの速さで読むトレーニング
日常生活においても文章の読み方には一字一句しっかりと理解していく「ベタ読み」と、さらっと目を通すような感じの「流し読み」の二種類があります。非常にグレーな表現になってしまいますが、TOEICパート7などの文章においては「ベタ読み」と「流し読み」の中間のギリギリ理解が追いつく速さで読むことが必要です。
全文「ベタ読み」では時間が足りなくなってしまいます。全文「流し読み」では内容を理解することができません。だからこそ、「流し読み」のような「ベタ読み」をする必要があります。このような読み方は日常では行う機会がほとんどありませんので、TOEIC教材などを用いて意識的にトレーニングする必要があるのです。
「語彙力」と「速読力」の関係
この関係性についてはもっと重きが置かれるべきだと思います。「速読力」アップのポイントについては先述した通りです。しかし、せっかく「速読力」をつけても、(読むのが)止まってしまっては意味がありません。英語学習をしている方なら心当たりがあると思いますが、どんな時に止まってしまうのでしょうか?圧倒的に多いのは「語彙」そのものがわからない時のはずです。
TOEICパート7などのレベルの高い文章で、わからない「語彙」をなくすことはとても大変です。(私は990点取得者ですが、毎回わからない「語彙」は数カ所あります)。しかし、わからない「語彙」を無くすことは不可能であっても、できるだけ少なくする努力はするべきです。こうすることにより、「止まる」回数が減り、身に着けた「速読力」を生かすことができるようになるのです。
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