読み聞かせで英語が上達!親子で学べるStorytellingとは?

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夜、寝る前に本を読む習慣。親が子どもに本や絵本を読んであげる読み聞かせは、子どもの情操教育に最適ですよね。「あの絵本を読んでもらったなぁ」と子ども時代を懐かしく思い出す人もいるのではないでしょうか?また、今は親の立場で読み聞かせを経験している、していたという人もいるでしょう。

今回は、そんな「読み聞かせ」が英語教育、英語学習に効果的!という話題です。

2011年から小学校で英語が必修科目になり、次の世代を担う子どもたちには「英語を話せる」はもちろん、「英語で考える」ことまで求められるようになってきています。そこで、注目されているのが英語の本や絵本を使った「読み聞かせ」です。小さいお子さんをお持ちの方はもちろん、英語を学んでいる大人のあなたにもヒントになることがたくさんあるようです。

読み聞かせが英語学習に?Storytelling(ストーリーテリング)の効果

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一般的に「読み聞かせ」は、英語で「read aloud」や「read books to children」と言います。「read aloud」は音読、「read books to children」は文字どおり、子どもに本を読んであげることを表しています。

今回ご紹介したい「読み聞かせ」は、もう少しアカデミックな意味を含んだ言葉です。アメリカでは、図書館や幼稚園などで定期的に読み聞かせの時間が設けられていて、それを「Storytelling(ストーリーテリング)」と言います。「物語を語る=読み聞かせ」、Storytellingは、幼児教育の一環としてさまざまな効果があると期待されており、導入する施設が増えているそうです。

Storytellingの効果として挙げられているのが、下記のような点です。

・物語を聞くことで想像力や知的好奇心が育つ
・読み聞かせに耳を傾けることで集中力を養える
・語彙が増える
・本を読む習慣が身につき、本好きな子どもに育つ

もちろんこれらすべては日本語の絵本や本での読み聞かせにも当てはまることですが、英語の語彙が増え、英語の本を読む習慣が身につくというのは、子どもにとって大きなメリットになるはずです。

また、Storytellingのいいところは、読み手であるママやパパにも恩恵がある点です。英語の音読は、脳の前頭前野という部分を刺激する最高の英語学習のひとつ。声に出して発音することで、思考力、集中力がアップすることが知られています。

きれいな英語が話せなくても大丈夫!習うより慣れよう!

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「自分が英語を話せないのに、読み聞かせるなんてもってのほか」と不安に思う人もいるかもしれません。でも、安心してください。英語の読み聞かせに、両親の英語力はそれほど関係ありません。

読み聞かせの目的は、子どもに英語を学ばせることだけではなく、慣れさせることにあります。特に、小さいうちの言語学習は、耳を言語に慣れさせることが非常に大切です。

よく英語が苦手という人で、英文を読むと眠くなっちゃうからという理由を挙げる人がいますが、これは、「英語=難しくてつまらない」という苦手意識が無意識に働いているのです。難しい、つまらないことって、英語じゃなくても眠くなりますよね。幼いうちから英語の物語に馴染ませることで、「英語=楽しいもの」という感覚を育みましょう。

毎日の読み聞かせで英語耳が自然に育つ

人間の耳の発達には、黄金期が存在します。通常、人は生まれてから3歳までの間に言語を聞き分ける力を身に付けると言われています。つまり、大人になってからの言語習得が難しい理由は多くの場合、母国語だけを聞いて育ったことによる「聞き取れる音の領域の狭さ」に原因があります。言語学の世界では、人は聞き取れない音を発音することはできないというのが定説です。言ってみれば、英語の音を聞き取れるか否かということが、将来の英語習得の鍵なのです。耳の発育の黄金期に、読み聞かせをしてあげて、英語耳を育てましょう。

正しい発音を知りたい場合はスマートフォンを有効活用!

発音に自信がない方も、心配はいりません。必ずしも親が読んであげる必要はないからです。最近では、多くの読み聞かせの本に、付属のCDが付いているものや、スマートフォンで音声をダウンロードできるものもあります。大切なのは発音の良さや英語力ではなく、子どもと一緒に絵本に向かう姿勢。感想を言い合ったり、一緒に発音してみたりなどのコミュニケーションができてさえいればいいのです。

絵本から学ぶこともたくさんある

ほとんど絵と簡単な英語だけでしょ?大人の英語学習には役に立たないんじゃない?と疑問を持ったあなた。「たかが子どもの絵本」と侮るなかれ。私たちが学校教育で習う英語は、ある程度複雑な文章を読むためのもので、物語を読むための英語とはまた少し性質が違います。テストではリーディングが得意なのに、洋書を読もうとすると最初のページから何を言っているのかわからないという人もいるでしょう。Storytellingを続けていると、英語で物語を読む力が自然と身につきます。

物語に出てくる単語も絵本だからとバカにできません。例えば、ハリー・ポッターシリーズのハーマイオニー役でお馴染みのエマ・ワトソン主演で実写化される話題作『美女と野獣』の絵本のなかには、repulse(拒絶する)やdoom(運命付ける)など、受験用英語を学んできた私たちが普段、なかなかお目にかからない単語が使われていたりします。

子どものために……と読み始めた絵本が、実は読み聞かせる側の親の勉強になっていたなんてことも珍しくないのです。

Storytellngの発展形”Joint Storytelling”(ジョイント・ストーリーテリング)が英語教育の注目株に

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豊かな英語に接し、英語を聞くことに慣れるStorytellingは、子どもたちの英語教育でも注目の存在です。青山学院大学にて教鞭を執るアレン玉井光江教授が開発したJoint Storytelling(ジョイント・ストーリーテリング)は、都内の小学校を始め、子どもの英語教室で教材として採用され、「英語で聞いて英語で思考する」発想力を高めると評判を呼んでいます。

Joint Storytellingとは、誰もが知っている昔話の「桃太郎」や「おおきなかぶ」を英語で声に出して一緒に読み上げ、意味のわかる箇所から物語の流れを想像して、文脈を理解するという指導法です。Youtubeで実際に行われているJoint Storytellingがアップされているので、見てもらうのが早いかもしれません。

実際のJoint Storytelling

Joint Storytelling①「アリとキリギリス」小学校低学年用

Joint Storytelling③「桃太郎」小学校高学年用

英語とは言え、自分のよく知っている物語ですから、子どもたちは聞き耳を立てて内容を理解しようとします。授業では各シーンの絵を見せながら、先生の後に続いて子どもたちも発話します。良く聴き、聴き取ったことを発話しすることで、リスニング力、リーディング力が身につくのだそうです。

小学校1年生からJoint Storytellingを導入する都内のある小学校では、読み聞かせに使われたフレーズが日常的に使われることも珍しくないのだとか。英語力のみならず、想像力や考える力も同時に育むことができる一石二鳥の学習法としてその効果が実証されています。

おわりに

英語での読み聞かせ、Storytellingの効果と実践方法はいかがだったでしょうか。子どもに本を読み聞かせているという人は、いつも読んでいる本や絵本を英語に変えるだけで、最先端の英語教育が始められます。しかも、読んで聞かせるママやパパの英語の勉強にもなるというまさに一石二鳥の学習法ですよね。

学習法と言いましたが、絵本を読む、楽しむというスタンスで始めれば、「英語の勉強」として意識せず、物語を通じて自然に英語に触れられるのもStorytellingのいいところです。大切なのは、親子で一緒に始めてみること。まずはお子さんのお気に入りの絵本を手に取ってみてはどうでしょうか。

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