「懐かしい」は、過去に対する様々な気持ちを一言で表せるとても便利な単語です。英会話でも使いこなしたいですよね。
ところが、和英辞典を引いても完全に同じ意味の単語は載っていません。日本語の「懐かしい」は、様々なニュアンスがかけ合わさったとても奥の深い言葉なので、直訳は出来ないからです。
今回は、そんな「懐かしい」のニュアンスを上手く伝えられるフレーズを6つご紹介します。世界中の人達と思い出を共有してみませんか?
過去を懐かしむ英語フレーズ
good old days:「あの頃は良かったなあ」
I remembered my good old days.
(あの頃が懐かしいよ)
「あの頃に戻りたい!」と過去に思いを寄せる時の「懐かしい日々」は、”good old days”で表わせます。
味を懐かしむ英語フレーズ
familiar taste:「なじみがある味」
When I went to a Japanese restaurant in America, the familiar taste of sake made me cry.
(アメリカで日本食のレストランに行ったとき、日本酒の懐かしい味に泣いてしまった)
「懐かしい味」のような馴染み深いものを表わすときは形容詞”familiar”を使います。「懐かしい匂い」”familiar smell”、「懐かしい光景」”familiar scene”のように言い換えもでき、使い勝手バツグンです。
思い出を懐かしむ英語フレーズ
I remember that:「それ覚えてる!」
A: We used to play this video game.
(このゲーム好きだったな)
B: Oh yeah, I remember that.
(うん、懐かしいね)
深い「懐かしい」ではなく、とりあえず「覚えている」という事実を共有したい時にはこのフレーズで相槌を打ちましょう。
過去を懐かしむ英語フレーズ
used to love doing:「昔好きだった」
I want to download some movies on the internet which I used to love watching.
(昔よく見ていた懐かしい映画をネットでダウンロードしたい)
「昔○○をするのが好きだった」という懐かしさを表すには、「かつて○○したものだ」でお馴染みの ”used to do” がぴったりです。”used to” の後に動詞が続くと、かつて頻繁に取っていた行動を表わせます。
”名詞+which I used to+動詞”で、「私がかつて頻繁に〜したこと(もの)」という意味になります。
Some movies which I used to watch.
(昔よく見た映画)
更に、”love doing” で、「するのがとても好きだった」を指すフレーズになります。”love to do” と ”love doing” は置き換えが可能ですが、”love doing” の方が「過去に体験済みである」というニュアンスが強まります。
I love watching movies.
(私は映画を見るのが好きだ)
「過去」を表わす ”used to” と ”love doing” を使うと「昔やっていた」感覚が強く呼び起こされるのです。
It feels so strange:「(昔のことを思い出して)不思議な気分になる。」
When I was a kid, baseball was my life. It feels so strange.
(子供のころは野球一筋だったんだよ。懐かしいな)
昔のことを思い出して、辛いわけではないけど、何とも言えずむずむずする。言葉にしがたい気持ちを表すフレーズです。”It feels 形容詞”の形で、「形容詞」のように感じられるという意味になります。
I feel so heartbroken:「切ない」
I looked at the photo when she was still alive. I felt so heartbroken.
(彼女がまだ元気なころの写真を見たら、懐かしくなった)
「あれを思い出すと切なくなるよ」のような胸にこみ上げる悲しさ、やるせなさを感じさせる表現です。
“It feels so strange” と同じく”feel”を使ったフレーズですが、主語が ”I” であることに気を付けてください。
”heartbroken(悲嘆にくれた)” は ”strange(不思議)”よりも「言った人の感情」が前面に出た形容詞です。そのため、「私」を主語にすると、よりニュアンスが伝わりやすくなります。
【番外編】”so”の訳し方について
“I feel so heartbroken” や “It feels so strange” では、形容詞 ”heartbroken” と ”strange” の前に ”so” がついています。これらの ”so” は必ずしも「とても」と訳す必要はありません。英語では「話し手が主観的に感じたこと」を話す際に、”so”, ”very”, ”quite” のような強調を表わす副詞をつけるからです。
例えば ”I was so excited!” というフレーズでは「とても興奮した」というよりも「私が興奮したのだ」と主観であることを強調しているのです。”so”がないと、まるで人ごとのように聞こえてしまう場合もあります。
まとめ
いかがでしたか?「懐かしい」にはこんなに色々な意味があるのか、と驚いてしまったかもしれません。でも、その多様なニュアンスを自在に英語で表現できたら、会話はグッと深いものになります。
悲しい思い出を打ち明けるときには、”It feels so heartbroken”、熱中していたことを共有したいときには ”I used to do” といったふうに、パターン別に覚えるのがおすすめです。
6種類の「懐かしい」を上手く使い分けて、心の機微をそのまま話してみましょう。思いが肌感覚で伝われば、一歩も二歩も進んだ関係が築けるはずです。
【参考】
ルーク・タニクリフ著『「とりあえず」は英語でなんと言う?』だいわ文庫
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