外国人は謝るときも自信満々?!印象UPの「英語らしい」話し方3つのポイント

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日本語では丁寧に聞こえる話し方が、英語では失礼になってしまうことがあるというのを聞いたことはありますか。英語学習で気を付けなければいけないのは、文法や単語だけではありません。実は話し方ひとつで相手に不快感を与えてしまうこともあるのです。

知らずして相手をいやな思いをさせないように、今回は英会話のマナーを3つご紹介します。英語でも気持ちのいいコミュニケーションがとれるようにマスターしておきましょう。

言いたいことを最後まで言い切る

外国人と話していて、「ちょっとひとりでしゃべりすぎじゃない?」と思ったことはありませんか。

そう、英語は一度で発言するボリュームが日本語よりずいぶん長いのです。その長さは、日本人からすると「こんなにひとりでしゃべり続けたら失礼に思われそう」と感じられるほど。

日本語は、発言したい内容を最後まで言いきらないという特徴があります。例えば、このような会話。

「今日暑いからさあ」
「昨日はすごく忙しかったんだけどね」
「実は新しいスマホ買ったんだけどさ」

このように、私たちは文を言い切らずに途中で止める話し方を自然にしています。一説によると、これは「ひとりで話し続けると失礼だから、相手を置いてきぼりにしないように待ってあげている」という日本人の気遣いの表れだそうです。

一方で英語圏の人たちが発言する場合はどうでしょう。

例えば、「暑くてアイスを買いに行ったら、人がたくさんいて、自分の番になったら売り切れていた。ショックだった」というシチュエーションを考えてみましょう。

日本人なら「今日暑かったから、アイス買いに行ったんだけどさあ」くらいできり、相手の反応を待つでしょう。

英語圏の人が話す場合は、
Since it was hot today, I went to buy an ice cream, but there were so many people there, I couldn’t buy anything. I was disappointed.
(今日はすごく熱かったから、アイスを買いに行ったんだけど、すごく人が多かったから、何も買えなかったんだ。ショックだったね。)

このように、自分の言いたいことをいったん最後まで話すという特徴があります。日本語のようにはなしを途中できってしまうと、英語圏の人からは「なぜ最後まで言わないんだろう」と不思議に思われてしまうかもしれません。

英語で話すときは、最後まで言いきるというのが英語の鉄則です。

自信ありげに話す

日本語では、「わざと」自信なさげに話す時があります。自分の意見をいう時に、あまり自信満々に言い過ぎると、かえって失礼に見られてしまうことがあるからです。

それに対して英語では、自分の意見を言う時こそ、自信を見せなければいけません。いかに自分の意見が正しく、自分は頼りがいがあり、この提案は聞くに値するのか……。相手を説得するために、熱っぽく言葉をつくします。その姿は、日本人からすると自信過剰に見えるほど。

ですから、日本的な謙虚な姿勢で話してしまうと、自信がないと受け取られ、あまりいい印象は受けないかもしれません。

「説得の言語」だと言われることもある英語は、情熱的に語り、相手を説得する熱意をはっきりと示しながら話すことが、高い評価につながりやすいのです。

謝るときも自信満々で

それは謝罪の時も同じです。英語圏の学生に日本語を教えていると、「言い訳が多すぎる」と感じることがあります。例えば遅刻をしたときに

「私は朝しっかり起きるつもりでしたが、日本文化に触れるために日本人の友達と遊びに行っていたため、夜遅くなってしまい、結果として少し遅く起きてしまったんです。しかも、電車が少し遅れてしまいました。道には人が多すぎて私の自転車はちっとも前に進みませんでした。それでも最善の努力を尽くして、なんとか早めにたどり着いたんです」

これくらいの説明を、ずらずらっと並べられることは一度や二度ではありません。日本人の感覚では、ここは「すみません、遅刻してしまいました」と一言謝る場面だと思います。しかし、説得の言語である英語を話す人たちは、自分がいかに努力したかを熱っぽく語るのです。それが英語圏の礼儀というものなのです。

私たちが英語のネイティブたちと一緒に働く場合は、この感覚を知る必要があります。

上司:Why did you make such a mistake?
(なんでこんなミスをしたんだ?)

と指摘を受けた場合、私たちの感覚では、まず「申し訳ございません」と謝ってから、相手の出方を伺うと思います。でも、もし英語を話していて、この場面で

部下:I’m sorry.
(すみません)

とだけ言ったらどうでしょうか?上司はおそらく、「この人は何も考えていないんだ」と判断するでしょう。ここは

部下:The schedule was too tight, so staff could not check all the data in detail.
(スケジュールがきつかったので、スタッフは細かいデータをチェックしきれなかったのです)

のように、しっかりと理由を説明し、相手を納得させましょう。この時、相手の目をしっかりと見て、自信ありげに話さなければいけません。日本では、謝るときには「言いにくそうに」話す方が誠実に見えますが、英語圏(とくにアメリカ)ではそうではありません。毅然とした態度で、相手の目をしっかり見て話すことで、誠実さが伝わります。

評判が悪い日本人の振る舞いの1つに、「Japanese grin(日本人的ほほえみ)」があります。日本では困ったときに「ばつが悪そうに苦笑いする」ことで申し訳なさを伝えることができます。しかし、英語圏では毅然として自分の間違いについて説明できるのが誠実な人ととらえられます。トラブルになったときにニヤニヤしていると、「深刻に受け止めていない」と思われてしまうのです。

しっかりと誠意を伝えるためには、やりすぎじゃないかと思うくらい相手を説得するよう努めましょう。

あいづちを入れすぎると相手からの印象悪に

日本語の特徴のひとつとして、頻繁にあいづちを打つという傾向があります。日本語であれば「うん、はい、ええ」、英語であれば「yes, yeah, oh」などですね。

日本人とアメリカ人とで会話をしてもらい、それぞれのあいづちの回数を調べるという研究があるのですが、日本人は、アメリカ人よりも3倍も多くあいづちをするという研究結果があります。

例えば、自分の上司が一切あいづちを打たない人だと想像してみて下さい。その人はこちらの話を聞いていても一切反応せず、じっとこちらの目だけを見ています。その人が話している間は、間をあけず、会話がほとんどとまりません。こちらがあいづちを打つタイミングがなく、一方的に話が進みます。日本人の、このような人に対する一般的な反応は「私に興味がない、怖い」というものが多いことでしょう。

実はこれが、一般的な英語ネイティブの話し方なのです。例えば、二人の英語を母国語とする人が話しているとしましょう。一方が話している間、もうひとりはじっと聞いています。あいづちを打つことはあまりありません。はなしがひと段落したら、今度はもうひとりが話し始めます。攻守交代のように、これを繰り返すのが英語ネイティブの話し方なのです。

ちなみに、相手が話している間、聞き役の人が口を挟むのはマナー違反です。日本人が英語を話すと、どうしても相手の話している間にあいづちを打とうとしがち。でもそれは、英語のネイティブにとっては「妨害」なのです。聞き役は聞き役に徹することが、英語のマナーです。

まとめ

英語らしい話し方を3つのポイントにまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

1.文を最後まで言い切る
2.自信ありげに話す
3.あいづちを少なくする

これらを守ることで、英語らしい話し方に近づけることが出来ます。文法や単語だけでなく、話をする際の振る舞い方も学ぶことで、より自然で信頼される英語が話せるようになりますよ。Let’s Try!

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